経営者の輪Vol.126 「コスギ家具 小杉知成さん」伊勢崎市三光町
Vol.126 コスギ家具 小杉知成さんの巻
プロフィール
小杉 知成(こすぎ ともなり)さん。昭和58年4月13日生まれ。
伊勢崎市三光町出身、伊勢崎市在住。
市内三光町にあるコスギ家具は、知成さんで4代目になる歴史あるお店です。甲子園~プロ野球選手を目指して県外の高校から推薦を受けた過去を持つ小杉さんに、現職までのいきさつと事業の特徴について伺いました。
15歳で甲子園&プロ野球選手 目指して単身茨城へ
新年早々、お忙しいときに快く取材を引き受けてくださった小杉さん。「どうぞ」と店内に案内していただくと、外観から想像していた以上の広さにビックリです! そしてその広い店内には、たくさんの家具のほか、あたたかみを感じるアジアン雑貨や衣類がズラリ。眺めているだけでも楽しい気分になれるお店です。
そんなコスギ家具さんは、小杉さんで4代目という歴史ある家具店。小さいころから、おじいさんやお父さんの働く姿を見て育った小杉さんに強い影響力を及ぼしたのは従兄であるホテル若松の9代目、神崎大輔さん。小学生から野球を始め市立第三中学校から推薦で土浦日本大学附属高等学校に進んだ神埼さんを見て自分も同じ道に、と本当に中学を卒業すると土浦日本大学附属高等学校へ入学を果たしました。 そこで待っていたのは厳しい寮生活。「3年生は、ウソじゃなく神様的存在」と小杉さん。その真剣な表情からも本気度がわかります。1学年20人、計60人が生活する野球部の寮。ボールやバッドの手入れやグラウンド整備はもちろんのこと、洗濯や掃除といった生活に関わることもすべて1~2年生の仕事。洗濯機の数は限られているので、夜中に開くのを待って眠りながら洗濯したこともあったそうです。
慣れない環境に対する不安と親元を離れたばかりの心細さから、「入学当時は、夜になると泣きました。後で仲間に聞いたらみんな同じようなものだったみたいですね」と少し照れくさそうに話します。夢だった甲子園は、茨城大会ベスト8で、あの常総学院とあたって惜しくも敗れてしまいました。(常総学院はその年の全国大会で優勝)。プロを目指していたものの「力の差を感じた」と小杉さん。「プロ選手になった後輩がいるのですが、全然違う」と話します。
親子経営の難しさと利点
都内の大学へ進んだ小杉さんは3年生のときに、ほとんどの単位を取得。時間的な余裕が生まれ、自転車で1週間かけて東京~名古屋~群馬を回る旅に出ます。そのとき自転車をこぎながら、漠然と「親父を越えたい」という思いが湧きあがり、コスギ家具に勤めることを決めたそうです。
卒業後、群馬に戻った小杉さんは、前橋の内装業者で修業をします。というのは、コスギ家具さんは、単純に家具の販売をするだけでなく、内装工事も手掛けているため。内装を含めたインテリア全般を手掛けられるのが一番の強みです。
3年の修業を終え、いよいよ家業を継ぎに戻った小杉さん。実際にやり始めると、家具の仕入れ値段の決定、商品に対する知識など、商品を売るのはなかなか大変だなと感じるようになり、お父さんへの尊敬の気持ちが増したと言います。
親子経営のメリットもデメリットも「気持ちが分かりすぎるところ」。今では、お互い良いと思う方法は違っても、行きつくところ、つまり目指すものは同じということに気づき、ぶつかることも少なくなったそうです。
今ではアパート、店舗、戸建住宅のリフォームや新築なども積極的に行っているコスギ家具さん。小杉さんが青年部に入ったことで輪が広がり「新たな仕事も増えてきた」とうれしそうに話します。
家族が宝物!
日、忙しく動き回る小杉さんは、3人のパパ。夕方、子どもたちが保育園から戻ると家族と一緒に配達に出かけます。「3人いるとなかなか目が届かなくてケガが絶えずに冷や冷やしている」のだとか。それでも、ご家族は小杉さんにとってかけがえのない宝物です。
楽しみは、子育てに仕事に忙しい奥様を誘って食事に出かけること。夫婦仲、家族仲の良さが、あたたかな内装や家具選びに現れるのかもしれませんね。
店舗情報
コスギ家具
◆住所:群馬県伊勢崎市三光町12-9
◆TEL:0270-25-0989
◆営業時間:10:00~19:00
◆定休日:無(元日のみ休み)
◆業務内容:総合家具、総合インテリア、室内装飾、アジアン雑貨など
取材日 平成23年1月
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
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