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秋の風景 - その3 -
赤城見台公園

晩秋のよそおい

雑木林(古墳)内の色づき−1
雑木林(古墳)内の色づき−1
雑木林(古墳)内の色づき−2 
休憩広場 
多目的広場から赤城山方面を望む 

伊勢崎市波志江町のいせさき聖苑に隣接する赤城見台公園が晩秋の色づきを見せています。撮影当日はあいにくの曇り空と夕暮れ近くの時間帯ということもあって、人の姿も少なく晩秋の静けさをより一層引き立てていました。

公園の北駐車場に車を止め周りを見渡すと、テニスコートに面した広場や、遊歩道に植えられた木々が赤く秋色を彩ってとても綺麗。さらに園内の奥へ足を進めると黄色く色づくイチョウの葉が地面を黄色いジュウタンの様に染めています。遅い時間帯ということもあって、掃除の方々が既に落ち葉を拾い集めた後でしたが、それでも風に吹かれたイチョウの葉は地面を染めて晩秋の趣を感じさせていました。

公園の南側に位置する休憩広場の奥にある雑木林(古墳)では、落葉樹が散らした茶褐色の葉が地面を覆い、クヌギやイチョウの木々が黄色や黄緑色、紅色など林を秋色に染めていました。

身近な秋色の光景を写真でご覧ください。
(写真撮影の構図など出来不出来はつっこまないでね。)

「疣薬師(いぼやくし)とカヤの大木」

カヤの大木 
カヤの根元の石仏(疣薬師) 

さて、休憩広場の奥にある雑木林内(古墳)には、カヤの大木と疣薬師と呼ばれる石仏、五輪塔の残骸があります。このカヤの木と疣薬師は、もと鹿島町の北部環状線内(都市計画道路)にあったものです。疣薬師は江戸時代、行き倒れになった旅人を大賀俊之氏(鹿島町)の祖先が手厚く介抱したかいもなく、臨終にあたり「お世話になった恩返しに疣で悩む人を救うためにお役に立ちましょう」と言い残したことから、カヤの大木に石仏を祀り供養を行ったと云われています。やがて、疣で悩む人はここに参詣して川原石を奉納する風習が現在まで伝わっています。

*鹿島町から当地へカヤを移植するにあたっては、根元から十四世紀中頃の板碑や五輪塔の破片が出土しました。このことからカヤは六百年以上にわたり信仰されていたとされています。

アイマップ内赤城見台公園サイト( 2000〜2001年頃取材 )

取材日:2008年11月12日/清水



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