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経営者の輪Vol.300  有限会社中島の代表取締役 「中島雅弘さん」

経営者の輪Vol.300 有限会社中島 代表取締役の中島雅弘さん

おかげさまで、経営者の輪は300回を迎えることができました! 記念すべき300回を飾る経営者は、有限会社中島の代表取締役 中島雅弘さん。子どものころは、サラリーマンになろうと思っていたという中島さんに、現職に至るまでの経緯や自社の強み、趣味のバイクについて尋ねました。

プロフィール

中島 雅弘(なかじま まさひろ)さん

高崎市出身

伊勢崎市在住






 

小学生の頃の夢はサラリーマン

事務所でパソコンに向かう中島さん 

中島さんが仕事について考えた最初の記憶は、小学4年生のころ。仕事は仕事として安定的な収入を得て趣味を楽しむ、そんなメリハリのある暮らしを実現させたいと、サラリーマンになろうと思ったそうです。なんともしっかりとした小学生です。

 

車やバイクが好きだった中島さんは、大学進学の際に工学部の機械工学科を選択します。ところが、自動車会社のグローバル化が進んだことと、大学での学びに違和感を覚えたことから、いろいろなことが中島さんの思いとは違った方向に進んでいきました。

 

社会人デビューは、ガソリンスタンド。3年ほど勤めたところで、茨城県の大手ガス会社での勤務に誘われます。そこは、親戚が重役を務める会社。茨城県内で高いシェアを誇っていました。ここで新規事業の計画が持ち上がり、その責任者に、と声がかかるのです。馴染みのない土地で初めての職業でしたが、若い中島さんは思い切って新しい世界へ飛び込みました。

 

今のようにカーナビなどない時代。車の運転が好きで、初めての場所で知らない道を通ることにも楽しさを感じた中島さんは、ストレスなく新しい土地と仕事になじんでいきました。最初の仕事は、エンドユーザーのところに出向いてガスの修理をしたり、検針をしたり。人当たりが良く、人と話すのが好きだった中島さんは、お客さまから可愛がられ、時には「ご飯を食べて行って」と食卓に招かれることもあったそう。いかに愛され、信用されていたかを物語るエピソードです。

 

しかしそんな中、中島さんの運命を変える連絡が届くのです。


父と共に新しい会社を

つくばサーキットでのサーキット走行風景。カッコイイ〜〜! 

声の主はお父さまでした。

当時、中島さんのお父さまは、建材の卸の会社を先輩と共同で興していました。

そのお父さまが独立することになったため「営業として来てほしい」というのです。中島さんは、お父さまの依頼に応え、群馬に戻ることにしました。

 

立ち上げたばかりの会社はお父さまが社長、お母さまが経理、社員さん1人。そこに中島さんが加わりました。扱う商材も営業という職種も初めて。しかもビジネススタイルも違いました。今まではBtoC、それが今回は完全にBtoBでした。

 

建材を扱う会社は大きく3つのスタイルに分かれるといいます。1つがメーカーによる直販。2つ目が商社を介するもの。そして3つ目が有限会社中島のような問屋さんです。中でも問屋さんは、どんどん数が少なくなっていました。

 

有限会社中島にとってのお客さまは発注者です。しかし、お父さまはユニークな発想をしていました。「お客さまは大切。それと同じくらい大切なのが現場。現場で働く人たちを大切に、現場の声に耳を傾けること」と。

 

「戻ってきたばかりのころは、実際の現場を知らなかった」と苦笑する中島さん。早速、現場に足を運び、わからないことを職人さんに聞いて回ったそうです。「こんなことも知らないの?」と軽口を叩かれながらも、職人さん達は嫌がることなく丁寧に、しかも細かなところまであれこれ教えてくれました。ここで得たことは中島さんの知識を増やすと同時に、のちの営業にもつながっていくのです。

 

有限会社中島の強みは小回りの利く対応。当日配送や、修理人の預かりから納品まで。工具類の取り扱いなど、商社やメーカーではなかなかできない迅速な対応を得意としています。なかなか材料が入らない時、困っている現場で職人さんから「中島に頼めばすぐに持ってきてくれる」という言葉が聞かれることもしばしば。それだけ現場から大きな支持を得る存在になっていたのです。


ざらなる転機。代表取締役に就任

ツーリング途中に立ち寄ったわたらせ渓谷鉄道の上神梅駅前で。映画のワンシーンのようですね! 

2017年、中島さんにとって大きな転機が訪れました。お父さまに代わって代表取締役に就任したのです。「社長になって改めて、仕事は降ってわいてくるものではないと感じた」としみじみとした口調で話します。組織を動かすには、細かな部分にも目を配らないといけない、と感じるようになったそうです。

 

新たな課題も見つかりました。一つは、仕事の波を小さくすること。もう一つは、守備範囲を広げることです。「大型建造物に加え、一般の住宅にも携わっていきたい」と展望を語ります。そして、その夢に近づくような「知恵やアドバイスをくれる商工会議所青年部の仲間は、心強い存在」と顔をほころばせます。

 

仕事以外で今、夢中になっているのがバイク。「もともと好きだった」そうですが、2018年に大型の免許を取ってからは、逗子や大洗などの海へ行ったり、日帰りで群馬〜青森間を往復したりしたことも! 

振り返れば、子どものころの夢とは180度違う職業につくことになった中島さんですが「満ち足りたプライベートを過ごす夢」は、しっかりかなっているようです。


企業情報

画像1 

有限会社中島



◆住所/
前橋市上小出町1-22-6パインコーン1-D

◆TEL/ 027-230-9305

◆創立/2001年11月

◆営業時間/7:00〜18:00

◆休日/日曜、第2土曜

◆業務内容/建材卸、小売業


 

取材日 2022年8月

 
 


 


 




 

 

 

 

応援します商売人!
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!

あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。

ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際にお店等に行く方におかれましては、事前に電話等で確認してからお出かけ下さい。記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)


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