経営者の輪Vol.349  ENUDESIGNの代表 細山奈月さん

経営者の輪Vol.349  ENUDESIGNの代表 細山奈月さん

今回、お話をうかがうのはENUDESIGNの代表 細山奈月さん。「おとなしかった」という細山さんが、デザインを仕事にしようと思うまで、デザインの独自性、これからの夢などを聞かせていただきました。

プロフィール

細山 奈月(ほそやま・なつき)さん

伊勢崎市出身

伊勢崎市在住

父の影響でさまざまな音楽に挑戦

オシャレで可愛らしい細山さん。小さい頃は、おとなしかった手のかからない子どもだったそう。バンドを組んでギターを担当していたお父さまに影響を受けたためか、音楽が大好きで「SPEED」の曲に合わせて毎日、歌ったり踊ったりしていました。

そんな細山さんの姿を見て、ご両親が勧めてくれたのがピアノ。楽器の楽しさに目覚め、小学校では鼓笛隊に入ってトロンボーンを、吹奏楽強豪校の赤堀中学校では吹奏楽部でサックスフォンを吹いていました。

 

進学した共愛学園高校では、軽音楽部に入部。お父さまと同じギターを弾きながらボーカルも担当していました。おとなしかったと細山さんは、何をきっかけに「変身」したのでしょう?「変身、していないんです。やっぱり人前は苦手だなって思いながら歌っていました」と照れくさそうに話します。カワイイ♪ 仲間に勧められて、思い切ってチャレンジしたのだとか。お友達の力は大きいですね。細山さんの新しい境地を切り開いてくれました。当時演奏していたのはロックで、主にエルレガーデンの楽曲をコピーしていました。カッコイイですね!

 

ご自宅にはお父さまが作った防音室があり、ご近所さんを気にすることなく思い切り練習できる環境が整っていました。そのおかげで、中学時代に始めたサックスの練習は卒業後も続けられたそう。そして、なんとお父さまとはライブハウスで一緒に演奏したのだそう! 素敵ですね!!

好きなデザインを仕事に

高校卒業と同時にお父さまが経営する会社に入社。「幼少期から従業員さんと顔見知り。なじみがあって働きやすそうだと思いました」と入社のきっかけを話します。しかし、仕事は想像以上に体力勝負。経理を担当するお母さまの影の苦労を知り、会社を経営することの魅力と同時に大変さも間近で感じました。

 

2人のお子さんのママになってからは仕事を辞めて子育てに専念。お子さんが3歳になると、やってみたかったという飲食店でのパートを始めました。しかし、仕事・子育て・家事をこなすのは大変。「理解のある職場で、随分助けていただきましたが、それでも毎日が慌ただしく、当時、どんなふうに家の中を回していたのか、思い出せない」と話します。あぁぁ、、わかります、わかります…。。

 

そんな中、細山さんが息抜きのようにやっていたのがスマホ上でのデザイン。ロゴやポップを作ったり、写真を加工したり、自分の思いをカタチにすることに夢中になっていきました。次第に好きなことを本業にしたいと思うようになった細山さん。知り合いの印刷会社の社長に話すと「デザイン部門を立ち上げる」という話が持ち上がり、正社員として入社することになったのです。「自分の夢を誰かに話すと実現する」という話を聞いたことがありますが、本当ですね!

 

プロのデザイナーとして仕事をするため、入社と同時に市内のデザイン事務所に出向。イラストレーターやフォトショップなど使い方やデザインの基礎を教わりました。2年が過ぎる頃には、名刺、チラシ、カタログなどできることが増え、デザイン会社を卒業。いよいよ印刷会社のデザイン部門での仕事が始まりました。

 

多岐にわたるデザイン業務の中で、細山さんが好きなのは、ロゴ、名刺、看板など限られたスペースの中でデザイン力が問われるもの。やりたかった仕事で充実した日々を送っていましたが、勤務先の会社が事業を停止する1年前に、独立する道を選びました。

これからやってくる転機にワクワク

独立後は、自宅の一室を事務所で仕事をスタート。オフィス名は「ENUDESIGN」としました。奈月さんのを使いたいと思っていたとのことですが、英文字ではなくローマ字で表記しているのがキュートです。

 

仕事をするうえで大切にしているのはお客さまの要望です。「あくまでもお客さまのものである」ことを念頭に希望をヒアリング。「言葉で表現するのが得意ではなさそうだな」と感じるお客さまには、あえて言葉での説明は求めず、やりとりをする中でニーズをつかんでいきます。コミュニケーション力の高さを感じさせますね。

 

細山さんが得意とするデザインテイストは「カッコイイ、カワイイ系」。お客さまは飲食関係から建築業界までと幅広く、仕事内容は、ロゴ制作、チラシデザイン、ポップ、制服デザイン、営業資料などと多岐に及びます。迷った時は、今でもデザイナーとしてのスタートも支えてくれた「師匠」にアドバイスを求めるのだそう。良い関係が続いています。

デザインについては、ご自身のお子さんや、所属している伊勢崎商工会議所青年部のメンバーにも意見を仰ぐことも。「自分では全く考えもつかなかった意見が出て、アイディアの幅が広がります」とニッコリ。意見を求められる素直さと、よりよいものにするための努力を惜しまない向上心の強さが、細山さんの引き出しを増やしていきます。

 

 

転機と尋ねると、ちょこっと首をかしげた後に「まだきていないかも」。飲食店出店という夢を掲げ、パートで始めてから途切れることなく、居酒屋やカフェなどと関わりを続ける細山さん。確かに大きな転機がやってくるのは「この先」かもしれません。お店のオーナーになった暁には得意のデザイン力を生かして、ロゴや小物だけでなく、インテリア、エクステリアなどを含んだ空間へと<ENUDESIGNワールド>を広げていくでしょう。楽しみですね!

 

休みの日は、オートレースで命をかけて戦っている姿に胸を熱くしたり、お父さまのライブに家族で行ったりすることも。「子どもたちはおじいちゃんが大好きで『カッコイイ』を連発させています」と笑顔で話します。ドキドキワクワクにインスパイアされ、新たなデザインの扉が開かれそうです。

企業情報

ENUDESIGN


◆住所/伊勢崎市田中島町1400-7 グランディールビル201(株式会社MOP内)

◆電話/080-9349-4294

◆創業/2021年

◆営業時間/10:00~19:00

◆休/日

◆事業内容/広告代理業

 
 
 
 
取材日 2024年2月

応援します商売人!
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!

あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。

ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際にお店等に行く方におかれましては、事前に電話等で確認してからお出かけ下さい。記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)


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