1月19日(火)伊勢崎市華蔵寺公園遊園地に展示されていた蒸気機関車C61の搬出作業が行われ、たくさんの人が見守る中、無事トレーラーに積み上げられました。日中はポカポカ陽気で珍しい作業の様子をじっくりと見せていただきました。
華蔵寺公園遊園地に30年にわたり展示されてきた蒸気機関車C61。来年春以降を目処に1年をかけて復元することになり、19日車両搬出の作業が行われました。
午前9時から、鉄道ファンや伊勢崎市民が見守る中、作業がJRの方、関係者の皆さんの手によって開始。車両は3つに分割され、それぞれにトレーラーに積み上げられました。
(この模様はTVの昼のニュースで放送されたそうで、さらに見物のお客さんも増えたみたいですね。)
記者が同遊園地に駆けつけた際には、すでに一番下の車輪の部分だけになっていました。石炭を入れる部分、上部正面はいったいどこに?と思って探すと、遊園地入口隣の駐車場にトレーラーに載せられていました。大きな蒸気機関車が分割され、しかも輸送される側になった珍しい光景でした。
お昼休み後、いよいよ一番重い土台の車輪部分の積み上げ作業開始。たくさんの人々が慎重に作業し、大型クレーン2機を使用し、太いワイヤーで吊り上げトレーラーに載せる作業は、フェンスの外から見ていても迫力満点でした。
見物の皆さんも「ずっと長い間この遊園地内にあったよ。孫が生れる前からあったような気がする。」とか「以前は、園内の反対の入口付近にあって、大きな鉄板を敷いてこっちへ移動したのを覚えている。」など口々に思い出を語っていました。
3分割されトレーラーに載せられたC61は19日夜、同遊園地を出発するそう。新しく生れ変わり、再び鉄道ファンやたくさんの人たちに親しまれるSLの活躍を期待しましょう。
◆記者雑感◆
この日の同遊園地は休日で園内立ち入り禁止。いつもは子供たちやお母さん方がいる園内に,
この日はヘルメットをかぶった男性がたくさん居て、記者はちょっと不思議な感じがしました。しかし、大きなSLをどのように移動するかを見るのは初めて。見たくてもめったに見られるものではありませんから貴重な体験でした。
春日三球照代さんの「地下鉄ネタ」漫才ではないですが「どうやって園内から出すの?」と興味深々。そう思っていたのは記者だけじゃなかったようで、多くの人が見物に訪れていましたよ。SLを運び出したあとは展示用の線路だけが残り、大きくあいたスペースにちょっと寂しいなと思いましたが、今度はSLが勇ましく走る姿を見てみたいですね。
取材日:2010年1月19日/アイマップfuru