パソコンなどでホームページを閲覧するときに必ず必要になる「ブラウザ」ソフトがあります。Microsoft社製の「Internet Exploere」(以降IE)を利用している方が日本国内はもとより世界的にも多いようです。しかし皆さんが利用している環境は本当に快適に利用できるのでしょうか?
現在Microsoft社では「IE 6」を撲滅するサイトを立ち上げ、最新版のブラウザ(IE 8)にアップグレードする運動を始めています。国内ではIE全シリーズ(IE6〜8)の中でいまだ約10%程の利用状況となり、当サイト「imap」でも約20%ほどの閲覧状況ですが「IE 6」は約10年前にリリースされたブラウザソフトで現在のWeb標準には対応しておらず、ホームページ閲覧やセキュリティ面で大きな問題を抱えています。
また、今後移行が進むであろうホームページの技術である「Xhtml」や「HTML5」には対応しておらず、このまま使い続けるといずれ「ホームページが見られない!」といった現実が突きつけられることも出てくるでしょう。
※IEのヴァージョン確認方法
IEの上部のメニューの中の「ヘルプ」をクリックすると「バージョン情報」という項目がありますのでクリックします。すると画面が開き現在利用しているIEのバージョンを確認することができます。
現在多くのブラウザソフトがあり、IEより多くの機能や速度を売りにしたブラウザがひしめき合っている状態です。その中から代表的なブラウザを紹介します。
●FireFox(国内シェア約20%)
http://mozilla.jp/firefox/
現在IEの次のシェアを誇り、閲覧速度とカスタマイズ性の高さから人気が出ているブラウザソフトで、ヘビーユーザーに好まれる傾向にあります。
●Safari(国内シェア約9%)
http://www.apple.com/jp/safari/
iPod・iPhoneで一躍有名になったアップルコンピューターが提供するブラウザソフト。こちらも閲覧速度に定評があります。また元々アップルコンピューターが販売するMacintosh(パソコン)の付属していることからシェアを伸ばしています。iPodやiTuneとの連携でiPodユーザーに特に好まれているようです。
●Chrome(国内シェア約2%)
http://www.google.co.jp/chrome/
大手検索サイトgoogleが提供するブラウザソフトで最近のテレビCMの効果もあり徐々にシェアを伸ばしています。こちらも速度に定評があり、特にgoogleの提供する機能「googleマップ」などは大変スムーズに閲覧が可能です。CM効果もあってかライトユーザーに好まれる傾向にあります。
●Opera(国内シェア約2%)
http://jp.opera.com/
1994年から開発が進められている老舗ブラウザで全世界に1億5000万人のユーザーがいると言われています。日本ではなじみが薄いかも知れませんがもちろん日本語版もしっかり用意されています。
セキュリティー面で考えるとやはり最大のシェアを誇るIEにターゲットを絞ったフィッシングサイトやハッキングサイトが多いのが現状です。セキュリティーソフトを導入していてもこれは「絶対安全」とは言えません。
安全面で考えればシェアが少ない分狙われにくい他社ブラウザを使う利点はもちろんありますが、ほとんどの方はWindowsに最初から入っているIEを使うのは自然な流れです。
大切な事は「買ってそのまま」ではなく常にセキュリティーを意識して「アップグレードをする」事です。あなたのパソコンも狙われているという言葉を良く耳にしますがこれは本当のことです。パソコンはたしかに便利ですがその分危険もつきまといます。その危険を少しでも軽減するために、そしてさらに便利に快適に使うためにアップグレードを行う事をお勧めします。
取材日:2011年3月7日/小暮