経営者の輪Vol.311 アクサ生命保険株式会社伊勢崎営業所 営業主任の「石橋誠敏さん」

経営者の輪Vol.311 アクサ生命保険株式会社伊勢崎営業所 営業主任 石橋誠敏さん

 今回、お話をうかがうのは、アクサ生命保険株式会社伊勢崎営業所 営業主任の石橋誠敏さん。調理師として築地に就職した石橋さんがUターンした理由、お仕事をする上で心掛けていること、大切なご家族とのお話をお尋ねしました。

プロフィール

石橋 誠敏(いしばし・まさとし)さん

埼玉県大宮市(現さいたま)出身

伊勢崎市在住










 

築地での夢を前に訪れた悲劇

アポイントを取ったときの電話から「絶対、誠実な人だ」と確信できた石橋さん。都合が合わず、なかなかお目にかかれませんでしたが、ようやくお話を伺うことができました! では、早速いってみましょう!


子どものころの石橋さんは、とにかく元気いっぱい。放課後になると仲間と一緒に野球やサッカーをして校庭を駆け回っていました。幼少期からの夢は「ラーメン屋さんになること」。きっかけは「ふしぎなおきゃく」という絵本でした。人気のラーメン店「とんちんけん」を舞台にした、不思議であたたかいお話が印象的だったのだとか。ご自身も小さい頃から食事づくりの手伝いをしていて、小学校低学年の頃には家族のご飯を作っていたというのですから頭が下がります。高校を卒業と同時にご両親に伴って群馬県へ。群馬調理師専門学校に進学します。専攻は和食。技術だけでなく、栄養学や衛生学など幅広く学びました。

 

卒業後はホテルへ就職。先輩たちが多い職場で、下積みが続きました。一方、都内の飲食店に就職をした友達は、その間にどんどんキャリアアップ。石橋さんは、溝を開けられたような焦りを感じました。

 

そんな時、縁があって築地の飲食店への勤務が決まります。朝4時から開店、その後、ランチ、宴会と息をつく間もないほど忙しい職場でした。入社半年後、これから腕を磨こうというとき、大切な右手に大怪我を負ってしまうのです。「もう包丁は握れない」という医者の言葉に目の前が真っ暗に。「どうにかして治してほしい」とすがりますが、返ってきたのは「難しい」という返事でした。大きな悲しみを背負ったまま、高崎に戻ってきました。

 


心の動きや空気の違いを見る目養う

戻ってきた石橋さんは、心機一転、一部上場の金融機関で働き始めました。当時、同社はオールマイティーな社員を育てるという教育方針。融資も回収も事務作業もすべて担当していたそうです。

金融業界は、夢をサポートする華やかさがありますが、厳しい世界でもあります。融資をして仮に返済がなければ、回収に行かなければなりません。誤った判断は、お客様の夢を叶えるどころか、逆にお客様も周囲の人も滅ぼしてしまう危険性もあります。

 

 

「この時代に人間の心の動きや、わずかな空気の違いを見る目を養った」という石橋さん。もともと厳しい職場で先輩方の反応を気にしつつ仕事をしてきたという経緯もありますが、たくさんのお客様に接するうちに同じ内容の発言でもそれが真実なのかどうかが、わかるようになったのだそうです。お宅を初めて訪問する時も、同じような住宅が並んでいてもお客様の家がピタリとわかりました。

 

「理由は自分でも説明できないのですが」と静かにほほ笑む石橋さん。一つの判断が大きな分かれ道になってしまう重圧を背負う中、常に真摯な姿勢でお客様のことをしっかり見つめ、目に見えない気持ちに真剣に寄り添ってきた、それが言葉では説明できない大きな力となって現れていったのです。

 

 

時代の流れで同社は大規模な無店舗化が進み、石橋さんも転勤を余儀なくされます。新しい勤務予定地は滋賀県。家族第一、家族そろって楽しく過ごす、仕事はそのツールと考えていた石橋さんにとって、単身赴任は考えられないことでした。

 

ご家族に相談した後、退職。新たな仕事探しが始まりました。ハローワークで今までと同じ位の給与を条件に掲げると「ありません」と一蹴。自分が合わないと思っていた「保険と住宅以外ならどこでもいいから」と求人誌を奥様に渡し、新たな就職先の決定権を委ねたのだそうです。奥様が「商工会議所ってあるからここ」と選んだのが、今、勤めているアクサ生命。「保険会社以外のなにものでもありませんね。今となっては笑い話」と石橋さん。面接に行き、採用となりました。


保険のイメージを変える、そのために「今」が大切

以前、短期間ですが営業を経験し、好成績を残したという石橋さん。営業には少なからず自信を持っていました。しかし、アクサ生命ではなかなかうまくいきませんでした。1カ月たっても2ヶ月たっても思ったように契約に至りません。ついに3カ月目に突入。1件、決まると不思議と同時並行的に幾つもの契約が決まり始めました。

 

「信頼関係ができていないのに、契約には至りませんものね」と笑顔を見せますが、その信頼関係を構築することがどれほど大変かを知っているのもまた石橋さんです。望みは「目の前のお客様と70歳になっても80歳になってもずっと良い関係を続けていくこと」。そのためにも自分本位や、目先のことだけしか考えない提案をすることはできません。現在のこと、何十年も先の将来のこと、さまざまなことを考えて考えて、考え抜いた提案が石橋さんスタイル。「だから一つの提案に時間かかってしまって」と苦笑しますが、その思いを受け止めたお客様は「ありがとう」と心底喜ばれるのだそうです。

 

 

「保険のイメージを変えたい」と石橋さん。保険は本体、その人や会社を守るもの、大変な時に力を発揮してくれる頼りになるものであるはず。その大切な保険の営業に関わる人の社会的地位を上げたい、と考えています。保険=付き合いと思う人が残念ながら少なくありません。「それは、今まで保険営業がそういう関わり方をしてきたから。今が未来を作ります。これから保険の仕事をする人たちのためにも、今、保険の仕事に就いている自分が生半可なことをしてはいけない」とキッパリ。その思いは、石橋さんの誠実な心の表れです。

 

プライベートでは4人の子供を持つパパ。料理は石橋さんの担当なのだとか。「最近、家族で外食をすると長女が運転を買って出てくれるので、妻と二人でお酒を飲むことができるようになりました」とうれしそう。仲の良いご家族は、石橋さんの原動力になっています。


企業情報

アクサ生命保険株式会社伊勢崎営業所

 

◆住所/伊勢崎市昭和町3919 伊勢崎商工会議所3F

◆営業時間/9:15~17:00

◆休日/土曜、日曜、祝日(応相談)

◆業務内容/生命保険業




 

取材日 2022年11月

応援します商売人!
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!

あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。

ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際にお店等に行く方におかれましては、事前に電話等で確認してからお出かけ下さい。記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)


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