角田 修（つのだ おさむ）さん。昭和46年1月14日生まれ。

伊勢崎市東本町出身、伊勢崎市在住。

角田修さんは、社団法人 伊勢崎青年会議所（以下、JC）で2010年の理事長。ご自分のお仕事のほか伊勢崎を盛り上げて行くJCの取り組みについて話していただきました。

今年、JCの理事長を務める角田修さんは、税理士であり角田会計事務所の所長でもあります。角田さんのお父さまが角田会計事務所を始めたのは、角田さんが中学生の頃。

「遅くまで大変だな」、それが当時、お父さまの仕事ぶりを見て感じたことでした。その頃は自分が後を継ぐという意識はまったくなかったそうです。

真剣に税理士の道を考え始めたのは経済学部に在籍していた大学生のころ。「大学進学の際、就職の際、業種選択の幅が広がりそう、と選んで入学した経済学部ですが、今、思えば心の奥では（税理士を）意識しての選択だったんでしょうね」と振り返ります。

大学を卒業した角田さんは、税理士の夢を確実にするため、大学院に入学。法学研究科に所属し、法律の勉強に徹しました。その後、さらに別の大学院にも進み、経済研究科で経済の勉強をしました。大学院での勉強は、大学のものとは全く異なります。まず学生数。大学時代は、経済学部だけで600人あまり。広い教場の中、大人数で講義を受けるのが常でしたが、大学院での同級生は15人。その15人がいく人かの教授の元で学ぶという完全なる「少人数制」。角田さんは2人の友人と共にある教授の元では日々、英語で書かれた原書を読んでは論文を書いていたそうです。ひと言で「原書」と言っても読み進めるのが楽しみになるような小説とは違います。専門用語がたくさん並ぶ専門書はとても難解。それを読解するのが非常に大変だったと話します。

2つの大学院を卒業した角田さんは、「早く仕事を覚えたい」とお父さまが創立した角田会計に入社しました。

税理士とは税務に関するスペシャリスト。企業や個人経営者で納税をする人の所得税や法人税等の税務申告の代理や、書類作成や税務相談に応じた会計帳簿の代行のほか、経営計画の見直し、立案、相談などが主な仕事内容です。しかも、税金に関する法律は、毎年改正されるため、正確な知識と的確な判断力が求められます。

なんとも難しそうな仕事！　それでも角田さんは「大変と思ったことはありません」とにこやかに話します。得意分野は、角田さんが所得税、お父さまが資産税。その知識を生かしながら、お客さまに合った個別の対応が角田会計ならではの特徴です。「小さな組織だからできるメリット」と角田さん。「相談に乗っていた会社の業績が伸びて、お客さまに喜んでいただけることが一番のやりがい」と話します。

角田会計事務所

◆住所：群馬県伊勢崎市東本町103-6
◆TEL：0270-24-5566

取材日　平成22年2月