経営者の輪Vol.100 「石井電設 石井 守さん」伊勢崎市香林町
Vol.100 石井電設 石井 守さんの巻
プロフィール
石井 守(いしい まもる)さん 昭和45年1月25日。
伊勢崎市香林町(旧赤堀町)出身・在住。
石井守さんは、市内香林町で電気工事、水道工事、空調設備などに携わる石井電設の2代目。お仕事やプライベートのお話以外に、新たな伊勢崎市民としてのご意見やご希望なども伺いました。
スポーツ大好き、スキーに夢中の少年時代
「すごく楽しい人」「おもしろい話が聞けそうな人」と噂の石井さん。ところが、本人にお目にかかると「人と話すのは嫌いじゃないけど、得意じゃないんです」とはにかむように話します。
聞けば大のスキー好き。幼いころ、家族でスキー場に通ううち楽しさを覚えたと言います。本格的に始めたのは中学に入ってから。地元である旧赤堀町の「赤堀スキークラブ」のみんなでバスに揺られ、シーズン中何度も雪山に通ったそうです。高校になるとさらにヒートアップ。 「月2回はスキーに行っていましたね。バッチテストにも挑戦して。2級に合格したまでは覚えています」
スキーの楽しさは、銀世界の中を突っ走る爽快感。日焼けした石井さんが、風を切ってビュンビュン進む姿が目に浮かびます。もちろん今でも現役。自分で滑るだけではなく、スキーの楽しさをお子さんにも教えているそうです。
見えない重圧から跡継ぎの道へ?
石井さんが進路を意識し始めたのは、中学3年生のとき。昭和51年、石井さんが6歳のときにお父様が「石井電設」を創業。特に誰に何を言われたわけではないものの「跡を継ぐという目に見えない重圧感は常に感じていましたから」と笑う石井さん。その重圧感という期待に応えようと、工業高校の電気科に進学します。
「勉強よりも友だちとの付き合いが楽しくて仕方なかった」3年間を経て、福島県にある電気工事会社に就職。知り合いの家で下宿をし、初めて親元を離れた暮らしが始まります。
「そこで学んだのは『気遣い』」と石井さん。「生まれて初めて親以外の人に自分の下着まで洗ってもらうわけですからね。毎日、弁当も作ってもらったし」と当時を振り返りながら、今まで普通だと思っていたことがいかに有り難いことだったかを感じたと話します。慣れない仕事で大変な中、下宿先の子どもの遊び相手をすることで感謝の気持ちを表しました。
このときの仕事は、主にビルなど大型施設の電気工事。朝6時の早朝出勤は当たり前。時には、作業が深夜に及ぶこともしばしばで給料明細を見ると、早朝手当や残業手当など「手当」の方が基本給を上回ることも少なくなかったとか。中学生のころから、お父様の仕事の手伝いをしてきた石井さんにとって、仕事そのものはさほど苦労を要するものではありませんでした。しかし、最も違いを感じたのは「責任」です。 「手伝いは所詮、手伝い。できる範囲のことをやればよかったのですが、仕事は違います。任されたら、できる・できないに関わらず、プロとしてきちんとした形で仕上げなければならない。仕事をする厳しさを感じました」(石井さん)。
「ありがとう」が励み。高齢者に喜ばれる事業も。
「直接、お客さまと顔を合わせるうちに、いい加減なことは言えないと強く思うようになりました。あとは、月並みかもしれないけれど、お客さまの立場に立って考えること。自分だったらどうか? と逆の目線で考えて行動するようになりました」と話します。
現在の仕事内容は、一般住宅の電気や水道工事。一番のやりがいは「使えて当然、と思われている電気や水道が、使えるようになること」。故障を直したとき、お客さまからいただく「ありがとう」の声と笑顔は一番の励みになると言います。
一方、大変だと感じるのは、漏電という見えないものを相手にすること。経験値がものをいうことも多く、お父様の仕事ぶりがとても勉強になるのだそうです。
これから考えていきたいのは、高齢者の役に立てること。ちょっとしたことや、どこに頼んだらよいのか分からないことにも対応できる小回りのきく働きをしていきたいと考えています。
伊勢崎にのぞむ子育てしやすい環境
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
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