今年度、第35代伊勢崎商工会議所青年部の会長に就任した菅家世誉さん。新たな会長としての方針に込めた思いや、令和7年2月に予定されている全国大会を前に進めていること、お仕事での変化などを伺いました。
菅家 世誉(かんけ ときよし)さん 伊勢崎市出身 伊勢崎市在住
前回の取材から、そして菅家さんが有限会社ぐんぱつ管理の代表取締役になられてからちょうど10年。1989年、お父さまが創業した有限会社ぐんぱつ管理は、菅家さんが入社したことで不動産の管理だけでなく、新築やリフォームへと事業の幅を広げてきました。そこから10年の年月を経た今、さらに大きな変化を遂げています。 菅家さんと同業者、そして税理士の3人で2017年に合同会社上州家守舎を設立。翌年にはシェアスペース「コモンツナトリ」をオープンさせました。好評だったことから2年前には、前橋に「コモンヒロセ」を開設。「起業する人を応援したい」とリーズナブルな価格で18部屋の完全個室を用意し、さらに事業者同士がコミュニケーションをとれるスペースもつくりました。「さまざまな能力を持った事業者たちがコミュニティーを作り、さらに新たな何かを作りだしてくれたら」と期待を膨らませています。 3年前には、ドローン事業も開始しました。日本商工会議所青年部でのつながりをきっかけに、ドローンスクールのフランチャイズに加盟。菅家さん自らインストラクターの資格を取得し、指導にあたっています。同スクールの特徴は、ライセンス制度に対応したカリキュラムを提供できること。そして、低価格で航空法から技術までしっかり学べることです。ドローンビジネスの市場規模は年々増加。建築業、映像関係者、美術関係者などが多く受講しています。 「今後も不動産業を主体にまちづくりへとつなげていける活動をしたい」と展望を話します。
前回の取材時「寄り道できる場所を増やしていきたい」と語っていた菅家さん。その夢は見事に叶い「全国に広がりました」とにこやかに話します。 「自分でも人に会うのが好きなんだと思います」と菅家さん。それを強く実感したのが、新型コロナウィルス感染拡大による影響でした。このとき、最も辛かったのは「人と会えない、話せないことだった」と言います。そして「自分はアウトプットすることで、自分の考えが整理できたり、まとめられたりしていたと気づいた」。そう話します。 伊勢崎商工会議所青年部の大きなニュースは、令和7年2月に開かれる全国大会を招致したことです。候補地を決めるときは、オリンピックのように、大勢の前でプレゼンを展開。菅家さんはこのとき「伊勢崎での開催はオール群馬でやる。群馬全体を使った大会にしたい」とアピールしました。開催されると、全国からやってくる仲間は、およそ8000人。群馬県にとっても、ものすごく影響力のある大きな大きな催しです。 そしてその実行委員会の委員長に菅家さんが就任。6月には日本商工会議所青年部から視察がやってきます。オール群馬での開催に向けての一歩が踏み出されます。
きっかけともいえるのが、伊勢崎商工会議所青年部の活動です。尊敬する先輩・新藤不動産の新藤誠さんの紹介で10年前に入会。以来、ビジネス対応、広報、ビジョン、企画と、ご本人曰く「脈略のないいろいろな」委員会に所属したことが逆に幸いして、青年部を深く理解。さまざまな人のつながりをつくることにもなったのです。また、2010年度に伊勢崎商工会議所青年部の会長を務めた山崎裕紀雄さんから日本商工会議所青年部への出向を勧められ、4年間、全国への出向を経験。北海道から沖縄にまで各地を飛び回ったことで全国規模のつながりが生まれ、そこで出会ったパワフルな仲間たちから大いに刺激を受けました。遠いと感じるところでも、何度か足を運ぶうちに距離は感じなくなり「距離は『できない』ことの言い訳にはならない」と思うに至ったと言います。
今年度、菅家さんは伊勢崎商工会議所青年部の第35代会長に就任しました。所信に掲げたのは「Happy YEG」。 ただ面白ければ良いということではなく、楽しい将来を見据えたとき、それに向かって今、何をすれば良いのか、それを考え、実行する――このためのアクションを、という呼びかけを「Happy」という分かりやすい言葉に集約しました。 毎月、経営者を紹介する「経営者の輪」のコーナー。毎月の紹介者数が増えたことをお気づきでしたか? これを発案したのも実は菅家さん。「大会開催前には伊勢崎商工会議所青年部の全会員を紹介して、他県から訪れる会員に知ってほしい」という菅家さんの思いがこもっています。「考えていないようで、結構考えているんですよ」とニヤリ。わかっていますとも!! 「AIが手軽に利用できるようになり、フェイクニュースも手軽に作れる時代。人とのリアルなつながりが薄まっている今だからこそ、青年部の活動を通じてさまざまな経営者と知り合うことが、問題解決につながるアイデアや、課題を乗り越えるモチベーションの維持につながる」と訴える菅家さん。自らが全国を飛び回り、大勢の人たちとのつながりを経験したからこそ言える言葉です。 菅家さんの話をうかがっていると、あのスティーブン・ジョブズが2005年、スタンフォード大学卒業式で行った伝説のスピーチを彷彿させます。 「将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと、なにかを信じるしかないのです」。 ご自身の仕事、伊勢崎商工会議所青年部、全国大会に向けての準備と大忙しの菅家さんが求めるのは、ホッとよりもボーッとできる時間。今ハマっているのはサウナだそう。日々頭をフル回転させている頭も、サウナではボーッとすること、気づかぬうちに頭が整理されるといいます。サウナを出たときに案がまとまっていたり、新しい考えが芽生えたりします。それと同じように、遠くまで車を走らせて、日常から離れることで、より良い考えが浮かんでくるのだそうです。 今、楽しみなのは、2人のお子さんと遊ぶこと。お子さんから「トキちゃん」と呼ばれる菅家さん。「だいぶ生意気になったけれど、まだ一緒に遊べる年齢ですからね」クールな菅家さんのほほが緩みました。
有限会社ぐんぱつ管理 ◆住所/伊勢崎市八坂町6-30 ◆TEL/0270-20-1800 ◆設立/1989年 ◆営業時間/9:00〜18:00 ◆定休日/水曜 ◆業務内容/不動産の売買賃貸、不動産相続相談窓口、ビルやテナントやアパートや空き家の管理業務、農地の利活用、ソーラー事業(施工、販売)、家賃保証業務等、ビルやテナントや空き家のクリーニング
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あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
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