上州焼き饅祭リハーサル

新春初市に備えて念入りなリハーサルを12月23日に

来年(2015年)1月11日に行われる「いせさき初市」の当日、伊勢崎神社で行われる上州焼き饅祭のリハーサルが12月23日行われました。

リハーサルは、約1年の期間を経て行われる事もあって、一つ一つの作法や注意点を念入りに思い起こしながらの確認と、本番とはまた違った大変さが伝わってきました。上州焼き饅祭は、神社の拝殿での儀式を一通り終え、神前に供えられ運び出された大玉饅頭に、年男年女の4人が筆入れを行ってお披露目する場面と、大玉の饅頭に長い竹串を指し味噌だれをぬって焼き上げる場面の大きく分けて2つ注目場面があります。リハーサルで特に念入りに確認するのが、大玉の饅頭に竹串を刺す作業と焼いた饅頭を裏返す作業の2つに加え、観客から最も注目を浴びる味噌だれをぬるシーン。

4つの大玉饅頭に竹串を通す作業では、饅頭の真ん中に湿らせた竹串を刺していくのですが、一つの饅頭に竹串を通りては、霧吹きで竹串を湿らせてと繰り返し作業が必要で、おまけに、なかなか饅頭の真ん中に竹串を通すのが至難の業。
竹串を通した大玉饅頭は、炭火でじっくりと焼き上げられた後、巫女の衣装を身にまとった「ミスひまわり」が味噌だれをぬります。味噌だれをぬる慣れない作業にミスひまわりもぎこちなく、回りの関係者や見物人から笑や本番ではもっとしっかりといった声がかけられたりとリハーサルならではの楽しみ。
大玉饅頭の両面を焼くために饅頭を裏返します。この時、裏返し手の白装束6人の息が合っていないと饅頭を落としてしまいプレッシャーのかかる場面。さらに白装束の身を、熱々に焼けた味噌だれがたれて襲いかかり、熱さを耐えながらプレッシャーにも耐えてと2重苦に。
いつもの事ではありますが、裏面を焼くときにはタレた味噌ダレが炭火に落ちて煙がモクモク。とっても香ばしい匂いもたち込め、一面真っ白に覆われた中で味噌ダレを塗り続けるミスひまわり。

上州焼き饅祭は、2015年1月11日 午後2時から伊勢崎神社境内で行われます。

「いせさき初市」と共に行われる「上州焼き饅祭」を是非お楽しみください。

取材・撮影日 2014年12月23日 清水

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