経営者の輪Vol.109 「有限会社狩野解体 狩野祐二さん」伊勢崎市西野町
Vol.109 有限会社狩野解体 狩野祐二さんの巻
プロフィール
狩野 祐二(かのう ゆうじ)さん 昭和49年6月21日生まれ。
旧赤堀町出身、伊勢崎市在住。
前回ご登場いただいた株式会社 ゲートサインの齋藤淳司さんから「ぜひ」とご紹介されたのが、有限会社狩野解体の狩野祐二さん。日焼けした顔に真っ白なシャツが似合う爽やかな好青年です。「早くてきれい」と業界で評判の解体事業のことを中心にお話をうかがいました。
自らの意志で跡継ぎの道へ
「高校のとき、求人票を見て鉄工所への就職を決めました」と、社会人スタートのきっかけを話してくれた狩野さん。そこで溶接などの仕事をしているうちに、自分の性分や意志とは反していることに気付き始めたそうです。
狩野さんが望むのは「待ち」ではなく、自ら出向いていくアクティブなもの。さらに、会社員ではなくある程度自分で采配をふるえる仕事がしたい、ということが希望でした。
そんな狩野さんにとって、最も理想に近かったのが自分で事業をおこして生き生きと働いているお父さま。狩野さんは、高校のときと同じように誰に勧められたわけでもなく、自らの意志で跡継ぎの道を選びました。
改めて感じた「解体」のハードさ
お父さまが社長を務める有限会社狩野解体の主な事業内容は、住宅の解体です。まだ社員を抱えず、お父さま一人で仕事をしているころ、手伝いをしたという狩野さん。「手伝い」ではなく「一生の仕事」として取り組むようになると、当然仕事の幅も広がります。
入社して感じたのは「大変な仕事」ということ。
「改めてやり始めると、案外高い場所での作業が多いんです。埃もすごい。夏は太陽の下での作業になるし、キツイなぁと思いましたね」と白い歯をのぞかせます。
また、解体工事に欠かせないパワーショベルですが、はじめのうちはスムーズに操作できず、なかなか思った場所にすんなりいかなかったとか。思い出話しというように、笑顔でさらりと語る狩野さんですが、広い場所で練習を重ねたという努力家の一面ものぞかせます。
「早くてきれい」その理由は!?
一般的な解体工事の流れは、解体依頼→見積書提出→工程決定→解体工事。
ホームページの中で「効率のよい解体工事とは、現場とその周辺の状況にもっとも適した機材と技術を導入すること」と解体のポイントをうたう狩野さん。
それ以外に心がけているのは「近隣宅への配慮、素早く丁寧な工事、低コスト」です。現場周辺の環境を考え、そこに生活する人を思うからこそ、工事前に近隣への挨拶をかかしません。
数ある解体工事会社の中で、同社ならではの特徴をたずねると、「自分たちにとっては、何も特別なことではないんですが」と前置をして「仕事が早くて、きれい、とはよく言われますね」とのお答え。なかなか目標に掲げても難しいことを「特別でなく」当たり前のこととしてやってしまうなんて流石です。その秘訣を聞くと「うーん」と言ったきり、しばらく下を向いて考えていましたが、顔をあげたと同時に出た言葉は「ただ普通にやっているだけで…」。なんとも謙虚です。
「ベテランも新人も、本人の自主性に任せている」という狩野さん。事業主は「任せる」という信頼が、社員サイドからすると「任されている」という喜びが質の高い仕事を実現させているのかもしれません。
また、建築リサイクル法の施行で、リサイクル料金がかかるようになったこの業界。狩野さんは、少しでも低コストでできるよう、確実に安く処理してくれる業者さんを探したり、自分たちでできる限りの分別をしたりするなどの工夫も欠かしません。
これからの連携で変わる伊勢崎
仕事の面白さを「仲間との出会い」と話す狩野さん。一年をとおして、さまざまな現場に入るたび、さまざまな職人さんや同業者との出会いがあります。そこから学ぶことも多く、気持ちのハリにもつながると言います。
「合併前、都会的な存在だった」と伊勢崎を語る狩野さん。「青年部もそうですが、大きくなった伊勢崎のみんなの連携がとれると、いろいろなことが変わってくると思います」と話します。ここでも、良い出会いが大きなポイントになっているようです。
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
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