田島弥平旧宅とは
◆田島弥平旧宅は、田島弥平による、近代養蚕法の開発と、ヤグラ (越屋根、天窓ともいう)付き総二階建ての近代養蚕農家建築の原点となった建物です。
伊勢崎市境島村地区は、利根川の洪水に悩まされた土地ですが、養蚕に適した良質な桑が育つことから、江戸時代中期から養蚕がはじまりました。
田島家は早くから種繭養蚕に取り 組み、弥平の父弥兵衛は近在に知られた養蚕家となりました。田島弥平旧宅は、弥平が「清涼育」という蚕室の空気の流動を重視し、自然に近い室温で種繭養蚕 を行う独創的な養蚕建物を考案。その後の近代養蚕農家建築の標準となりました。
◆平成24年9月19日 国史跡に指定
境島村の「田島弥平旧宅」は、平成24年9月19日の官報告示により、国史跡に指定されました。
旧宅には、文久3年(1863年)建築の主屋が現存するとともに、当時の蚕室建物跡、桑場、蚕種保管の種蔵などの遺構が残ります。田島弥平の業績は高く評価することができ、近代養蚕業の発展を知る上で重要な場として国史跡に指定されました。
◆世界遺産登録に向けて
富岡製糸場、田島弥平旧宅、高山社跡、荒船風穴の4つの資産で「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を目指しています。
- 富岡製糸場(富岡市)
フランスの器械製糸技術を導入した日本初の本格的製糸工場 - 田島弥平旧宅(伊勢崎市)
瓦屋根に換気設備を取り付けた近代養蚕農家の原型
田島弥平旧宅パンフレット(6MB)(PDF文章)
田島弥平旧宅リーフレット(1203KB)(PDF文章) - 高山社跡(藤岡市)
日本の近代養蚕法の標準「清温育」を開発した場所 - 荒船風穴(下仁田町)
自然の冷気を利用した日本最大規模の蚕種貯蔵施設
田島弥平旧宅案内所
住所:伊勢崎市境島村1968番地378
電話: 0270-61-5924 (不在の場合は、伊勢崎市文化財保護課へ転送されます)
開館時間:午前9時~午後4時
休館日:年末年始
※見学について
田島弥平旧宅は個人の住宅で、現在も居住していますので、ご配慮をお願いします。
見学は庭までで、見学時間は午前9時から午後4時までです。建物内部への立ち入りはご遠慮ください。
見学に関する詳細は、伊勢崎市HPにてご確認ください。
国指定史跡 田島弥平旧宅 詳細情報
所在地 | 群馬県伊勢崎市境島村甲2243 |
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TEL | 問い合わせ先: 伊勢崎市教育委員会 文化財保護課 0270-63-3636 |
FAX | 伊勢崎市教育委員会 文化財保護課 0270-63-3001 |
URL | http://www.city.isesaki.lg.jp/ |