「経営者の輪」、123回目にお迎えするのは、社団法人 伊勢崎青年会議所(JC)に所属する株式会社ワイズサインの専務取締役、山崎貴史さんです。
山崎 貴史(やまざき たかし)さん。昭和51年6月13日生まれ。 伊勢崎市連取町出身、伊勢崎市在住。 4年前、ワイズサイン株式会社の専務取締役に就任した山崎貴史さんに、現職に至るまでの経緯と経営側になって感じた「人の心をひとつにする大切さ」について伺いました。
「株式会社ワイズサイン」(当時の社名は(有)山崎工芸)創業から9年、山崎さんは誕生しました。中学生の頃には、将来、この道で生きて行くと考え、誰に言われたわけでもなく自ら工業高校の電気科に進学。卒業と同時に就職のため、3年間の約束で静岡に移りました。就職先は、看板製作・設計・デザインなどを行う同業者でした。 「親元を離れてやってみたい」と期待に胸を膨らませて羽ばたいて行った山崎さんでしたが、なかなか厳しいこともあったといいます。入社して数年間は、サイン製作や取り付けなどの現場を担当。その後、営業部門への辞令が出ますが、当時の山崎さんは営業職として人と接するよりも、もの作りをする方が好き。一時は退職まで考えたそうです。そのとき、先輩が「今、帰っても誰にも受け入れられないよ。(営業を)やる前から尻込みしないで、まずは1年やってみれば? やってみてどうしてもダメ、というなら俺は止めない」と声をかけてくれたそうです。 そのとおりだ、と思った山崎さんは、望んではいなかった営業職をしてみることにしました。ところが、意外や意外。始めてみたらとても楽しい! 「お客さまから『良いものができた。ありがとう』と言われるとうれしくて。そのお店が繁盛すると、またうれしくて」と山崎さん。気がつけば、約束の期間はとうにすぎ、入社から8年が過ぎていました。
26歳で株式会社ワイズサインに入社した山崎さん。4年前に専務取締役に就任しました。経営に携わる立場になって感じるのは、人をまとめる大変さや難しさです。「それをずっと続けるというのは、ものすごいこと。改めて社長である父の偉大さを感じ、尊敬の気持ちを強くしました」と話します。 「専務になったばかりのころは『やらなくちゃ』と変に肩に力が入っていたように思います。気負いなく自然体でできるようになったのは、結構最近になってから」と山崎さん。会社という組織で必要なのは、そこで働く人たちの気持ちをひとつにすることに尽きる、と話す山崎さんが心がけているのは「目線を同じにすること、ちょっとしたことでも声をかけたり話をしたりしてコミュニケーションをとること」。現場に出て体験を共にすることも、もちろんあるそうです。 それに伴い、売上が伸びる楽しさも感じるようになりました。どの業界でも同じでしょうが、サイン業界にも「波」があります。その波を、大勢の人の役に立ちながら少しでも少なくしたい、と取り組み始めたのが新商品の研究開発です。その代表が特許を取得した看板フレーム「クミコフレーム」。部品数が少なく、組立式で作業が簡単。多くの同業者に喜ばれています。
上高地登山をきっかけにアウトドアに目覚めたという山崎さん。「出張から帰ってきて、赤城山や榛名山を見ると落ち着く。自然は偉大だと改めて思いますね」と話します。伊勢崎から見る赤城山が一番キレイ、という伊勢崎人は多いのですが、山崎さんもその一人。「カタチが崩れず、本当にキレイだと思います。赤城山登山にもチャレンジしましたよ。子供が大きくなったら一緒に登りたい」とニッコリ。 これからの伊勢崎にあったらいいな、と思うのは大規模なお祭り。以前、山崎さんが住んでいた浜松ではゴールデンウィークに「浜松まつり」という大きなお祭りが開かれ、多くに人でにぎわったそうです。「浜松を離れた人もこの祭のために帰ってくるんです。伊勢崎も百人みこしなどでにぎわいが増しつつありますが、もっと引力を強められるとおもしろいんじゃないかと思いますよ」と話してくれました。
株式会社ワイズサイン ◆住所:群馬県伊勢崎市三室町5808 取材日 平成22年10月
◆TEL:0270-62-6696
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
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