伊勢崎市内商店街の三光町にある本光寺 酉の市へ行ってみました。
本光寺の酉の市は毎年12月12日に行われ、伊勢崎神社と本光寺に面した道路と境内に熊手商や露店が立ち並ぶ年末恒例行事となっています。訪れる人たちも様々で、商売繁盛を願う商売人や、開運を願う一般の人々と、思い思いに熊手を買い求める姿が見られました。時には、熊手商と勝った(買った)、負けた(まけた)と気風の良いやり取りが見られ、互いに商談が成立すると威勢よく手締めが打たれる風景が、最近の不景気な話しや将来への不安をも吹き飛ばしてくれそうに感じるほどです。
この日も高額で大きな熊手が何本か売れたのを見て、記者も懐からポ〜ンと札束を出していつかは買えるようになるぞ〜!と意気込みつつ、熊手の一番小さいものを買ってこの日は取材を終えました。
本光寺の境内には豊川稲荷があり、お賽銭ではなく油揚げをお供えする人の姿が見られました。お寺の関係者に聞いてみると、油揚げをお狐様へお供えすると、三河(愛知県)にある豊川稲荷へ狐が飛んで行って願い事を届けてくれるそうです。三河の豊川稲荷は商売繁盛の神様として全国的にも知られていますが、この本光寺のお狐様へ揚げをお供えする事で、商売繁盛の願いをかなえてくれるかもしれませんね。
近頃の景気の影響もあるかもしれませんが、今年は去年に比べ3分の1(約1,000人)ほどの人出ということでした。県内外の観光を取材するかたわら、多くの町を見てきた記者は、祭りや行事の盛り上がりがその町の活気を最も表すように感じています。何処の町も市内中心地の活気が失われていますが、昔ながらの行事や日常の生活に埋もれてしまった身近なものと関わりつつ、また小さな観光資源にも目を向け、伊勢崎市の活気に繋げてもらえたらと思うのでした。
取材日:2008年12月12日/清水