「経営者の輪」、119 回目にお迎えするのは、社団法人 伊勢崎青年会議所に所属する有限会社 井田石材店の井田怜良(れいら)さんです。
井田 怜良(いだ れいら)さん。昭和52年4月19日生まれ。 伊勢崎市出身、伊勢崎市在住。 前回、ご登場の石原毅さんが「とっても元気な女の子! きっと面白い話が聞けると思いますよ」とご紹介くださったのが、有限会社井田石材店の井田怜良さん。久しぶりに女性登場! どんなお話がうかがえるのでしょう!? 今から楽しみです
伊勢崎インター近く、店舗前にはさまざまな石像、横にはクレーンを乗せたトラックに広い加工所。有限会社井田石材店をたずねると、イマドキファッションに身を包んだお洒落な女性が現れました。もしかして、この方が井田さん? 失礼ながらワタクシ、石屋さんのイメージ&石原さんのお言葉(とっても元気)から、勝手に日本手ぬぐいを首にかけた勇ましい女性と勝手に想像しておりました。それだけに、このギャップに驚きました! お話をうかがい始めると、推薦者の石原さんがおっしゃったとおり、本当に元気。そして、とにかく楽しい方! 井田さんは、東京の短大で英文科に進んだのち、塗装会社に就職。その会社を選んだ理由がまたユニークです。「就職雑誌を開いたところにあった会社に就職しようって決めていたから」。ご自身の決定どおり、「開いたところにあった」塗装会社で社会人生活の一歩を踏み出しました。 2年間勤めたときに、会社が倒産。ご実家である井田石材店に就職しますが、最初からそのつもりではなかったといいます。有限会社井田石材店さんは、明治創業。100年以上の歴史を持つ伝統店です。小さいころから石材店の仕事を見てきた井田さんですが、自分がこの仕事をするとは考えたこともなかったとか。そんな井田さんの気持ちを一瞬にして変えてしまったのは…。 「占い師に言われたから」となんとも意外(!?)なお答え。 「ほかのウチを稼がせるんだったら、自分のところを儲けさせた方がいい」と言われ、納得してご実家でのお仕事を決めたのだといいます。 石材店で仕事を始めたときのお話もまたユニーク。家族には一切相談をせず「勝手に仕事をとってきました」。気付けば受注の8割は、井田さんが担当する案件。いくつもの川がひとつになって川幅も勢いも増すように、井田さんはごく自然に同社に溶け込みながら仕事の幅もぐんと広げていったのです。
「デザインには自信があるんです」と井田さん。CADの学ぶために市内の専門学校に通い直したり、ヨーロッパ建築などを眺めたりと「お客さまに喜んでいただくため」の努力を欠かしません。 施工実績を見せていただくと、和風、洋風とテイストもさまざまなうえ、ゆるやかな曲線が重なり合うような柔らかさを感じさせるものや、ギリシャ建築を思わせる重厚なもの、スロープと階段をつけたものやひと休みできる腰かけをつけたものなど実に多彩。発想の豊かさに驚かされます。 デザインはお客さまと話し合う中で決めていきますが、そのとき活躍するのが井田さんの「感じる力」。「このお客さまがお好みなのは…、ってわかるんです。たとえば、デザインも何もかも決定して契約書を交わしたあとで『やっぱり脇に仕切りとなる石をおいてほしい』と言われたことがあるのですが、そうなるだろうと分かっていたので事前に作っておいた。こういうことって多いんです」と井田さん。製作するうえで大切にしているのは強度・耐震性、シンプルな品の良さ、掃除のしやすさの3点。それにお客さまと打ち合わせをしたときに働く「感じる力」で次々と新しい作品を仕上げています。 日々、楽しく精力的に仕事をしている井田さんですが、困るのは「霊に取りつかれること」だとか。ひぇぇ〜(゚-゚) 「体張って仕事してます。命かけてやってます、って書いておいてください。冗談じゃなくホントなんですから! ほら!」と衿元にかかっているヒモをするすると引き出すと、その先には大きなお守り。腕にはパワーストーンをつけています。目に見えないものほど、存在も影響も大きいのかもしれません。
そんな井田さんのストレス解消法は「ピアノ」。3歳のときから始め、一度中断したものの26歳で再び始めたそうです。高校時代から続けているクラブDJもそのひとつ。ときには、コスプレでDJをすることもあるのだとか。 高校も短大も英文科で、夢は「マイケル・ジャクソンのお墓をつくること」という井田さん。今は英語より中国語に夢中といいます。再開したピアノのレッスンのようにスクールなどに通っていらっしゃるのかと思ったら「違う、違う。中国人の友だちを作って毎日電話。これで覚えてます。」 豪快と繊細、破天荒と真面目、斬新と伝統、相反するものがうまく調和しながら同居している井田さん。人にはもちろん、人以外にも好かれるのが分かる魅力的な女性です。
有限会社 井田石材店 ◆住所:群馬県伊勢崎市宮子町3499-3 取材日 平成22年6月
◆TEL:0270-25−5500
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際にお店等に行く方におかれましては、事前に電話等で確認してからお出かけ下さい。記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)