5月16日(日)JR両毛線伊勢崎駅で「高架施設見学会」が開催されました。
新しい伊勢崎駅舎と高架化された線路をウォーキングという貴重な見学会でした。
今回の見学会は、「伊勢崎駅付近連続立体交差事業」の1つであるJR両毛線高架橋完成によるもの。平成9年度に伊勢崎駅の同事業都市計画が決定し、数々の調査や認可を経て、平成17年、JR両毛線高架化工事着手し、今年、駅を含む約2.5キロ区間が高架化されました。
今回は5月30日の運用開始前に新駅舎と線路の様子を一般市民の皆さんに見学会として披露されました。
初夏の日差しに輝く伊勢崎駅北口。新しく出来た北口が今回のイベント会場。
午前10時からのイベントに、9時前からぞくぞくと市民の皆さんが集まり、駅舎入口は長蛇の列。そしていよいよ、見学会開始です!
駅舎内に入ると新しい建物の匂いときれいな案内板やエレベーターがお出迎え。エレベーターに乗る人、階段を上がる人、みなさんワクワクドキドキで2階ホームへ上がりました。
電車は地上7メートルの高さの所を走ります。ホームはそれよりも少し高い場所ですから、
そこからの景色は開放感いっぱい。
さあヘルメットをかぶり、新しい線路を歩くゾ! 電車の通る線路を歩くのはもちろん、線路や信号機の設備を間近に見るのも初めて。皆さん写真撮影や記念スタンプを押すなど興味津々。記者も線路からホームを見上げる不思議な眺めに感激でした。
この高架化によって、JR両毛線の踏切7ヵ所、さらに東武伊勢崎線の高架化により(高架化対象区間:約2.2キロ)踏切13ヶ所がなくなり、北と南に分断されていた街も自由に往来できるようになります。また駅入口も北口、南口と2ヶ所になり、駅の利用もさらに便利になることでしょう。
北口駅前広場では、いせさき一番街の皆さんによる綿菓子、焼き鳥などの販売、伊勢崎工業高校によるミニSLやアイオー信用金庫音楽部の皆さんによる演奏会などもあり、見学の順番を待つ人々を楽しませていました。
同イベントに訪れた人は約2,000人。用意したパンフレットもすぐ終了するほどの大盛況で、市民の皆さんの期待は大変大きい様子。
五十嵐市長は挨拶の中で、
「長い間の先輩方のご尽力が実り、このようにJR両毛線の区間が高架化できました。これで踏み切りによる道路の渋滞などの緩和、南口と北口の完成により駅の利用や両地区の往来の利便性も高くなると思います。たくさんの方々に感謝したいです。
今後は東武伊勢崎線の高架化の完成を目指すとともに、駅周辺の区画整理事業と合わせ、住みよいまちづくりをさらに進めていきたいと思っています。高架橋ウォーキングは本日限りですから、いい記念になるでしょう。晴天にも恵まれ本当に良かったです。」と語っていました。
取材日:2010年5月16日/アイマップfuru