国道17号・上武道路のすぐそば、境三ツ木にある秋のお花の名所『早川渕彼岸花の里』が6年ぶりに開園しました。 休園していた昨年までは県外の企業に貸し出され、一般公開は中止となっていましたが、県内外から毎年のように多くの来場者があり、こちらの絶景を楽しみにされていた方も多かったことから、今年4月、地元の10名の有志の皆さんで「愛する会(川田幸男会長)」を結成し、“限られた人だけでなく誰でもこの彼岸花の里を楽しめるよう、この魅力ある「地域の資産」をより多くの人に知ってもらって活性化に貢献しよう”と、地権者の許可を得たり、草刈りなどの環境の整備をしたり…と、この秋の再開に向けて準備を続けてきたのだそう。 今年は気温が高く、生育具合に心配もあったようですが、「ヒガンバナ」の名前の通りお彼岸の頃には里一面が真っ赤に染まるほどに咲き乱れ、新しいつぼみも次々と花を開いています。 こちらの『早川渕彼岸花の里』、私有地のヒガンバナの群生地を一般の方に開放しているということは以前からご存知の方もいらっしゃると思いますが、実はこんな素敵なエピソードが。 この彼岸花の里は昔はあまり手の入っていない雑木林で、その雑木林には彼岸花の里の通路部分を挟んで2人の地権者の方があり、通路の南側の土地の持ち主の方が地面を覆っていた笹や下草を刈り、木のお手入れをしたところ、秋に地面から彼岸花が姿を現しはじめ、木漏れ日の中に真っ赤なヒガンバナが咲く様子がきれいだったことから、お隣の土地の持ち主の方も同じように雑木林をお手入れし、双方で大切にヒガンバナを増やしていったのが、『早川渕彼岸花の里』が生まれるきっかけだったのだとか。 今では里に咲くヒガンバナは30万本にもなるともいわれ、その絶景は、2017年に三才ブックスから発売された「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 新日本編(著者・詩歩)」でも紹介されています。
会場では愛する会やサポーターの皆さんが元気いっぱいに出迎えてくれて、この場所が風景以外にも魅力に溢れ、多くの人が再開を待ち望んでいた気持ちも伝わってくるようです(^^) 開園期間は9月29日(日)までと残りわずかとなっていますが、閉園まで見頃のピークで『早川渕彼岸花の里』を楽しめることと思いますので、ぜひお出かけくださいね♪
『早川渕彼岸花の里』 伊勢崎市境三ツ木(早川サイクリングロード沿い) ※会場周辺の『早川渕彼岸花の里』ののぼりが目印です 取材:2024年9月 アイマップ/Rimika