「経営者の輪」、124回目にお迎えするのは、伊勢崎商工会議所青年部に所属するいせさきメモリアルホールの常務取締役、菊池潤一さんです
菊池 潤一(きくち じゅんいち)さん。昭和48年4月19日生まれ。 伊勢崎市豊城町出身、伊勢崎市在住。 プロのスポーツ選手を目指していたという菊池潤一さんに、現職に至るまでの経緯や誰もが関わるのにあまり知られていない葬儀業について伺いました。
小学生のころからプロのスポーツ選手になることが夢だったという菊池さん。小学校2年生で野球をはじめ、中学生のときは県大会で準優勝。野球をするために名門・前橋工業高校に進学しました。野球部に入部してビックリしたのは、部員の多さ。1学年で約30人、全部で100人ほどの大所帯でした。これではレギュラーの道は厳しい、と自転車部に転部。そこで力を発揮した菊池さんは、インターハイで準優勝に輝き、いくつもの大学から推薦を受けました。その中から仙台にある大学に進学。「法学部に籍をおくものの、全寮制の自転車部に入っていたこともあって生活は100%自転車中心」と振り返ります。1年生の頃は、朝4時に起床。先輩達の洗濯、掃除、食事作りに明け暮れる毎日。しかし、このときの経験が後の菊池さんを支えるものとなるのです。
大学時代の自転車部の練習は厳しく、走行距離は朝100キロ、夕方100キロ。そのような厳しい練習を重ねて、菊池さんは4年生のとき、日本代表のメンバーとして海外遠征も果たしました。菊池さんの影響で自転車競技を始め、当時、高校3年生だった妹さんはインターハイで優勝。兄妹そろって海外遠征に行ったことは、良い思い出です。 ところがなかなか甘くないのがプロの世界。これほどの成績を残した菊池さんでさえ、プロテストをクリアするのは難しかったと言います。そんなとき、親戚から半年後にこのメモリアルホールが完成することを聞かされました。「成熟していない業界だけに伸び代はあると感じました」という菊池さんは、思い切って未知の世界に飛び込んだのです。
いせさきメモリアルホールの特徴は、メモリアル共済という名称の会員制度があること。年間4,320円の会費で、40万円の葬儀料が無料になるというものです。もうひとつは、登録料1,000円を納めると40万円のセットが2割引きになるというものです。登録者は着々と増えています。 葬儀業の大変なところと言えば、葬儀自体が突発的なものである点。しかも、ご家族の精神状態はいつもとは違うだけでなく、2〜3日の間にすべてが終わってしまいます。それだけに、気のつかうようは大変なものがあります。 辛いときに菊池さんを支えるのは大学時代のハードな体験と、寮内で呪文のように唱えられていた「人生、我慢大会」という言葉。この2つを思い出すと、まだまだ、と気持ちが引き締まります。 仕事を通じて、人と人とのつながりが年々希薄になっているのでは? と感じることも多いとか。心と心のつながりを大切にした昔ながらの地域の輪はなくしてほしくない、と話します。 日々、気を張りつめて過ごすことが多い菊池さん。息抜きは、奥様と過ごす時間です。「奥さん、大好きなんです。12月に一緒に行くコンサートを今から楽しみにしています」ととびきりの笑顔で答えてくれました。
いせさきメモリアルホール ◆住所:群馬県伊勢崎市山王町997-1 取材日 平成22年11月
◆TEL:0270-31-2424
◆業務内容:葬儀業
◆従業員:8人
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
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