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経営者の輪Vol.321　株式会社丸拓設備工業の代表取締役｢天川拓哉さん｣

経営者の輪Vol.321　株式会社丸拓設備工業　代表取締役の天川拓哉さん

今回､お話を伺うのは､株式会社丸拓設備工業　代表取締役の天川拓哉さん｡設備の仕事に出合うまで､仕事のやりがい､心を癒してくれる存在についてうかがいました｡

ﾌﾟﾛﾌｨｰﾙ

天川　拓哉（あまがわ　たくや）さん

前橋市出身

前橋市在住

中学校でのﾊﾞｲﾄ体験で決めた将来の職業

お仕事の相棒､社名が入ったﾕﾝﾎﾞ

数ｶ月前からｱﾌﾟﾛｰﾁしていたものの､なかなかﾀｲﾐﾝｸﾞが合わなかった天川さん｡ようやくお目にかかれました～！

天川さんの事務所があるのは前橋市の東に位置する粕川町｡かつてのご実家をﾘﾌｫｰﾑし､社屋としたそうです｡

かつてここで過ごしていた少年時代の天川さんは､元気で活発な少年｡近所に住む仲良し達と一緒に小学生になると剣道を始めました｡はじめての習いごと｡練習に打ち込むほどに級が上がるところにも面白さを感じていました｡中学校に入ると当時の人気も手伝って､ｻｯｶｰ部に入部｡｢強いﾁｰﾑではありませんでしたが､仲間と一緒に競技するのが楽しかった｣と笑顔で話します｡

天川さんの一番の転機とも言えるのが､この中学校時代｡友達のお父さんが経営する工場で､簡単なｱﾙﾊﾞｲﾄをしたこと｡｢今思えば仕事は､掃除とか簡単なこと｡仕事自体がおもしろかったわけでも時給が高かったわけでもありませんが､初めて経験した社会は､中学生の目からすると広く､新しい世界に感じました｣と天川さん｡このときの感動から｢将来は工場で働いてみたい｣と思うようになり､高校は工業高校に進もうと決めるのです｡

その後､桐生工業高校機械科に進学｡在学中にｱｰｸ溶接､ｶﾞｽ溶接､ﾕﾝﾎﾞなどの資格を取得しました｡卒業後､就職したのは､車の部品をつくるﾒｰｶｰ｡憧れだった工場での勤務でしたが｢向いていなかった｣とすぐに気づいたそう｡毎日同じ時間に出社し､同じﾗｲﾝに入り､というﾙｰﾃｨﾝと､屋内での勤務が性に合わなかったようです｡天川さんの意向を汲んで､会社は配属を管理部門に変えてくれましたが､気持ちは晴れませんでした｡外で日の光や風のそよぎを感じながらできる､変化に富んだ仕事を求めるようになっていました｡

独立する腕利きの職人たちに憧れ

社内に掲げられた感謝状

そんな時､知人が紹介してくれたのが伊勢崎にある設備会社でした｡社長は30代になったばかりと若く､社員は5人という以前とは違った規模｡天川さんは､社員について現場を回ると同時に､たくさんある道具の使い方や多様な材料の特徴を覚えていきました｡

忙しい会社で､夜中まで仕事をし､翌朝7時には業務開始というﾊｰﾄﾞな日もあったのだとか｡｢それでも辛いとか辞めたいと思うことはありませんでした｣と天川さん｡それ以上に､日々変化に富んだ仕事が楽しかったのだそうです｡

そんな天川さんですが､入社から3年ほどたつと独立を考えるようになりました｡仕事を覚えて､独り立ちしていく職人さんを目の当たりにし､その姿に憧れたからです｡｢ひと通りのことができるようになった｣と感じた27歳のとき､社長に独立の希望を伝えますが｢30歳まで待ってほしい｣との返事｡今までお世話になったこともあり､社長の意向どおり30歳まで勤め上げました｡

日々の元気を作ってくれる3人?の女子

天川さんが考案したﾛｺﾞﾏｰｸ

設立した会社には､お世話になった以前の勤め先の社名からひと文字､それに天川さんのﾌｧｰｽﾄﾈｰﾑの｢拓｣の字を合わせ｢丸拓設備工業｣と命名｡ﾛｺﾞﾏｰｸは､ﾎﾞﾙﾄやﾅｯﾄを締めたり緩めたりする工具である｢ﾚﾝﾁ｣をﾓﾁｰﾌにしました｡このﾃﾞｻﾞｲﾝ､なんと天川さん自らによるものなのだそうです｡

独立して1年目は仲間の会社の手伝い回り｡2年目になると､少しずつお客さまからﾀﾞｲﾚｸﾄに仕事の依頼が入るようになりました｡ 3年目には､初めての社員が入社｡｢とてもうれしかった｣と振り返ります｡それまでは何をやるにも全部1人｡仲間が増えたことで､仕事内容だけでなく､精神的にも｢助けられている｡ありがたい｣と感じたそうです｡

順調に仕事が回り始め 5年目に法人化｡｢社会保険､休日､賞与など労働環境の整備を勧められたことがよかった｣とﾎｯとした表情で話します｡社員のために､なんとしてもやりたかったのだそうです｡そして､頑張って続けていこうと気が引き締まりました｡

3年前ご実家をﾘﾌｫｰﾑして現在の社屋に｡知り合いに内装を手伝ってもらったり､社員とｶｰﾍﾟｯﾄを敷いたりして､みんなでつくり上げました｡

しかし､天川さんが最も苦しいと感じたのもこの時期｡受けた仕事の規模が大きく､社員だけでは人手が足らず手伝いの人を探しました｡限られた予算の中､時間も人手も足らない状況だったものの､知恵と工夫でやり遂げました｡大変ではあったものの､乗り越えたときには自信も芽生えていました｡

同社の仕事は給排水だけでなく､冷暖房設､消防など設備工事の幅が広いことが特徴です｡｢楽しみなのは社員と会社の成長｡うれしいのは常に新しいことが覚えられる点｣とﾆｯｺﾘ｡水道､ｽﾌﾟﾘﾝｸﾗｰ､ｴｱｺﾝと扱うものも､それによって使う材料や道具も違ううえ､新しい工法が次々と紹介されるそうです｡｢毎日が勉強で楽しい｡『あって良かった』と思われる会社になりたい｣と話します｡

忙しい天川さんを癒してくれるのは､2匹の女の子のﾌﾚﾝﾁﾌﾞﾙﾄﾞｯｸ｡おもちちゃんとあずきちゃんです｡疲れて帰っても体いっぱいに喜びを表す｢娘たち｣に迎えられると､疲れもすｰっと癒されます｡休みは､奥様と2匹の娘たちと一緒に公園へ行ったり､ﾄﾞﾗｲﾌﾞに出かけたり｡女子3人の存在が､天川さんの元気をつくっています｡

企業情報

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株式会社丸拓設備工業

◆住所／前橋市粕川町上東田面130

◆TEL／027-285-3764

◆創業／2018年

◆営業時間／8:00～17:00

◆休日／日曜

◆従業員数／3人

◆業務内容／給排水衛生設備工事､冷暖房設備工事､消防設備工事､各種配管工事

取材日　2023年3月

応援します商売人！
今こそﾌﾛﾝﾃｨｱｽﾋﾟﾘｯﾂを発揮せよ！

あのお店･会社のあの人を連載で御紹介します｡
ｱｲﾏｯﾌﾟでは連載企画として､｢応援します商売人！今こそﾌﾛﾝﾃｨｱｽﾋﾟﾘｯﾂを発揮せよ｣と称し地域の企業人･ｵｰﾅｰさん達をご紹介していきます｡また次の方は､ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて､少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業､そしてそこで働く人達を知って頂ければと思っています｡またそれが僅かでも売上増やﾋﾞｼﾞﾈｽﾁｬﾝｽに繋がれば幸です｡

※ご注意：本記事は上記の日付をもとに作成しています｡実際にお店等に行く方におかれましては､事前に電話等で確認してからお出かけ下さい｡記事と情報が異なる場合､imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい｡（記事と情報が異なる場合もありますのでご了承下さい｡）

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