櫻田　明（さくらだ・あきら）さん

青森県十和田市出身

伊勢崎市在住

群馬銀行あずま支店近くに、カフェを思わせるオシャレな建物があります。これが「櫻田税理士事務所」です。扉を開けると、迎えてくれるのはジャズのサウンド。シックなトーンでまとめられた室内もとってもステキです。

櫻田さんは、俳優の山本耕史さんに似たイケメン。青森県のご出身で、野球やサッカーなどが大好きな明るく元気な子どもでした。

冬になると雪が積もり、外遊びがしづらくなる青森県。そのとき、夢中になっていたのが、学校の先生に教わったロールプレイングゲームのプログラミングです。その面白さから、将来はゲームクリエイターに憧れるようになりました。

当時、県内にプログラミングを学べる学校がなかったことから、いずれは青森を出て広い世界を知りたいと思うようになりました。税理士の存在を知ったのは、高校時代。職業に関する本を見て知り、知識をつけてスペシャリストになれることや、独立もできることから、自分の力で勝負ができる魅力ある職業、と興味を抱きました。高校卒業後は、大学の法学部に進学。夢を実現させる、最初の扉を開け放ちました。

大学1年生の夏、突然の不調が櫻田さんを襲います。40度を超える高熱、腹部に感じた異変。友達に付き添われて病院に行くと腎臓に病気が見つかり、即入院。ベッドの上での生活が始まりました。「10年後には透析になるかもしれない」と告げられますが「根拠はありませんでしたが、自分はきっと良くなると思っていました」と振り返ります。それでも「体を酷使するような仕事はできないな」と考えるようになりました。

あの時の診断は誤診だったのでは？　と言う話も出るほど、すっかり回復した櫻田さんですが、このことがきっかけで、高校時代に本で見た「税理士」の存在が大きくなってきました。体調はもとに戻ったものの、そこで気を緩めないのが、櫻田さんの強さ。2年生になると税法の教授に勧められた本を読みながら、簿記や会計を独学で勉強。その教授のゼミに入って学びながら、専門学校に通ったり通信教育で勉強をしたりして学びを深めていきました。

卒業と同時に会計事務所に就職。経験を積み、縁のある伊勢崎で2年前に事務所を開きました。

櫻田さんが心掛けているのは、お客さまも、ご自身も、社会も良くなる「三方よし」です。また、相手の生き方や個性をありのままに受け入れる「受容」を大切にしているといいます。誠実な櫻田さんに信頼を寄せるお客さまや金融機関の紹介で、取引先が広がっています。

ご自分の仕事を「経営者のパートナー」と称する櫻田さん。寄せられる相談は、経営やお金のことに始まり、家族、趣味など多岐に及びます。「税理士は、相手の経営、特にお金を把握する仕事だから、さまざまな悩みが寄せられるのだと思います」と言いますが、それは櫻田さんが「この人なら」と心から信頼されている証です。櫻田さんも、お客さまと共に高みを目指したいと、相談業務に力を入れています。これは税理士事務所では珍しいケースです。

お客さまと長い付き合いになる櫻田さんのお仕事。その中で意識しているのが経営の「攻め」と「守り」。特に「守り」には目を配り、しっかりと対策を立てています。

「まずは経営者の話しをじっくり聞くことですね」と櫻田さん。さらに、会社の経営数値や資金繰りをしっかり見て判断し、危険信号があれば即座にアドバイスをします。

「攻め」では、経営者ひとりひとりの個性や特徴を経営に最大限発揮できるよう、経営計画を練ったり、融資のお手伝いをしたりと、人とお金を総合的に見ながら、「幸せになる道」を考えます。「あなたと付き合って、良くなったと喜ばれると、本当にうれしいですね」と目じりを下げます。

伊勢崎の印象を「開けていて明るい人が多いまち」と話す櫻田さん。気さくに話しかけてくれるオープンな雰囲気に、ご自身もスッと馴染めたそうです。大好きな伊勢崎で「今後も良い経営者を増やし、良い街づくりに貢献していきたい」と話してくれました。伊勢崎の未来は、明るい！　ですね！

櫻田税理士事務所

◆住所／伊勢崎市田部井町2丁目451‐1

◆TEL／ 0270-61‐5695

◆営業時間／9：00～18：00

◆定休日／土曜、日曜、祝日

◆業務内容／経営相談、財務顧問、創業融資、資金調達支援、月次業務報告書作成サポート、税務顧問など