伊勢崎市出身

新山さんのお仕事は､建物を雨漏りから防ぐために､建物の中に水が入りこまないようにする建築防水工事の施工｡そのため､晴れの日は稼ぎ時｡作業の種類が限られる雨の日の方が都合がつけやすいということなのです｡
ｱﾎﾟを入れた日は､たまたま雨｡
無事に取材にこぎつけました｡

新山さんは｢他人より先に社会に出て経験を積みたい｣と同級生より早く就職｡
目標どおり､設備会社､ｻｯｼを取り扱う会社､ｶﾞｿﾘﾝｽﾀﾝﾄﾞなど､さまざまな業種や職種を経験しました｡
その後､建築防水の仕事を請け負ううち､この世界でやっていこうと､知人と2人で会社を興しました｡19歳のときのことです｡

このときは｢とにかく忙しく､朝の5時に起きて現場に行き､戻ってくるのが夜の11時という日も当たり前のようにあった｣とか｡
そんな多忙な日を送っていた新山さんですが､視線はもっと先に向いていました｡

｢東京に行きたい｣｡
群馬より､建築防水の進んだ技術が学べるはずと思い､紹介で都内の会社に入社｡
ところが､都内の現場は新山さんの想像とは異なりました｡
｢生意気のように聞こえるかもしれませんが､群馬と大きな違いはなかったんです｣と新山さん｡結局､半年ほどで辞め､再び群馬に戻りました｡

地元群馬に加え､修業をしていた東京のつてもあって､滑り出しは順調｡このまま､良い状態が続くと思った矢先､東日本大震災が起こるのです｡

｢このときは参りました｣
にこやかな笑顔から一転､表情を曇らせる新山さん｡
震災の影響で車の燃料を入れるにもひと苦労｡計画停電もあって思うように仕事が進みませんでした｡
少しずつ､世の中が今まで通りに近づくにつれて､仕事も再び軌道に乗り始め､ﾎｯと胸をなでおろしました｡

いろいろなところから仕事が入るようになると､入れない現場があることにも気づきます｡
｢社会保険に加入していないと､ﾊﾟｰﾄﾅｰとして仕事をさせてもらえないという会社が､少しずつ増えてきました｣と新山さん｡

きちんと制度を整えた法人にしようと生まれたのが､株式会社ﾆｲﾔﾏです｡

｢ほかのｶｯｺｲｲ社名も考えたのですが､長年仕事を続けてきてﾆｲﾔﾏで通っていたし､これでいこうと思いました｣と社名決定の理由をこうﾕｰﾓﾗｽに話します｡

自信があるのは､丁寧な仕事ぶり｡
｢ｵﾌｨｽﾋﾞﾙ･ﾏﾝｼｮﾝ･各種施設･病院などの大規模な建物から一般住宅まで､大小さまざまな建築物の防水工事を､お客様の資産を守るために安心･誠実な施工を常に心がけて施工現場で得た経験や高度な知識を元に丁寧に施工をしている｣と胸を張ります｡

お客さまは､ほぼ100％紹介ということからも､いかにお客さまから信頼されているかがうかがえます｡

今は､建築許可を申請中｡これにより､さらに仕事の幅が広がりそう｡期待は高まります｡

現在､3人の社員､10数人の協力ｽﾀｯﾌと共に力を合わせる新山さん｡
｢ついてきてくれる社員のために､大きくさらに信頼される会社にしたい｣と抱負を語ってくださいました｡

伊勢崎市上諏訪町2000-6
TEL／0270-61-8208
創業／2018年
営業時間／8：00〜18：00
事業内容／塩ﾋﾞｼｰﾄ防水､F･R･P防水､ｳﾚﾀﾝ塗膜防水､ｼｰﾘﾝｸﾞ工事､その他防水全般･外壁改修全般

平成30年9月

あのお店･会社のあの人を連載で御紹介します｡
ｱｲﾏｯﾌﾟでは連載企画として､｢応援します商売人！今こそﾌﾛﾝﾃｨｱｽﾋﾟﾘｯﾂを発揮せよ｣と称し地域の企業人･ｵｰﾅｰさん達をご紹介していきます｡ また次の方は､ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて､少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業､そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています｡またそれが僅かでも売上増やﾋﾞｼﾞﾈｽﾁｬﾝｽに繋がれば幸です｡

※ご注意：本記事は上記の日付をもとに作成しています｡実際にお店等に行く方におかれましては､事前に電話等で確認してからお出かけ下さい｡記事と情報が異なる場合､imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい｡（記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい｡）