うどん、水団、焼きまんじゅう、やきもち、そしてもんじゃ焼き・・・。これらの食べ物、伊勢崎のみなさん、そして群馬の人なら誰でも好きな食べ物ですよね。それでは、材料は何か知っていますか?そう、小麦粉。
今、群馬の森の「県立歴史博物館」では、昔から群馬の各地域で食されてきた粉ものを展示した企画展「粉もの上州風土記〜ヒルバテイから焼きまんじゅうまで〜」(主催:群馬県立歴史博物館(8月29日(日)まで))が開催中です。
伊勢崎市からは、みなさんご存知の“焼きまんじゅう”と“いせさきもんじゃ”が展示され、企画展の呼び物の1つとなっています。
「近年、食に関する関心と健康志向とともに各地域の伝統食が見直されつつあります。また、B級グルメブームとともに食べ物を活用した地域おこしの動きも盛んです。この企画展では様々な上州の粉ものを紹介しています。」と同博物館主幹の横田雅博さん。
同博物館では、県内各地の生活研究グループや食文化研究会、商工会議所、小売店など調査・協力を依頼し、長年にわたり各地の粉もの調査・研究を行っているそうです。それをもとに調査結果や食品サンプル(75点)などを作成し、展示しています。また粉ものを作るのに昔から使用してきた道具の展示等を含めると132点の展示にのぼるそうです。
私たちの街、伊勢崎市を代表する粉ものは、まず博物展入口に茶色くて串に刺してあって、毎年初市の日に伊勢崎神社で焼く、あれですよ、アレ・・・。
あの大きな「大串まんじゅう」が飾られているんです!記者は、本物のお祭りも知っていますが、「大串まんじゅう」が直立する姿、初めてみました。実物はやわらかく重さもあり、立てるのはちょっと難しいと思いますが、そこはやはり食品サンプル、大きさも焦げ目も本物そっくり。土日には、建物の外に置くとお客さんが一緒に記念撮影?!していくそうです。
展示は「家庭で作られた粉もの」、「粉ものの材料」、「粉ものの調理道具」、「年中行事と粉もの」、「地域による違い」「粉ものの現在」とテーマ別になっています。
簡単な粉かきや麦香煎(麦焦がし)、手間のかかるうどんまで、私たちが子供の頃から食べ慣れたものばかり。それらの各地による微妙な違いや、なぜ群馬では粉ものが様々に食されてきたか?など、上州の風土と食べ物を見つめ直すことができます。
「粉ものの現在」のコーナーでは、伊勢崎名物「いせさきもんじゃ」も展示されています。「もんじゃ」は昭和30年代の頃、東武浅草線でやってきたのでは?と言われています。
現在では、毎年秋、伊勢崎商工会議所青年部が主催する恒例の「いせさきもんじゃまつり」などが大人気となっています。
「いせさきもんじゃ」のサンプルは器に入った「アマ」が展示され、出汁やねぎ、切りイカが本物そっくり。それもそのはず、このサンプル作りを協力してくれたのは市内のもんじゃの専門店さん。どこのお店かは博物館でご覧下さいね。
もちろん、「焼きまんじゅう」も「上州焼き饅祭」の写真とともに展示されていましたよ。展示を見ると、皆さんもお祭りで本物を食べてみた〜い!!と思うはず。
ぜひ、県立歴史博物館で企画展をご覧になり、「いせさきもんじゃまつり」や「上州焼き饅祭」にお出かけ下さい。
※「いせさきもんじゃ」の情報はこちら
http://www.isesaki-yeg.jp/monja/aisatu.html
※「上州焼き饅祭」の情報はこちら
http://www.imap.ne.jp/news/cat1/031223yakimanriha/index.html
※群馬県立歴史博物館公式サイト
「粉もの風土(フード)記」の情報はこちら
http://www.grekisi.gsn.ed.jp/
取材日:2010年6月2日/アイマップ furu