川村　浩二（かわむら　こうじ）さん
1976年、伊勢崎市生まれ

アピタ伊勢崎東店あとに、6月25日、MEGAドン・キホーテUNY伊勢崎東店がオープンしました。入口を入って右手に見えるオシャレな店舗、それが川村さんが経営するPARIS d'AUTOMNE(パリ・ドートンヌ）です。

ユニー・ドンキ双方のブランドを冠した群馬県内初のダブルネーム店舗オープンに際し、PARIS d'AUTOMNEのラインナップも大きく変化。これからの季節にうれしいフラペチーノや定番のコーヒーに加え、大人気のタピオカ6種類などドリンク類を充実させました。

それに伴い、焼き立てクレープは最もリーズナブルなものが400円から300円と、なんと100円もプライスダウン！　ぐんと求めやすい価格になりました。ショーケースには、パフェやチーズケーキのほか、プチバケットやメロンパンなどのパン類、フィナンシェやパウンドケーキも並びます。

「お客さまの声を聞きながら、市場と共に成長をしていきたい」と川村さん。
今までのように、川村さんが紹介したいものや、得意なアイテムを提供するスタイルから、アピタ時代に感じたお客さまのニーズと、周辺店舗との兼ね合いを考え、お客さまに寄り添うようなスタイルに大きくギアチェンジしました。今までのものを変えるというのはとても勇気のいること。しかし、川村さんはそんな変化を楽しむかのように、朗らかな笑顔を見せます。

国内だけでなく本場フランスの星つきレストランや一流ホテルで修業を積み、世界的に知られるパティシエからも折り紙つきの実力者である川村さんを前回ご紹介したのは3年前。前橋市駒形町に初めてお店を構えた直後でした。

それから今まで、川村さん自身も、PARIS d'AUTOMNEの店舗も、大きく変わっていきました。

駒形のお店の場所はわかりづらかったにも関わらず、口コミであっという間にファンが急増。その1年3カ月後、株式会社へと組織を変更しました。
「アピタへの出店も決まり、取り引きが確実に大きくなるのは明らかでした」とその理由を話します。優秀なスタッフを採用するためにも、今後の事業拡大をしていくためにも、信頼性のある会社組織にすることは必須でした。こうして、株式会社パリ・ドートンヌを設立。代表取締役に就任しました。

株式会社へ組織変更してから2カ月後、アピタ伊勢崎東店に出店。以前の店舗より広くなったことと、アピタのお客さま層を考慮し、ラインナップに看板商品の「プレミアムエクレア」や焼き菓子に、クロワッサン、かき氷、ポップコーンやコーヒーといったライトなメニューを追加。前店から大好評だったクレープは、目の前で焼き上げるスタイルに変更しました。従業員やアルバイトも募集。朗らかな女性スタッフが集まり、PARIS d'AUTOMNEの店先は一気に華やぎ、にぎやかになりました。

ブライダルと仏事の卸にも参入。これを機に、みどり市に自社工場も設立しました。
順風満帆、誰の目にもそんな風に写っていました。

店舗も売上も拡大、スタッフの数も増えたPARIS d'AUTOMNE。しかし「良いことばかりではありませんでした」と川村さん。

大得意としながらも、原価率が高いだけでなく、破棄率も高いという理由から二の足を踏んでいた洋生菓子に挑戦。好評で需要はあったものの、会社を支えるひとつの柱にするまでには至らなかったそうです。

それでも前を向き「お客さまから求められるかたちをつくろう」と思い切った川村さんに、神様は大きなプレゼントを運んできてくれました。

それが、信頼のおける2人の社員です。
今まで川村さんは、良くも悪くも一人で考え、実行に移し、頑張ってきました。2人の正社員が入社したことで、川村さんが心を開いて相談できるようになりました。このことは、川村さんの心を何よりホッとさせ、新たな一歩を踏み出す力になりました。

スタッフが増えたことで、休みなく毎日働き続けた川村さんですが「休日」も取れるようになりました。折角のお休みは「今はまっている」というFESへ。心にたっぷり栄養注いで、再び仕事に励むようになりました。

これからもお客さまと共に歩み、柔軟に変化するPARIS d'AUTOMNEでありたいという川村さん。それを糧に、絵描きになる夢は今も生き続けています。繊細で美しく、見た人の心まできれいにしてくれるような川村さんの絵を心待ちにしている人は多いはずです。

株式会社パリ・ドートンヌ

伊勢崎市三室町5330（MEGAドン・キホーテUNY 伊勢崎東店内）
TEL／0270-27-4902

営業時間／10：00～21：00
店休日／無

事業内容／スィーツ製造、販売

平成31年6月