「経営者の輪」83回目にご紹介するのは、伊勢崎市下触町の「(株)神澤組」の代表取締役・神澤秀明さん。会社の経営を担う傍ら、伊勢崎商工会議所青年部に所属、プライベートでは赤堀南小学校「親子クラブ」の初代会長も務めています。
神澤 秀明さん。昭和40年8月19日 伊勢崎市(旧赤堀町)生まれ。 伊勢崎市立赤堀小学校、市立赤堀中学校、前橋工業高校、前橋工業短期大学(現・前橋工科大学)卒業 。神澤さんは、総合建築業や不動産取り引きを行う『(株)神澤組』さんと、個人住宅の建築を手がける『(株)カンザワホーム』さんの代表取締役。前回ご登場いただいた吉田さん、前々回の柳澤さんと同級生の41歳です。 仕事を離れれば、中学生と小学生2人のお子さんの優しいパパ。小学生のお子さんが通う赤堀南小学校では「親子クラブ」の初代会長でもあるそうです。そんな神澤さんに、会社を担うやりがいと子どもとのふれあいについて伺いました。
総合建築、不動産取引を行う(株)神澤組。神澤さんが生まれる以前に、お父様が設立された会社です。小さいころから、自分が作り上げた企業でイキイキと働くお父様の姿に自分の将来を重ねていたという神澤さん。「自分が会社を継ぐ、と思っていましたからそれ以外の道は考えませんでした」と当時を振り返ります。 幼いころから描いていた道に進むべく、前橋工業高校に進学。その後は、前橋工業短期大学(現・前橋工科大学)で土木工学を学びました。「理系の大学は研究やレポートで忙しいんでしょう?」と尋ねても「単位を取るのが大変と聞きましたが」とゆさぶりをかけても「過ぎてしまえば何ともない」と淡々と答える神澤さん。物事に動じない堂々たる社長ぶりです。
社長に就任したのは、今から5年前。言葉をひとつひとつ選んで丁寧に話す神澤さんですが「今までと何が一番変わりましたか?」の質問には即答。「逃げられない、という責任ですね」と話されます。それまで、専務や常務という肩書きこそなかったものの将来を見据えて、常に経営者側で物事を受け止めてきた神澤さんですが、実際に社長という要職につくと思った以上の責任の重さを感じたそうです。 直接のお客さま、エンドユーザー、従業員と多方面に及ぶつながりの大切さと、築き上げた信頼の数々。「逃げられない」という思いと同時に常に「事業拡大か発展か」を考えていると言います。3年前には、商品・サービスの品質に関するグローバルスタンダード規格であるISO9001を取得。諸外国との相互承認体制の発展・確立を図り、伊勢崎はもとより日本の産業経済の健全な発展にも積極的に寄与し始めました。
神澤さんは、お仕事の醍醐味を「手がけたものが目に見えるカタチになり、それを喜んでもらえる点」と語ります。建築業でカタチになる、ということは、将来に残るということ。残るだけに少しの油断も許されません。すべてが「カタチになって」「残る」ものだからです。 それを醍醐味、と言い切れるのは常に全力で仕事に打ち込んでいる証なのです。
そんな神澤さんは、プライベートでは中学3年生と小学校5年生の二人の子どものお父さん。父親の立場から懸念しているのは「最近希薄になりつつある親子の絆」と言います。そこで、お子さんが通う小学校で、去年2月に「親子クラブ」を立ち上げ、初代会長に就任しました。休みの日を利用して、親子で野焼きパンを作ったり、アユのつかみ取りをしたり。 「子どもと笑い合いながら何かをするのって良いじゃないですか?」日焼けした顔に、白い歯をのぞかせてニッコリと微笑む神澤さん。将来を担う子どもたちもきっと感じていると思いますよ。「お父さんやお母さんと笑い合いながら何かをするのって楽しいな」と。
株式会社神澤組・株式会社カンザワホーム ◆住所:群馬県伊勢崎市下触町884-1 取材日 平成19年6月
◆TEL:0270-62-1053
◆営業時間:8:00〜17:00
◆定休日:日曜日
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
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