経営者の輪Vol.261 株式会社山根商事 ダスキン新宿支店 ビジネスサービス営業部長の「千吉良 光宏さん」

経営者の輪Vol.261 株式会社山根商事 ダスキン新宿支店、ビジネスサービス営業部長の千吉良光宏さん

今回、ご登場いただくのは、 株式会社山根商事 ダスキン新宿支店、ビジネスサービス営業部長の千吉良光宏さんです。バレーボールでできた絆、やる気を支えてくれる仲間の存在について伺いました。 

プロフィール

千吉良光宏(ちぎら・みつひろ)さん

伊勢崎市出身

伊勢崎市在住

 

バレーボールつながりでできたかけがえのない仲間

スポーツ万能の千吉良さん。小学校の時は、6年間に渡り水泳を、中学~高校はバレーボールに熱中しました。バレーボールを始めたきっかけは友達からの誘い。当時、日本代表の中垣内 祐一選手(現・全日本監督)が大活躍していた時代。テレビで見る強いアタックに魅せられ「せっかくならやったことのないスポーツを」と始めたのです。


楽しいと思えるようになったのは、自分たちの代になってから。ご本人はレフトポジションアタックカーで「相手のブロックを予測して、ボールを弾くことを予測して指先を狙ったり、相手のコートの空いている場所に抜けるようなアタックを打ったり。無言の駆け引きが面白かった」と話します。




「大好きになったバレーボールをもっと続けたい」と、中学卒業後は桐生第一高校の体育コースに入学。もちろん部活はバレー部です。同じバレー部でも中学と高校では大違い。上下関係の厳しさ、練習時間の長さもさることながら、一番違ったのは、メンバーです。部員は、県内外から実力者ぞろい。その中で千吉良さんはキャプテンに抜擢されます。同じ目標のために苦楽を共にした意識の高い仲間とは強い絆で結ばれており、今でも付き合いが続いています。家族ぐるみで仲良くしている人たちもいるというから驚きです。

「バレーボールつながりで、他校の選手とも仲良くなりましたね」と笑顔で話す千吉良さん。自宅を行き来し、バレーボールのこと、学校のこと、プライベートのことなどいろいろ語り合い、楽しい時間を過ごしたことは今でも良い思い出になっています。


その後、太田情報商科専門学校でスポーツビジネスを専攻。ダイビングの資格を取ったり、ロペス選手や中山雅史選手などスター選手が活躍するワールドカップの予選を見に行ったり、ホノルルマラソンにも参加するなど、貴重な経験を積みました。しかも、これらは必修だったのだそうですから、なんともうらやましい限りです。卒業後は、すぐに就職はせず、求人票を見ながら自分に合う仕事を探していました。

そんな中、目に止まった職種がありました。それが「営業」。経験こそないものの「やってみたい」という気持ちが大きくなっていきました。


先輩が教えてくれた営業の極意

営業職を「面白そう」と直感した千吉良さん。さまざまな会社で営業社員を募集していましたが、狙いを定めたのは、ダスキン、ミスタードーナツなどを運営する山根商事。営業をするからには「ネームバリューも大事」と思ったからです。

千吉良さんいわく「元気の良さで採用されました」とニコリ。実は、千吉良さんが採用となった部署(店舗を対象としたモップや玄関マット等を扱う「ビジネスサービス営業」)では、すでに営業職で一人、採用していたのだそうです。それでも「元気さがよい」と幹部に気に入られ、無事、入社となったのです。


念願がかなって営業を始めましたが、なかなか自分のスタイルを確立できず、思うように営業成績はのびていませんでした。そんなとき、転機が 訪れます。


入社2年目のこと。あるパチンコ店が開店するという話を聞きつけた千吉良さんは、早速売り込みに出かけます。残念ながら、返事はNO。しかし、このときの千吉良さんは違いました。先輩から「営業は遊びに行く感覚でいいんだよ」と言われた言葉が、ストンと胸の中に落ちていたからです。


それからは1週間に1回ほど、ふらりとパチンコ店に顔を出し続けました。半年後、1本の電話が事務所に舞い込みます。声の主は、パチンコ店の店長さん。「千吉良さんと契約したい」という電話でした。千吉良さんが提案したオーダーメイドの玄関マット、トイレ周りや浄水器まで一式が契約となったのです! 「このときのうれしさは忘れられない」と千吉良さんは感慨深そうに話します。

ダスキンには、一定期間該当商品が試せるモニター制度があります。これは、千吉良さん達、営業スタッフの強い味方。ダスキンの商品はどれも考え抜かれていて、デザインも機能も申し分ありません。一度使うと、その良さがハッキリと分かります。


千吉良さんは、このモニター制度をダスキン製品の良さを知ってもらう期間、お客様と仲良くなるきっかけと捉え、「気軽に使ってみて」とお客様の負担にならないよう、さらりと呼びかけます。


この制度と青年部の仲間の協力で「お客様が増えていきました」とうれしそうにほほ笑みます。


ダスキン製品でコロナを封じ込める

10年前、部長に就任。店舗等を対象にキャンペーンの運営をしたり、スタッフの管理をしたりと新しい仕事が加わりました。「立場や仕事内容が変わっても、やれることを一生懸命やろうとの思ってやってきました」と話します。


仕事の面白みは一般の人が入れないお店や工場の中に入れること。特に工場でモノが出来上がる様子を見られるのは、ワクワクするそうです。


ダスキンに勤めて20年以上。お客様やスタッフとのたくさんの出会いの出会いが、千吉良さんの宝物です。しかし、良いことばかりではありませんでした。退職を考え社長のもとに行ったことも。その時社長が親身になって話を聞いてくれたこと、千吉良さんの気持ちを知った後輩からも「やめないで」と懇願されたことで再び頑張ろうと思えたそうです。


「(千吉良さんよりも立場が)上の人は、いくらでも自分で自分を守ることができますが、後輩たちはそうではないですよね。後輩たちを守りたい、この気持ちは変わりません」。優しい笑顔の奥にカッコイイ男気が潜んでいます。



続くコロナ禍。ダスキンも衛生に関係する商品を精度の高い商品を次々と開発。多くの支持を得ています。千吉良さんの望みは、これらの製品を使ってコロナを抑えること。そして「コロナを恐れることのない暮らしを、みんなが安心して送れたら」と考えています。



そんな中、千吉良さんは嬉しい出来事がありました。念願のお子さんが誕生したのです。「コロナで大変な中、出産してくれた妻には心から感謝しています」と千吉良さん。自分が仲間に恵まれ、支えられて充実した人生を送ってきたように、お子さんにも多く名の友達に恵まれ、支え支えられて豊かな人生を送ってほしいとの思いを込めて名前をつけたそうです。「今、青年部は出産ラッシュ」と笑顔の千吉良さん。「次々と誕生する新しい命が、今後、さらに手を取り合って仲良く育ってくれたら」と希望を話してくれました。


企業情報

株式会社山根商事 ダスキン新宿支店

 

◆住所/桐生市新宿3丁目9‐43

◆電話/0277-43-8400

◆営業時間/8:30~17:30

◆店休日/土日祝

◆事業内容/クリーンサービス事業、ミスタードーナツ事業、介護用品レンタル事業





 取材日 2021年6 月

 



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