すみつけ祭
300年の歴史あるすみつけ祭
「すみつけ祭」は、天狗の面をつけた先頭と御神体とともに、顔に墨を塗った大人と子ども達が、地区を回って人びとの顔に墨塗る祭りです。
起源は古く、江戸時代の元禄年間と云われ、ある名家の下女が、なべを持っていて転び、顔になべ墨がつき、その下女だけが病にかからなかったことから墨をつけるようになったと言い伝えられています。
また、この祭りの御神体は、埼玉県騎西町の玉敷神社(藤の花で有名)から御神体と天狗の面を借り受けて行われます。
雪降る中でも
子どもたちは、(家々で振舞われるお菓子を目当てに、)競うように家々を回っては、住人の顔に墨を塗っていました。墨を塗られた人たちは、誰もが笑顔、これも墨を塗られることで無病息災のご加護があるからでしょう。
昔は、バスや車も止めて、乗客の顔に墨を塗ったと聞きました。今年は、デイサービスの運転手とその同乗者が子どもたちのターゲットにされ墨を塗られていました。取材陣や見学者もうかうかしてると子どもたちが墨を塗ろうと隙を狙っていました。
奇祭と云われるこの祭り、地域の人たちが誰分け隔てなく接してくれる暖かい祭りでもありました。
取材日:2011年2月11日/清水
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