実行委員:豊武地区年男会
数え年42歳の年男による豊武神社の節分祭は、今年で99回目となる豊武地区の伝統行事。この行事は、その年の大厄の男性が「年男会」を結成し、計画から資金調達、実施まで全て自分たちの手で行うのが特長です。2月6日(土)のこの日、年男となった総勢23名の手によって吹きすさぶ寒風のなか節分祭が行われました。
この日は、早朝から「鬼は外、福は家」と威勢良く豆をまきながら、年男たちが行進する「豆まき行進」が行われ、途中の家々に福を招き入れていました。豆まき行進の経路にあたる幼稚園や保育園では、園児とその父兄、関係者たちが今か今かと行進を待ち、子どもたちが威勢良く鬼に豆を投げつけはしゃぐ姿、地域の人たちもまた寒いなか行進を待つ姿など、この地区の伝統行事でもあり人との繋がりの深さを感じる行事でした。
豆まき行進が終わると、年男たちの追難式が神社の拝殿で行われ、午後3時からは多くの人たちが詰め掛ける節分祭の豆まきが行われました。降りしきる豆のなか、年男たちが拝殿から投げ込むお菓子を取ろうと、子どもたちが拝殿近くに押し寄せ、大人たちもまた、手さげ袋やビニール袋を広げて夢中になる熱気溢れる恒例の豆まき、綾小路きみまろではなく、袋小路きみ麻呂の毒舌漫談、鬼とのジャンケンゲームや太陽保育園児が演奏する太鼓など今年も色々な催しが豆まきの合間で行われていました。多くの人が楽しみにしている福引き抽選会は、今年も長蛇の列をなし、今年は開始早々特賞の液晶テレビが出てしまいました。
この福引き抽選会は、当日販売される福引券を購入することで豊武地区以外の人も参加できます。もちろん豆まきも。来年はいよいよ100回目です。今まで行った事のない人、知らなかったという人は是非行ってみて下さい。
豊武地区は、伊勢崎市の南部にあり、「富塚町」「除々町」「大正寺町」「下道寺町」の4町からなる地区で、それぞれの頭文字をとって「とよたけ」となったそうです。豊武神社は、この地区の氏神で、毎年節分の日に「節分祭」を行っていましたが、昨今実行委員のメンバーにサラリーマンも多く、2月3日が平日の年は、土曜日もしくは日曜日に行うそうです。
取材日:2010年2月6日/清水