今回、お話を伺うのはソニー生命保険株式会社群馬支社のライフプランナーでありファイナンシャルプランナーの笠原 優さん。「人見知り」という笠原さんの人生を左右した選択、今の仕事のやりがい、おすすめの本などについて聞きました。
笠原 優(かさはら・まさる)さん 伊勢崎市出身 伊勢崎市在住
毎日走ったり、ゴルフをしたり、とスポーツ好きな笠原さん。 初めて本格的に始めたスポーツは、野球でした。小学2年生のとき、野球好きの父の友人に誘われ、少年野球を見学。その日のうちに「入りたい」と決めたそうです。4年生ぐらいから始まる子が多い中、かなり早めのスタートでした。 学校が終わるとすぐに練習。「土曜日も日曜日も練習でしたから、突然雨が降って練習が中止になったりすると、何をして過ごして良いかわからないほどでした」と苦笑します。 中学校まで続けますが、高校生になると一転してバイトに明け暮れる毎日。高校2年生後半になると受験を見据えてアルバイトを勉学の道へ。まだこのときは、進学の意思はあったものの進学先は決めかねていたそう。そんな時、お姉さまの一言が決定打になりました。 駅伝ファンだった笠原さんが、お正月、箱根駅伝を見ていたときのこと。お姉さまが「駒澤大学のユニフォームってかっこいいよね」と言ったのだそうです。当時は、駒澤大学が強くなり始めたころ。「平成の常勝軍団」の異名がつく前でした。後にオリンピックの日本代表選手になる藤田敦史さんや大学初優勝に貢献した揖斐祐治さん、日清食品で活躍する神屋伸行さんが、紫色のユニフォームをまとって走っていました。駒澤大学に入れば、昭和39年に開かれた東京オリンピックの日本代表選手だった森本監督(当時)の講義が受けられるかも! と思い駒澤大学を志望校に決めたそうです。ところが、そのことを先生に伝えると返事は「無理」。それに奮起した笠原さんは、先生の予測を良い意味で裏切り、見事合格を果たしたのです。 ところが自称・人見知りの笠原さん。大学ではうまく溶け込むことができなかったといいます。そんな笠原さんは、大学以外のところで自分を生かせる道を見つけます。それが神宮球場でのアルバイトでした。 大学に溶け込めずにアルバイトへ――、負の要素にも思われるこのことが、笠原さんの人生を左右することになるのです。 選手との距離が近い神宮球場では、球場に向かう選手たちと気軽に挨拶を交わしたり、あの大魔神・佐々木選手とキャッチボールをしたりしたこともあったのだとか。うらやましいほど貴重な経験です。 ところが笠原さんにとって最も大きかったのが、ある先輩との出会いでした。アルバイトは、チームを組んでそれぞれの担当にあたります。同じ仕事内容でも誰と組むか、どうチームを回していくかによって仕事に対する面白さが全く変わることに気づきました。そして、そのチームを上手にまとめる先輩をとても尊敬し、卒業後は就職先こそ違うものの先輩と同じ金融関係の道を歩み始めました。
地元で銀行に就職した笠原さん。「周りの人に恵まれました」と言います。上司がやりやすい環境を作ってくれ、自由にやらせてもらえたのだそうです。 事務、融資、営業、資産運用などいろいろな部署を経験しながら、さまざまな知識を身に付けていきました。 中でも笠原さんが好きだったのは、新規の営業。「人見知り」とはいうものの、少人数での関わりはむしろ好きだったのだそうです。特に自分に合っていると思ったのは、売り上げが1億〜5億で、従業員数10人から15人位の規模の会社。自分で見つけては、営業へ。社長はどんな人なのだろう、どんな会社なのだろう? と会う前からワクワクしていたそうです。 一方、大変さも感じていました。当時、社内では「営業はお願い」という雰囲気が漂っていて、笠原さん自身もお願いしやすいところに行きがちになっていったのだとか。「これで本当にお客さまの役に立てているといえるだろうか?」自問自答する日々が続きました。 そんな時アルバイト時代のチーフが、ソニー生命に転職をしたという話を聞くのです。それは笠原さんにとって、信じがたいことでした。「キャリアを積み上げたのにリスクを負ってまで転職するなんて…。正直に言って当時はそう思いました」と振り返ります。 「なぜ?」と元チーフに尋ねたとき、ソニー生命の営業の考え方に触れました。 お客さまの困り事に対し解決できるものを提供していく――。 同じ営業でもスタンスの違いに愕然としました。ソニー生命では、お客さまの悩みや困りごとに真剣に耳を傾け、どうしたらそれを解決できるのか? その道筋を探り、解決の方法を見つけます。お客さまからは、絶えず「ありがとう」「これからもよろしく」と言う嬉しい言葉が寄せられます。 このことを知った時、笠原さんは今まで抱いていた悩みや心の中で引っかかっていたことがクリアになった気がしました。「ここでやってみたい」と思うようになったのです。奥様も「現実から逃げるためにではなく、やりたいことがあって辞めるならいいじゃない」と快く背中を押してくれたのです。こうして、笠原さんは33歳の時、ソニー生命へと転職をするのです。
入社して驚いたのは、社員たちのオープンさ。トップセールスマンでも自分のやり方を惜しみなく教えてくれ、またそれを会社全体でシェアして学ぶ機会もありました。さまざまな勉強会も開催され、それに刺激を受けた笠原さんは、本もたくさん読むようになりました。 ソニー生命の特徴は、コンサルティングに基づいてそれぞれのライフプランに合わせたオーダーメイドの生命保険商品を設計すること。お客さまとじっくり話をし、お客さまのことをしっかりと考えなければ成り立たない仕事です。 「ソニー生命で仕事をしているうちに、他人の立場に立って考える気持ちが強くなった」と言う笠原さん。前の職場の後輩たちからも「変わった」と言われるようになっていました。 そして、笠原さん自身もお客さまから「ありがとう」とよく言われることがどんどん増えていきました。中には「もっと早く会いたかった」と言ってくれるお客さまもいらっしゃるそうです。その言葉を聞くたびに「今の自分は間違っていない」という自信となり、同時に必要な情報を知らないで困っている人の多さに気づくのだそうです。 ソニー生命の仕事は、エリアフリー。会ってお客さまの話を聞く、保険の意義を伝えるのがお仕事です。コロナで直接会う機会は減ったものの、会社がコロナ以前からリモートの体制を整えてくれていたため、スムーズにコンサルができたそうです。 今後はライフプランナーを続けたいと思う一方で、チーフになって自らチーム作りをするのも面白そうと思っているのだとか。チーム作りの面白さを教えてくれたのは、神宮球場でのアルバイトで、そこで出会ったチーフでした。 お気に入りの本は「夢をかなえるゾウ」。「お客さま全員に読んでほしいと思うくらい」と笑顔で話します。お客さまの夢が叶うようにー、願いながら仕事に励んでいます。
ソニー生命保険株式会社群馬支社 ◆住所/高崎市八島町58-1 ◆TEL/027-324-4881 ◆営業時間/9:00〜17:30 ◆休日/土曜、日曜、祝日 ◆業務内容/生命保険事業
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
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