7人目にあたる今回は､ｲｿﾍﾞﾃｯｸ株式会社の　代表取締役　泉 和宏さんをお訪ねしました｡

過去記事はこちら

｢壁を切削して､自分たちでｼｬｯﾀｰを取り付けた｣という大きな工場の横に､3階建ての本社｡6年前は社屋としては使われていなかった建物です｡
階段脇で迎えてくれるのは､手作りの看板｡2階にあがって扉を開けると､｢お店屋さん!?｣と思うくらい洒落た雰囲気｡なんだか､小気味よいｼﾞｬｽﾞのｻｳﾝﾄﾞと華やかなﾊﾞｰﾎﾞﾝの香りが似合いそうな空間が広がります｡

この場所こそ､泉さんが代表取締役を務めるｲｿﾍﾞﾃｯｸの本社｡｢みんなで手作りしました｣という社内は､鉄で描かれたｱｲﾃﾑがﾎﾟｲﾝﾄのぬくもりある木のﾃｰﾌﾞﾙや､繊細なｽﾃﾝﾚｽの装飾が目を引きます｡これらはすべて同社のｵﾘｼﾞﾅﾙ商品なのだそうです｡

6年の間に変化したのは､社屋だけでありませんでした｡新卒学生の採用をきっかけに以前から考えていた､と言う法人化を実現しました｡｢社内的には特に変化はありません｡お金がかかったくらいかな｣と笑う泉さん｡変化があったのは､社会からの｢見られ方｣だったかもしれません｡

事業内容の幅も拡大しました｡治具や省力化装置などの設計･製作を中心に､3Dの設計･測定､3Dﾌﾟﾘﾝﾀｰやｽｷｬﾆﾝｸﾞを使ったものづくりも同社を支えるひとつの柱として確立｡実は､3次元測定器は10年前から使用していて､現在の機種は3台目にあたるとか｡今､使用しているのは県内で5台目という貴重なものだそうです｡
もうひとつ､今までに培ったｶｯﾃｨﾝｸﾞや加工の技術を生かして､鉄やｽﾃﾝﾚｽを使ったｵﾘｼﾞﾅﾙ･ﾌｧﾆﾁｬｰの企画･制作も開始｡それが､先ほどのﾃｰﾌﾞﾙやｲﾝﾃﾘｱ用品です｡
この3つの事業と､それに関わる6人の社員､みんなの力が今の同社を動かしています｡

｢口下手な人ほどﾂｰﾙは持つべき｣と泉さん｡ただ､そのﾂｰﾙは何でも良いわけではありません｡同社のﾊﾟﾝﾌﾚｯﾄは､A4三つ折りのｺﾝﾊﾟｸﾄなﾀｲﾌﾟ｡しかし､表紙からｸﾞｯと目を引くものがあります｡中を開けば､質問をしたくなる要素が盛りだくさん｡工夫がちりばめられています｡

こうして､たくさんの｢点｣を｢線｣に､そして｢面｣にまで広げていく泉さん｡最初の｢点｣づくりとなるﾂｰﾙ制作をとても大切にし､ﾘﾆｭｰｱﾙを重ねているそうです｡

｢考えること｣が好きな泉さん｡どの点をどんな線でつなげるか？　を考えると同時に一歩先､五歩先､10歩先､何をどう選択するか？　もよく考えます｡
｢先を読む｣訓練として手掛けているのが､なんとﾈｯﾄ上の将棋ｹﾞｰﾑ｡
｢特に将棋が好きなわけではないので､決して遊びではない｣と言います｡泉さんが休憩中にﾊﾟｿｺﾝに向かって将棋をしていたら､それは｢先を読む目｣を磨いている最中なのです｡

ｱｲﾃﾞｱﾏﾝの泉さん｡ﾋﾞｼﾞﾈｽをｽﾑｰｽﾞにするためのいろいろな方法を実行しています｡聞けば聞くほど｢なるほどｰ！｣｢それは便利そう｣と試してみたくなるものばかり！
本にしたら､たちまちﾍﾞｽﾄｾﾗｰになりそうです｡
お披露目したい技はいろいろありますが､詳細は出版後のお楽しみ､としましょう！

そんな大忙しの泉さんを癒すのは､ご家族の存在です｡｢できる限り週末は家族と過ごす｣と決めています｡行き先は､温泉だったり､雪山だったりさまざまですが｢できるだけ行ったことのないところに行くようにしている｣のだとか｡理由は､お子さんとの｢初めての場｣を共に経験したいから｡優しいﾊﾟﾊﾟの顔に戻ってこう話してくれました｡

◆住所／伊勢崎市国定町1-1108-3
◆TEL：0270-63-1547
◆営業時間／8：00〜17：00
◆休日／日曜
◆業務内容／自動車関係を主に､治具､省力化装置の設計･制作 3D設計･3D測定･3Dｽｷｬﾆﾝｸﾞ･3Dﾌﾟﾘﾝﾀｰ ｵﾘｼﾞﾅﾙ･ﾌｧﾆﾁｬｰ 企画･製作

◆自社ｻｲﾄはこちら

2019年11月

あのお店･会社のあの人を連載で御紹介します｡
ｱｲﾏｯﾌﾟでは連載企画として､｢応援します商売人！今こそﾌﾛﾝﾃｨｱｽﾋﾟﾘｯﾂを発揮せよ｣と称し地域の企業人･ｵｰﾅｰさん達をご紹介していきます｡ また次の方は､ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて､少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業､そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています｡またそれが僅かでも売上増やﾋﾞｼﾞﾈｽﾁｬﾝｽに繋がれば幸です｡

※ご注意：本記事は上記の日付をもとに作成しています｡実際にお店等に行く方におかれましては､事前に電話等で確認してからお出かけ下さい｡記事と情報が異なる場合､imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい｡（記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい｡）