読書の街いせさき推進事業 オカリナと朗読による「命のうた」公演
オカリナと朗読で優しい時間を過ごしました

伊勢崎市の皆さんによる公演

 5月17日(日)、赤堀芸術文化プラザにてオカリナと朗読の公演が行われました。
訪れた方々は、オカリナの調べと名作の朗読で心和む優しい時間を過ごしました。


  第1部では「伝えたい、子供たちの心へ、そして日本人の心に〜」と題して、子供たちに大人気の宮崎アニメの曲「魔女の宅急便」や懐かしい童謡が、第2部では「祈りたい、たくさんの幸せを〜」と題して教会音楽の「アヴェ・マリア」「星の世界」が演奏されました。オカリナの素朴な音色が奏でるいつも違うアニメソングや静かな教会音楽を子供たちも楽しんいました。

 演奏の合間、栗原さんのオカリナについての話も聞くことができました。
オカリナという楽器が最初に作られたのは1853年のイタリア。材料は土を使い、手作りするそうで、156年前からずっと手作りで作られているそうです!!
栗原さんは、昭和63年より前橋にて火山久氏の指導を受けました。以来20年、各地で演奏や指導をされてきたそうです。栗原さんはオカリナの魅力について
「土が素材であることで、この楽器の音色は人、生き物が持つ何かとつながっている気がします。そのため、人々にしみる音色なのだと思います。」と語っていました。
客席からも「なんだろうね。本当に懐かしい何とも言えない音色だよね。」と話す女性たちの声が聞こえ、みなさんオカリナの演奏をじっくり味わい、鑑賞している様子でした。

1人読むのと違う味わい

 朗読は「さくら貝伊勢崎」のみなさんとその指導をされている白川裕子先生。第1部では「さくら貝伊勢崎」のみなさんによる宮沢賢治の「なめとこ山の熊」、第2部では新見南吉の「手袋買いに」を白川先生が披露。どちらの朗読も日本の懐かしい風景や主人公の心情を細やかに表現。さらにオカリナの演奏が物語の風景と結びつき、1人で本を読むのは違う味わいを感じました。

 この催し物を主催した赤堀芸術文化プラザ館長、鴨田さんは
「栗原さんとお知り合いになったのは、昨年のイタリアのオカリナ演奏者ファッビオ・ガリアーニ氏の演奏会の時です。そのご縁でこの演奏会を催すことができました。
とても素敵な演奏と朗読で、素晴らしいものになりました。みなさんも、この素敵な時間を大切にし、ご自宅まで優しい心をお持ち帰りください。」と語っていました。


取材日:2009年5月17日 /アイマップfuru

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