栃木県足利市出身

伊勢崎市在住

当時まだ景気が良く､飲食店も盛ん｡そこで松本さんは自分でｶﾞｰﾙｽﾞﾊﾞｰを始めるのです｡｢雇われていたら､収入の限界は見えている｡自分でやれば可能性が広げられるかもしれない｣と考えた末のことでした｡　　

人材を採用し､自らの城を経営するという今までとは全く違う立場になったのです｡それでも｢時代はにぎやか｡特に大きな心配はありませんでした｣｡そう話すあたりからも､気っ風の良いｶｯｺよさを感じます｡

読み通り｢開店当初から幸いなことにうまくいきました｣と振り返る松本さん｡それまでつながりのあった人がお店にやってきてくれたり､応援をしてくれたり｡たくさんのお客さまに支えられ､その後も順調に経営を続けていました｡

事態が急変したのは2020年｡きっかけはもちろん､新型ｺﾛﾅｳｨﾙｽｺﾛﾅの大流行でした｡町からは人影が消え､お店も閉めざるを得なくなりました｡この時､乗り越える方法に頭を悩ませるより､きっぱりとお店を閉めようと決断を下したのです｡

同店の営業は､昼と夜｡昼は､5種類の麺類と定食が楽しめます｡定食にはおかわりのｽｰﾌﾟ､漬物､ご飯のほかにﾖｰｸﾞﾙﾄと､ﾎﾞﾘｭｰﾑたっぷり｡これでなんと1000円って､や､安すぎませんか?　｢消費税は？｣と尋ねると｢込みです｡小銭があると両替しなければならないし､両替するには手数料もかかるし､1000円って切りが良いからいいんですよ｣と朗らかに話す松本さん｡もｰ､男前な性格で美人って最高ﾃﾞｽ！

夜は店名通り居酒屋として営業｡神社ｺﾛｯｹや角煮など､お酒が進みそうなﾒﾆｭｰが並びます｡今年に入ってから､ﾎﾙﾓﾝ焼きをﾒｲﾝにﾒﾆｭｰを変えたそう｡自分たちで焼くｽﾀｲﾙでﾜｲﾜｲ楽しんでいるうちに､お料理を提供｡お客さまを待たせない心づかいがうれしいですね！

お客さまから｢〇〇が食べたい｣と寄せられるﾘｸｴｽﾄに応じるうちに､ﾒﾆｭｰにない裏ﾒﾆｭｰがどんどん増えているのだとか｡また､お客さまの好みを把握し｢〇〇があるよｰ｣と声をかけることも｡このやりとりを見ていると､みなさん､自宅に戻ってきたかのよう｡ﾎｯとした表情を見せてﾘﾗｯｸｽしている様子が伝わってきます｡

 ｢ｺﾛﾅで変わった人の流れは今も戻っていないように感じる｣と言う松本さん｡それならば､と最近ではｲﾍﾞﾝﾄ会場に出向いて出店することも増えているそう｡このときの人気は｢おさつﾁｯﾌﾟｽ｣｡自らの手で薄く長くｽﾗｲｽしたｻﾂﾏｲﾓを油でｶﾘﾘと揚げたもので､ﾊﾟﾘﾊﾟﾘとした食感が楽しめます｡味付けはお砂糖と塩のみ｡手作りの温かさ､ｼﾝﾌﾟﾙな味付けなので､小さな子どもにも安心ですね｡｢これからはさらにｲﾍﾞﾝﾄの出店を増やしていきたい｣と意欲を燃やしています｡

ちなみに､同店で使っている野菜の多くはｽﾀｯﾌのご両親の手作り｡お米もすみだ農園育ちなのだそう｡ぜひ､この新鮮なおいしさを味わいに行きましょう！

卒業後は中型免許を､30歳になって大型免許まで取得｡今はﾊﾞｲｸ好きの仲間たちと｢県内外のいろいろなところにﾂｰﾘﾝｸﾞに行くのが楽しみ｣と話します｡

ﾂｰﾘﾝｸﾞの魅力は､個と団体､両方の良さを感じられるところ｡同じ目的地を目指して向かうのはみんな一緒ですが､そこに着くまでの間は1人｡自分の考えを整理したり､季節の風や変化する風景をただただ感じたり｡普段はできない過ごし方を楽しんでいるそうです｡

ﾌﾟﾗｲﾍﾞｰﾄでも仕事でもやっぱりｶｯｺｲｲ松本さんなのでした♪

◆住所／伊勢崎市本町9-1 三河屋内

◆TEL／090-7287-5147

◆営業時間／12:00〜14:00､18：00〜25:00

◆休日／日曜

◆業務内容／飲食業

取材日　2024年10月

あのお店･会社のあの人を連載で御紹介します｡
ｱｲﾏｯﾌﾟでは連載企画として､｢応援します商売人！今こそﾌﾛﾝﾃｨｱｽﾋﾟﾘｯﾂを発揮せよ｣と称し地域の企業人･ｵｰﾅｰさん達をご紹介していきます｡ また次の方は､ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて､少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業､そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています｡またそれが僅かでも売上増やﾋﾞｼﾞﾈｽﾁｬﾝｽに繋がれば幸です｡

※ご注意：本記事は上記の日付をもとに作成しています｡実際にお店等に行く方におかれましては､事前に電話等で確認してからお出かけ下さい｡記事と情報が異なる場合､imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい｡（記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい｡）