おじゃましま〜す Vol.259 『群馬県愛玩動物協会』さん
第259回は…公開講座開催 コワイ、でも見たい、知りたい! 魅惑の寄生虫
寄生虫ってどんなイメージですか? コワイ? グロイ? キモイ? それでも気になる、見たくなる「魅惑の寄生虫」をテーマにした講演会が、2月にナルセグループ伊勢崎市民プラザで開かれたのでのぞいてみました。
主催したのは、群馬県愛玩動物協会(齊藤恵美子会長)。同会は人と動物が幸せに共生できる社会の構築に貢献することを目的にした団体で、年に2回、誰でも参加できる公開講座を開いています。今回、4年ぶりの対面となった公開講座には動物愛護団体の関係者やペット飼育初心者など、およそ20人が集まりました。
講師を務めたのは獣医師で、現在、群馬動物専門学校の専任教員である菊池茉莉花先生。藪塚にあるヘビセンターにひかれて群馬に来たというほどのヘビ好きで、ヘビ以外の爬虫類や両生類も大好きなのだそう(ちなみに、現在のペットはアオダイショウ1匹+猫2匹)。細っそ~~い腕に、たくさんの寄生虫の標本を抱えてご登壇デス!
なぜ、愛玩動物協会の公開講座なのに寄生虫がテーマなのか、というと。
犬や猫などのペットたちにとって寄生虫は「いて当たり前」というくらい身近な存在だから。また寄生虫は動物だけでなく人に感染して健康被害を及ぼすものもあるので、人も動物も元気に過ごすためにはまず寄生虫に関する正しい知識を身につけましょ、ということなんですね!
寄生虫とは、人や動物の身体を生活の場としてそこから栄養を得て生きる生物のこと。フツーの生活の中で目にすることはないわー、と思いがちですが、実はノミやダニなども寄生虫の仲間なんだそう。
動物たちの中には生まれながらにして感染している子がいたり、犬は散歩で、猫は外へ出たときにうつってしまったり。寄生虫って意外と身近…、なんですねぇ~。
そして、動物を介して人にうつる寄生虫のひとつである回虫は、人の体内で幼虫が孵化して体内を動き回ることもあるのだとか。その幼虫が眼に入ると失明したり、脳に入ると最悪の場合、死に至ったりすることも…。コワイじゃないですか(泣)。
しかし先生は「むやみに恐れる必要はありません」とニッコリ。「寄生虫の感染を防ぐには清潔な飼養環境を保つことや、定期的な駆虫が必須。猫を完全室内飼いにすることは、寄生虫の感染を予防する大事な手立て」と元を絶つ大切さ教えてくださいました。
活動と啓発、両輪が必要不可欠
第二部は、茉莉花先生ご自身のお話からスタート。実は先生は最初から動物専門学校の先生だったわけではありません。大学卒業後、群馬県庁に入庁。公衆衛生や動物愛護に関わる仕事をする中で、動物愛護・福祉の普及啓発を続ける大切さを痛感。効率的に普及啓発をしたいという熱い思いを持って、教育の場を選択したのだそうです。正しい知識を身につけた人たちの意識の高まりは行動の変容を生み、社会的に大きなうねりとなってあらわれます! そのうねりの源を作っていらっしゃるのですね。
後半は、茉莉花先生と伊勢崎で活動しているNPO法人伊勢崎ねこまるの中山真理子代表によるトークディスカッション。先生が在籍していた群馬県動物愛護センターと、ねこまるの保護ハウスでの集団感染を防ぐ工夫を紹介しました。
また、中山さんは保護猫活動について「避妊去勢手術後、リリース(TNR)した場合エサやり、エサ場の清掃、新しい子が入ってきていないかなどの見守りが必要で、この積み重ねが不幸な外猫を減らすことにつながる」と言い「保護・譲渡・TNRという活動と、啓発の両輪が欠かせない」と訴えました。
参加者からは「以前より動物の飼育環境や飼い主の意識は変わったが、まだまだできることはあると思った」「明るく楽しい菊池先生のとても分かりやすいお話で、有意義な時間が過ごせた」「適正飼養と定期的な駆虫の必要性を実感できた」「標本が見られて貴重な学びの場となった」などの感想が寄せられました。
次回の公開講座は2025年7月ごろを予定しているそうです。詳しくは同会のHPをチェック。
おじゃましまーす
まああんまり堅く考えないで、アイマップが見つけてきた、お店をご紹介するコーナーと思って頂ければいいのかな。地元を再発見しましょう。灯台もと暗しって思うことが、多々あるかもしれませんよ~
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