経営者の輪Vol.122 「第一印刷株式会社 由井政喜さん」伊勢崎市連取町
Vol.122 第一印刷株式会社 由井政喜さんの巻
プロフィール
由井 政喜(ゆい まさき)さん。昭和48年4月28日生まれ。
伊勢崎市今泉町出身、伊勢崎市在住。
前回、ご登場の吉澤さんからうかがっていた由井さんの印象は「マイペースで面白い人」。お電話をしてみると、ソフトで穏やかな感じ☆ どんな方なのか楽しみに伺ってきました。
自然に刷り込まれていた後継者への道
第一印刷株式会社は、昭和23年に由井さんのお祖父様が設立された会社。お祖父様やお父さまの姿を見て育った由井さんは、自分でも意識しないうちに「いずれは会社を」という意識が根付いていたと話します。
将来を考え、大学は政治経済学部に入学。IT化が進む印刷業界を見て、これからはコンピュータがわかっていないと仕事にならない、との判断から卒業と同時に、東京にあるコンピュータ会社に入社しました。企業用のパソコンソフトのパッケージ制作に携った由井さん。4年後に退社するときは、ひとつの部署の運営を任されるほどになっていました。
由井さんが、第一印刷株式会社に入社したのは、2004年の9月。病床にあるお母さまを安心させたい、と考えた末の判断でした。
「母はその3ヶ月後に亡くなってしまいましたが、私が会社に入るのを見て安心してくれたのではないかと思います」と、当時を思い出すように静かに話します。
カラーマネジメントの導入で色には絶対の自信あり!
入社して一番初めに担当したのは「経理」です。お母さまのお仕事を引き継ぐ形で仕事が始まりました。その後、営業にも携わるようになり、工場の管理も任されるようになりました。印刷会社で仕事をする一番の喜びは「無理かな? と思えるような大量の印刷を仕上げてお客さまに喜んでいただけたとき」とか。そのときは、通常の機械の稼働時間では間に合わないと判断をし、社員間でシフトを組んで24時間体制で臨んだのだそうです。「チームワークのよさ、集中度、充実感は最高」と華やいだ表情でそう話します。
ポスターやカタログ、DMやビジネスフォームなど、さまざまな印刷を手掛ける同社ですが、色の仕上がりには絶対的な自信を持っている、といいます。鍵を握るのは、カラーマネジメントシステム。同一のデータならば同一の色が再現されるようにするための仕組みです。「同じデータなのだから、色も同じになるのは当然じゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これは大きな間違い。色を合わせるというのは複雑で、とても難しいことなのです。「色の出方に深く関係する湿度や温度には十分に気をつけて管理をしているそうです。
また、県内の印刷会社では、初のプライバシーマークを取得。名簿やアルバムなど、個人情報が掲載される印刷物も安心してお任せできるというのは、依頼者にとっても安心です。
これからは、企画やデザインにも力を入れて行きたい、と平成17年には高崎にデザインオフィスを設立。さらにお仕事の幅が広がりそうです。
気分転換はJC活動。 伊勢崎を戻ってきたくなる町にしたい
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
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