今回「経営者の輪」にご登場いただくのは創業99年を誇る伝統ある「ニューいづみ」で知られる株式会社 泉屋本店の泉 宏彰さんです。
泉 宏彰(いづみ ひろあき)さん。昭和54年2月2日生まれ。 伊勢崎市今泉町出身、伊勢崎市在住。 新しい出会いが生まれる春。歓送迎会だけでなく、仕出し弁当や会合にもぴったりな「ニューいづみ」を経営するのが株式会社泉屋本店。同社の常務取締役である泉 宏彰さんを訪ねて、現職に至る経緯や仕事のやりがいをうかがいました。
「ニューいづみ」で広く知られている株式会社泉屋本店は、創業99年という伝統ある会社。「元々は魚屋だったと聞いています」と話す常務の泉 宏彰さんは、小さい頃から「ニューいづみ」を見て育ちました。その頃の印象は「人がいっぱい来るな」。自分が跡を継ぐ、とは考えたこともなく、ご両親からも言われたことはなかったそうです。 大学時代は、理工学部。卒業後は高崎のコンピュータ会社に就職をし、SEの仕事についていました。「研修のときは、話しの内容がまったく見えず、ちんぷんかんぷん」という泉さんですが、やればやっただけ成果が出るプログラミングの仕事に夢中になり、会社でも頼られる存在になりました。 それまで自分の職場として考えることのなかった「ニューいづみ」ですが、ふと「この先はどうなるのかな?」と思った矢先、会社から東京勤務を打診されます。仕事の規模からして少なくとも2〜3年は帰ってこられない、と察した泉さん。「辞めます」という言葉がスッと口から出たと言います。
ひょんなことから家業を継ぐことになった泉さん。すぐには実家には入らず、「ニューいづみ」と同じようなスタイルを展開している会社に1年間という期限付きで入社。今までデスクワーク中心だったのに、いきなり1日中、立ちっぱなし。「はじめのうちは、全身が筋肉痛になりました」と苦笑しながら当時を振り返ります。1年間で学んださまざまなことは、今、仕事をする上で「生きている」と感じていると話します。 今は、食器洗いなどの裏方から給与計算まで、あらゆることに携わっているという泉さん。最もウエイトが高いのは、メニュー管理です。法事、ご宴会、ご法要、懐石料理、ご披露宴、会議、催事設営などを手掛ける同社。お客さまのほとんどが、常連さんです。泉さんは、予約を受ける時点で、年齢層や性別などを聞きながらお客さまの顔を思い浮かべ、お客さまの立場に立ってメニュー案を頭に描きます。忘年会・新年会や歓送迎会など、宴会が続く時期には連日に渡ってご来店するお客さまも少なくありません。そのようなお客さまに、いかに重ならないメニューで、驚きと感動を覚えていただけるお料理を提供できるか? に心を砕いているのです。このような思いが表れるお料理は実に好評。「評判を聞いて」「紹介で」と、お客さまの輪が広がっています。 やりがいは、やっぱりお客さまの笑顔。「おいしかったよ」「また来るよ」と声をかけられると、泉さんの頬も自然にゆるみます。経営サイドとしての面白みは「売上の数字を追える点」といいます。
気分転換は「仲間とお酒を飲みに行くこと」という泉さん。仕事を離れ仲間と笑い、語り、心からリラックスしたとき「頭をよぎるのは不思議と仕事のアイデアだったりする」のだそうです。楽しく飲んだ後ですから、当然といえば当然ですが、折角浮かんだ良い案も、一晩寝ると「なんだったっけ?」ということもしばしば。 そこで考えたのがメールです。折角のアイデアは忘れないうちに、自分や奥さま宛にメールを打つのだと言います。「こうすれば忘れません」とニッコリ。 「これからは、会社員時代のつながりを生かしたことをしてみたい」と抱負を語ってくれました。
株式会社泉屋本店 ◆住所:群馬県伊勢崎市今泉町1-9-7 取材日 平成23年4月
◆TEL:0270-25-6633
◆定休日:なし
◆業務内容:ご宴会、懐石料理、ご法要、会議、催事設営、伊勢崎オートレース場内選手食堂、伊勢崎市民病院内レストラン「和泉」経営など
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
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