伊勢崎初市で開催される新春恒例行事「上州焼き饅祭」のリハーサルへ行ってきました。天皇誕生日の23日、伊勢崎神社の境内で焼き饅頭愛好会の方々や地元の高校生など、多くの関係者が集まり本番さながら?のリハーサルが行われました。
「上州焼き饅祭」を知らないという人はもう居ないと思いますが、ここでおさらい。
「上州焼き饅祭」は、実は記者の誕生日でもある1月11日、伊勢崎初市で開催される恒例行事なのです。この日、伊勢崎神社の境内では、お店で普段売られている焼き饅頭の300個分にも相当する一人じゃ食べられませんというくらい大きな焼き饅頭が焼かれます。焼き饅頭は、年男・年女を代表する人が今年の思いを赤文字で記し焼き上げられ、会場へ訪れた皆さんへ「福をみんなで分け合う」という意味で振舞われます。この特大サイズの焼き饅頭とは別に、長〜い、長〜い串に刺さった焼き饅頭が本町通りのカラクリ時計西側で参加者によって焼き上げられる長串まんじゅうというイベントもあるのです。初市だから「ダルマ」しか売っていないと思っていた方は損!損!。伊勢崎はそこいらの初市とは違います。色々な催しがあるのです。とこんな感じです。
で、そのリハーサルが23日に行われたのです。
リハーサルは、朝10時の集合からU字溝を並べ、炭おこしとテキパキ調子良く準備が進められていきます。炭に火がつき、いよいよお待ちかね! 特大焼き饅頭の出番と思いきや、記者の期待とは裏腹に焼き饅頭がなかなか姿を現しません。
リハーサルだから直ぐに獲物にあり付けると思っていた記者の大間違い、この後、舞台裏では、壮絶で過酷なドラマが繰り広げられることとなり、それを目の当たりにする事となったのです。と、かなりオーバーなテレビ的な表現はさておき、当日を目前に控え、イベントの流れ一つ一つが注意点を交え進められていきます。
伊勢崎神社の拝殿では、玉ぐし奉納の際の手渡し方、神殿に供えられた特大焼き饅頭を運び出す手順などが確認されていきます。日ごろは経験することのない古式ゆかしき儀礼に、一瞬微笑すら忘れたかのような真顔を見せるミスひまわり扮する巫女たちの姿など、本番ではなかなか見ることのできないシーンもリハーサルならではかもしれません。
神事が行われ、年男・年女の筆入れが本番同様に進み、記者お待ちかねの特大焼き饅頭が火にかけられます。またまた、これからが大変で、片面をコンガリと焼きあげた饅頭を裏返す際、裏返し役の息が合わないと落としたりと焼き饅頭が台無しになってしまいます。1個が通常の300個分もある巨大な焼き饅頭4個ですから、記者もハラハラ・ドキドキ餌にあり付けるのかと心配でたまりませんでした。裏返した焼き饅頭は、ミスひまわり一人一人が味噌を塗り、更に裏返してを繰り返しやっと焼きあがりました〜。11日は、この焼き上げるところが見ごたえの一つでアマチュアカメラマンも沢山つめかけます。食べるの専門という方は、焼き饅頭が振舞われる時間をお間違いなく。
そんなこんなと長串まんじゅうの焼き上げまで一通りリハーサルが終わり、いよいよ年明けの本番待ちとなりました。皆様2010年1月11日(月)(この日は初市も開催されます)には、是非「上州焼き饅祭」へお出かけ下さい。
■日時 1月11日(祝)
大串まんじゅう: 午後2時から(伊勢崎神社)
長串まんじゅう(20m):午後4時から、4時30分から
■主催 いせさき焼きまんじゅう愛好会
■お問合せ 伊勢崎市観光協会 0270−24−5111
(伊勢崎市経済部文化観光課内)
伊勢崎市観光協会
取材日:2009年12月23日/清水