経営者の輪Vol.216 株式会社ヒルズ伊勢崎の専務取締役「石原秀樹さん」です

経営者の輪Vol.216 株式会社ヒルズ伊勢崎の専務取締役「石原秀樹さん」

今回ご登場いただくのは、株式会社ヒルズ伊勢崎の専務取締役・石原秀樹さん。同社が運営する2つの介護施設「美茂呂の丘」と「ラポール伊勢崎」のこと、施設に込めた思いなどをお話いただきました。

プロフィール

石原 秀樹(いしはら・ひでき)さん
生年月日:1971年11月4日

人材教育に力を注ぐ

今回ご紹介する石原秀樹さんは、美茂呂町に並んで建つ「ラポール伊勢崎」と「美茂呂の丘」という2つの介護施設を運営するのが株式会社ヒルズ伊勢崎の専務取締役。

介護付有料老人ホームである「ラポール伊勢崎」は、24時間スタッフが常駐し、掃除や洗濯、食事や入浴などのサービスが受けられる施設です。「美茂呂の丘」は、「通所」を中心に、「泊まり」や利用宅への「訪問」を組合せた小規模多機能型居宅介護施設と呼ばれるところです。

共通しているのは、質の良いサービスの提供。「そのために必要なのは、サービスを提供するスタッフの質をあげること」と石原さんは話します。

そこで力を入れているのが、人材育成です。同社では、国家資格である介護福祉士資格保有者100%を目指し、力を注いでいます。資格取得のための費用は全額負担。さらに勉強のための有給取得が認めるほか、研修にかかる経費も負担するなど、手厚い環境を整えています。また、専門知識を増やすために、認知症やレクリエーション、機能訓練などの専門的な研修への参加も会社として応援。「スタッフの人間力が上がると、利用者さまが安心して過ごせ、ご家族も喜んでくださる。スタッフも資格取得することにより達成感ややりがいを感じ、手当取得により経済的にも精神的にも余裕が生まれ、入所者様に手厚い介護が実施できる。この良い循環がうれしい」と石原さんは話します。

居心地の良さ、サービス、室内。ホテル並みな「ラポール伊勢崎

「ラポール伊勢崎」は、介護施設というより心地よいホテルのよう。玄関を入ると優しいアロマの香りが迎えてくれ、さらに進むとたくさんの熱帯魚が水槽の中で踊るように泳ぎながら歓迎してくれます。広い廊下には、普段の暮らしや行事を楽しむ入所者さまの写真がいっぱい。暮らしを別にしているご家族さまも、入所者さまの楽しそうな姿にホッとすること間違いありません。季節ごとに室内の装飾や流れる音楽を変えるという、心憎い演出が光ります。

「入所者さまにとってもうひとつの我が家」という同施設。毎日を自分らしく楽しく過ごしていただきたい、と家庭的な雰囲気の中で専門的な知識を持ったスタッフがしっかりと、かつ優しくケアしてくれます。

末永く、安心して利用していただきたいとの思いから、介護福祉士のほとんどが医療的ケアの研修を修了。「登録喀痰吸引等事業者」に登録も済んでいます。10人が、この資格を取得。夜間でも安心です。

認知症の入所者さまには、専門知識を持った職員が対応。「認知症は、病気のひとつ。正しい知識を持つことで、接し方が変わります」と石原さんは話します。

また、介護アロマを取り入れており、ハンドセラピストの資格を持ったスタッフが、機能訓練時に手足をマッサージ。よい香りと心地よいマッサージで入所者さまを癒します。
さらにうれしいのは、施設から病院への通院、日々の洗濯や買い物の等の追加料金が一切かからないこと。「ここに入れてよかった」というご家族の心の声が聞こえてくるようです。

みんなの笑顔が元気の素

「美茂呂の丘」は、市内に10カ所しかない小規模多機能型介護施設のひとつ。通所も泊まりも、通所をしない日は訪問サービスも受けられます。顔なじみのスタッフがケアしてくれることで、利用者さまは安心してサービスを受けることができます。
ここでも「ラポール伊勢崎」同様、国家資格と専門知識を有したスタッフが、明るく優しく迎えてくれます。「安心、信頼、やすらぎの住環境、すべてがそろった施設」と石原さんは胸を張ります。

このところ、力を入れているのが「ミニ・デイサービス」。一般的なデイサービスを利用するほどではない高齢者が公民館などに集い、 レクリエーション、体操、会食などの多様な活動を通して楽しく過ごす場のことを言います。最近、市が積極的に推進していますが、なかなか地域の人がいきなり始めるのは大変。そこで、専門的な知識と技術を有する同社のスタッフが立ち上げのために、全面的にバックアップ。今月25日に本格的にスタートしました。石原さんは「今後もボランティアとして適切なバックアップを続けたい」とにこやかに話します。

石原さんが大切にしているのは「世の中はたらいの中の水のごとし」と言う言葉。たらいに張った水を、自分に引き寄せようとすると水は手から漏れてしまい決して自分の方にはやってきませんが、逆に反対に水を押しやると、こんどはタライの両側面に沿って自分の方に戻ってきます。このように「いつでも回りの人に幸せをどうぞ、という気持ちを忘れずにいたい」と話します。

そんな石原さんのやりがいは、入所者さまとスタッフの喜ぶ顔が見られること。スタッフは、欲求の段階が進んで自己実現ができると、接し方も変わるのだそうです。「そういうシーンを目にすることがたまらなくうれしい」と頬を緩めます。
このように話す石原さんが運営に携わる施設、見学をすると、今まで描いていた介護施設へのイメージが大きく変わり、年齢を重ねるのがなんだか楽しみになるから不思議です。

企業情報

株式会社ヒルズ伊勢崎

住所/伊勢崎市美茂呂町3197-1
TEL/0270-21-1345
創業/2003年
従業員数/52人
事業内容/介護施設の運営


平成30年7月

 

応援します商売人!
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!

あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。

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