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波志江祇園祭 8年ぶりに開催
愛宕神社にひしめく屋台と観客

祭りの由来

一番最初は新宿(あらじゅく)組
一番最初は新宿(あらじゅく)組
2番目は下波志江組 
県道の北から中屋敷組、稲間組、宮貝戸組 
一番最後は宮貝戸組 

 伊勢崎市波志江町の愛宕(あたご)神社で18,19日に「波志江祇園祭」が開かれました。この祇園祭は平成16年に伊勢崎市の重要有形民俗文化財に指定されています。さらに今年は群馬県「文化の芽」支援事業にも選ばれ県からの支援を受け、今回8年ぶりに祭りを開催することになったそうです。

 「波志江祇園祭」の始まりは江戸後期にさかのぼります。伊勢崎市北部に位置する波志江町。かつてこの地域は水利の整備が遅れていた場所でした。そこで農業を生活の糧にしていた人々は大変苦労しました。特に日照りに悩まされ、雨乞いを行うために各地域で屋台を作ったのが祭りの始まりです。この屋台が作られたのは江戸後期から明治初期頃、判明しているもので1857年(安政4年)〜1901年(明治34年)だそうです。
各10基の屋台は高さ4〜5メートル、前方に川中島の合戦、弁慶、鏡獅子などの人形を飾りつけ、周囲には竜や鳳凰など精密な彫刻がされた立派な木造です。
 この祇園祭で屋台が勢ぞろいするには資金や人手が大変かかります。そこで市制60周年や今回のような節目の年に行われ、回数も1901年から数えて通算10回ほどと珍しい祭りです。

大胡県道を北から南から屋台が神社を目指す!

方向転換時は大きな棒を2本差込んで傾け、屋台の下に支柱をかませます 
赤い支柱が見えますか?これで方向転換します 
境内でも方向修正してきちんと整列 
10基が全部境内に入るまで絶え間なく演奏されるお囃子 

 18日の午後3時〜夕方5時まで大胡県道の一部が通行止めになり、たくさんの人々にひかれた屋台が続々と通りに現れました。愛宕神社入口では、大きな屋台が人々の力で90度に方向転換を繰り返しながら、1台ずつ狭い入口を抜け境内に整列。その間、各屋台のにぎやかなお囃子が鳴り響き、いつもは静寂な神社周辺は秋祭りムード満点でした。
こうして通行止めの2時間をめいっぱい使い、10基の屋台が迫力の集結!神社の境内は久しぶりの祭りを見物しようと訪れたお客さんと大きな屋台でごった返す中、にぎやかに祭りが始まりました。


取材日:2008年10月18日/アイマップfuru



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