今回、お話をうかがうのは、中一陸運株式会社 専務取締役 中川誠さん。2021年5 月以来、2度目のご登場です。前回、お話を伺ってから今に至るまでの同社のトピックス、今年度伊勢崎商工会議所青年部(YEG)の会長に就任した中川さんが掲げた所信にこめた思い、来年度開催予定の日本商工会議所青年部全国大会に向けての抱負などをお話いただきました。
中川 誠(なかがわ・まこと)さん 伊勢崎市出身 伊勢崎市在住
前回お話を伺ったのは、2021年5月。それから今まで、中川さんにお目にかかってはいないのですが、何度も会っているように感じるのはなぜ??? あれこれ考えて分かりました!! 中川さんが専務を務める中一陸運株式会社が、世界最大手のインターネットサービス企業のCMにお客さまとして取り上げられていて、そこでご登場する中川さんを何度も目にしていたから、なのでした。 ということで、リアル中川さんにお目にかかるのは3年ぶり。その間、中一陸運株式会社には、2つの大きな変化があったそうです。 ひとつは、同社が所有する伊勢崎と太田の倉庫・物流センターと同じように、駒形物流センターにも重量物クレーン倉庫が完成したことです。広さは、2区画500坪。これにより、長さのあるものや、重量物などを取り扱うことができるようになりました。 重量物用の倉庫は、通常のものより頑丈な建屋や基礎が必須。費用はかかりますが、需要が増えていることや、3拠点それぞれが重量物クレーン倉庫を持つことで幅広い対応ができるようになることから、かねてから計画が進んでいたそう。輸送だけでなく、倉庫機能を兼ね備えることで、お客さまに喜ばれ、仕事の幅も広がりました。 もうひとつは、伊勢崎商工会議所青年部の仲間の企業をとおして、3人のベトナム人技能実習生を受け入れたこと。受け入れ前、社内は必ずしも歓迎ムードではなかったそう。言葉の壁がある中、どう接したら良いか、仕事を教えられるだろうか、という不安の声が聞かれました。 ところが実際に受け入れてみると、反応は一変。技能実習生の3人は、素直で真面目、早く仕事を覚えよう、周囲に溶け込もうと前向きな姿勢に社員たちは誠心誠意応え、社内に新しい風が流れるようになったのだそうです。
中川さんは、今年度、伊勢崎商工会議所青年部(YEG)第36代会長に就任しました。同部に入会したのは、令和2年7月。もともと知人が多く所属しており、「いせさきまつり」「ミスひまわりコンテスト」「もんじゃ祭り」などのイベントをにぎやかに開催する様子を見て「勢いがあるな」という印象を持っていました。 入会前、コロナ禍で所属していた団体の催しの開催が限られ、くすぶった気持ちで過ごしていました。そんな時、同部に所属していた知人に誘われ、入会。当時、すでに令和7年度に伊勢崎で全国大会が開かれることが決まっており、同部は勢いを増しつつありました。 中川さんは2年目で、日本商工会議所青年部へ出向。全国各地で年間10回以上開かれる会議などに参加、活動について理解を深めていきました。その一方で、地元・伊勢崎商工会議所青年部の活動にも積極的に参加を続けました。 「全国と伊勢崎の両方を同時に経験することで、伊勢崎の特徴を一層リアルに理解できた」と中川さん。伊勢崎YEGの特徴は、さまざまな業種のメンバーがバランスよく集まっていること。そのメンバーの個性が非常に豊かであること。そしてメンバーたちの伊勢崎YEG愛が強く、気持ちでつながる強さがあることです。このことが、団結力にもつながっていると感じたそうです。 「この良さが変わることなく、30年後も50年後も特徴ある組織として継続されていくために、必要なのは『変わること』」と中川さんは話します。その思いを「ENJOY CHANGE〜変わらない為に変わり続けよう〜」という所信にこめました。 確かに、価値あるものを良い状態で後世に残すためには、その都度、手を入れ、整える必要があります。周りを見回すと、会社でも団体でも長く続いているところは、そこに息づく「社風」や「気風」を守りながら、常に変化をし続けています。時代に対応するしなやかさと、チャレンジを続ける力強さが、組織の特徴を次代につなぐ鍵のように思えますね。
令和7年度、伊勢崎では、日本商工会議所青年部全国大会が開かれます。全国から集う仲間はおよそ10,000人。伊勢崎YEGは、たくさんの会員から見られる存在になります。「全国大会の開催場所に選ばれたということは、伊勢崎YEGが今までに培ってきた活動や文化が認められた証。大会開催に向けて、だけではなく、開催後も活発に活動を続けていける存在でありたい」と中川さんは話します。今は、その基盤づくりをするタイミング。そのためにも、会員数を増やすことや、活動にコミットできるメンバーを増やすことを考えています。 そして伊勢崎YEGの特徴でもある「個」を組織として生かしたいと「組織力強化委員会」を立ち上げました。また、今後ますます重要になってくるアジア圏との連携をはかるために、国際ビジネス委員会も設立。既存の委員会に、新しく2つの委員会が加わり、新たな扉が開かれようとしています。 「全国大会を盛り上げるには、地域の力も欠かせません。存在感を資する活動を続けたい」と中川さん。「行政や団体や一般の方たち、たくさんの人の協力を得ながら、盛り上げていきたい」と抱負を語ってくださいました。
中一陸運株式会社 ◆住所/伊勢崎市三室町6201‐9 ◆電話/0270-62-8888 ◆設立/1963年 ◆営業時間/8:00〜18:00 ◆休日/土、日、祝 ◆業務内容/運輸業、倉庫業、アーカイブ業 中一陸運株式会社 はこちら
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
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