毎年12月10日に行われる瑳珂比神社 酉の市へ行ってみました。
瑳珂比(さかい)神社は、徳川家康の父(松平広忠)が生まれた年代(1521〜1527)に、小此木左衛門尉長光が境のほか6ケ村を領有し、守護神として生国能登国の石動(いするぎ)明神の分霊を境城内に奉斎したことが始まりとされる歴史ある神社。
この酉の市は、国道354号線の境駅入口交差点から駅とは反対に入った沿道と神社で行われています。神社に程近い場所に露店が並び、神社前では熊手商が商いをしています。この日は平日という事もあってか19時に近い頃から人出が増え、神社の境内では囃子や太鼓の演奏が場を盛り上げていました。国道354号線の交差点近くに飾られたイルミネーションのトンネルでは、お年寄りが楽しそうに通り抜ける姿、子どもがはしゃいで走り抜ける姿など訪れた人たちは思い思いに楽しんでいる印象です。
この酉の市は、氏子の方が甘酒を無料で振舞い、地元の商店の方達などでイルミネーションを飾り付けたりと地域の関わりの深さと、どことなく人の温もりを感じる事のできた行事です。行事に来ている年齢層も年配だけではなく、若い層も多く、この主の行事にしては珍しい印象も受けました。来年は、更にイルミネーションのトンネルを長くしたいという熱意あるお話しもあり、昔から続くこの行事が更に盛り上がり、多くの方が訪れてくれたらと記者は願います。
平成17年12月10日 酉の市
取材日:2008年12月10日/清水