佐藤 和幸(さとう かずゆき)さん。昭和52年4月13日生まれ。 伊勢崎市若葉町出身、伊勢崎市在住。 25歳で佐藤塗装を設立した佐藤和幸さん。1人で会社を立ち上げてから今に至るまでのお話や仕事のやりがいなどについて伺いました。
佐藤さんと塗装業の出合いは、まったくをもって偶然でした。中学卒業後、工業高校の夜間部に通っていた佐藤さん。元々、働くことが好きだったこともあり、昼間はアルバイト先で懸命に働いていました。当然、仕事が終わればぐったり。とても体がもたない、と感じて高校を辞め、仕事に専念する道を選びました。当時のアルバイト先から「是非社員に」との誘いがありましたが、丁寧に断り、新たな仕事にチャレンジしようとさまざまな情報に当たりました。 そこで飛び込んだのが「塗装業」の世界。決め手は「給料。高かったんです」と、はにかみながら答えます。苦労を苦労と思わない性質の佐藤さん。初めての仕事でも気負うことなく「面白い、面白い」と思いながら携わっていたとか。そのとき、お世話になっていた会社は、従業員数8人とこの業界では大きな規模のところでした。仕事内容も、住宅や鉄骨の塗装など幅広かったことで、いろいろなことができたと話します。 そんな中、むくむくと湧きあがってきたのが独立の希望。するならば結婚前に、と25歳のとき、一人で会社を立ち上げました。
独立してすぐに感じたのは「このままじゃダメ、ということ」と佐藤さん。当時の佐藤さんは、ほっそりとした体形に茶色の髪とまさに「イマドキの青年」という出で立ちでした。「茶髪のアンチャンに良い仕事を任せようと思う会社は少ないですよ」と笑いながら話す佐藤さん。希望する元請けというスタイルで仕事がもらえるようになるには、きちんとした身なりで貫禄もつけないと、と思いたち、髪を短くそろえて黒く染め直し、たくさん食べて10キロも体重を増やしたそうです。 佐藤さんの強い意思が通じたのか、望んでいた仕事が次々と舞い込み、工務店などから直にオファーがくるようになったといいます。スタッフも1人、2人と増えて行きました。 佐藤塗装さんの特色は、選りすぐったスタッフで早く安く仕上げること。「キレイに仕上げるのは当たり前」と話します。佐藤さんのすごいところは、旺盛な探究心。お客さまが求めるイメージにピタリと沿えるよう、雑誌を読みあさるのは日常茶飯事。「ある店舗からカンボジア風のアジアンテイスト」というリクエストが来たとき、いまひとつイメージが湧かなかった」という佐藤さんは、実際にカンボジアに足を運び、五感を使ってカンボジアをまるごと自分の中に取り込んできたといいます。「これでいいだろう、ではダメ。これが良い、と思える仕事をするためには、まず行動に移すこと」というモットーを貫いています。 また、同じ素材を使ってもやり方次第でさまざまな表情を出せるのが塗装の面白いところ。佐藤さんのご自宅も、仕事部屋、子供部屋とそれぞれの壁の塗り方も色も変えて雰囲気の違いを楽しんでいます。イメージの引き出しをたくさん持ち、具現化していくクリエイター、それが塗装の職人さんなのです。
日々、忙しい佐藤さんが心の拠り所としているのが、2人の子供たち。どこか特別なところへ行くのではなく、公園や自宅の庭などで一緒に遊んでいると疲れも吹き飛び「また頑張ろう、とパワーがみなぎる」と話します。 生まれてからずっと伊勢崎で過ごしている佐藤さん。都会すぎず、田舎すぎもしない丁度よいところが気に入っています。今年は、その伊勢崎市役所屋上にヘリサイン用に「伊勢崎」の文字を作りました。「大好きな伊勢崎のための仕事ができたのは大きなやりがいになった」と言います。 これからの夢は「たくさん納税できる会社にしていくこと」。なんとも頼もしい知恵とパワーにあふれたクリエイターです。
株式会社佐藤塗装 ◆住所:群馬県伊勢崎市太田町210 取材日 平成23年4月
◆TEL:270-27-4721
◆定休日:日曜日
◆設立:2001年
◆従業員数:6人
◆業務内容:建築塗装、新築・リフォーム・店舗などの塗装、公共事業など
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際にお店等に行く方におかれましては、事前に電話等で確認してからお出かけ下さい。記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)