赤堀芸術文化プラザロビーで1月17日(土)に調べ学習コーナー事業「私たちの身近にいる鳥2」が行われました。「野鳥の観察」と聞くと、みなさんどんなイメージを持ちますか? 早朝に双眼鏡を持ち野山を歩いて観察、というイメージですよね。しかし、今回の野鳥観察会は赤堀芸術文化プラザの室内から観察できました。なぜかって?
実は赤堀芸術文化プラザの建物に秘密があります。建物の東側、木立に面したガラスはマジックミラーになっていて室内からは外が見えますが、外からは中が見えません。ある日、館長の鴨田さんが庭でガラスにぶつかって死んでいるシメという鳥を見つけました。そこで室内から野鳥の観察が出来るのでは?と思いついたそうです。
昨年の冬から、えさが少なくなる季節だけ時々えさを用意し、鳥達にここにくれば、えさがあることを教えたそうです。そして観察会の日もえさを用意してもらい、野鳥がくるのを待ちました。
その日は久しぶりにあたたかな陽気となり、たくさんの野鳥がえさを求めてやってきました。おなじみのスズメ、カラスはもちろん、メジロ、ヒヨドリ、カケス、シメ、シジュウカラがやって来きました。用心深くえさをついばむ鳥たちをガラス越しですが、目前で観察することができ子供も大人も大喜び! しかし大声で喜ぶと逃げてしまうので小さく拍手。「かわいい〜。」と小声で話しながら、鳥達を見守りました。
今回で2回目となるこの野鳥観察会。相談員の中澤さんからお話をうかがいました。野鳥のえさはみかん、りんご、キィウィなどの果物やヒエ・あわなどの乾燥した鳥のえさ、それから牛脂なども好むそうです。ただし、自然の鳥なので自分達でえさを採るのが基本ですから、えさはいつも与えてはいけないそうです。冬場のえさが少ない時だけにしましょう。観察も木の葉が少ない冬が最適です。観察の際には双眼鏡や図鑑もあると便利だそうですよ。
「最初は見つけた鳥を双眼鏡のレンズ中に入れて見るのが難しくて、飛び立ってしまうこともあります。身近に飛んでいる鳥たちですが、図鑑でその鳥の名前を見つけられると楽しいですよ。」と中澤さん。記者もカメラのレンズに収められた時はとても嬉しかったです。スズメやカラスしか知らないのですが、今回の観察会で身近にこんなにきれいな鳥がいるのかと驚きました。
観察会を主催した館長、鴨田さんは「同館には赤堀図書館も併設されているので、わからない鳥の名前もすぐに調べられます。身近な自然の素晴らしさを子供たちが知り、大切にする心を育てたいです。同館では、2階ロビーもいつでも見られるように開放しています。その時は相談員の方はいませんが、どうか係員に一声かけてご覧になって下さい。」と語っていました。
☆身近な鳥達を見つけたら参考にどうぞ
デジタル図鑑
http://www.digital-dictionary.net/wildbird/wildbird.html
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取材日:2008年1月18日/アイマップfuru