今回ご登場いただくのは、ハトリバンテック株式会社の代表取締役、羽鳥直孝さん。
羽鳥 直孝(はとり・なおたか)さん
生年月日:1974年7月29日
栃木県真岡市出身
伊勢崎市在住
中・高校生とテニスに夢中だった羽鳥さん。中学生時代は部活が終わると、仲間と一緒にナイターに行くほどの打ち込みようだったそうです。その甲斐あって、大会では3位入賞を果たしました。 卒業と同時に、足利にある測量設計会社に就職。配属になったのが、建設コンサルタント部門でした。ここで携わったのが、道路設計。道路は単なる道ではなく、その下には、水道管やガス管などがたくさん! つまり、道路は、ライフラインそのもの。人々の暮らしに関わるという責任ある仕事に、大きなやりがいを感じていました。
卒業後は、東京・上野にある土木系の専門学校に進学。仕事の関係で都内に行っていたお父様、学生だったお兄様と3人での東京暮らしが始まりました。この頃の羽鳥さんはスノーボードに夢中。年間30回も雪山に出かけていて「ほとんど家にはいなかった(笑)」と懐かしそうに当時を振り返ります。
主に担当したのが、佐野アウトレット周辺の92haという広大な敷地面積を持つ土地区画整理事業。「何もなかったあの一帯の開発を進め、大きな建物が建って、大勢の人が集う、そのプロセスに携われたのも貴重な体験でした」と話します。
まちづくりにも関わり、交渉を含めてさまざまな「人と会う」経験をしました。「人間は見た目じゃない、というけれど、見た目も大事ということを学びました」と羽鳥さん。想像しがたいのですが、当時の羽鳥さんは、パーマに茶髪。しかし、お客さまから社会的な信頼を得て、円滑に仕事を進めるには、あえて自分にマイナスを課すことはない、と思うようになり、パーマも茶髪も卒業したそうです。
測量会社に勤務していた2001年に結婚。奥様のお父様が、ハトリバンテックの社長でした。 「今までの仕事と業種は違いましたが、経験上、図面を読むことはできたし、前職の仕事内容と考え方が似ている部分が多かった。何よりも作ることが新鮮で楽しかった」という羽鳥さん。 同社の自慢は、多品種の一品もののご依頼に、短納期で応えるフットワークの良さ。それを実現する社員の団結力です。 驚くことに同社の離職率は極めて低く、50人ほどいる社員(役職者を除く)の在職歴は、およそ17年! 平均年齢は42才、専門学校卒・大学卒が殆どだという割合を加味するといかに居心地が良い会社かを物語る数字です。 居心地の良さを裏付ける要因のひとつに、社員食堂があります。「お昼に手作りの温かいものを食べてほしい」と願う副社長(母)の想いから、さまざまなメニューが登場します。
6年後、ハトリバンテックに入社。同社は、木型から培った造形ノウハウをもとにプラスチック部品試作やモデル製作、プラスチック試作品や製品を複製する真空注型、自動車プレス部品用検査治具や内外装総合検査具(PUG)など、幅広い製品の試作を手掛ける会社。その事業規模は、県内トップを誇ります。
機械の使い方を覚え、加工の練習を重ねて、モデル製作に励みました。
半年後、NCの増設によりCAD職場が手薄になったことからCAD/CAMの道へ。そして、5年前には常務に就任。技術営業としてお客さまの間を回り、次々と信頼を獲得していきました。
「栄養のことも考えられているおいしい食事に、社員への愛情を感じる」と羽鳥さん。愛情たっぷりのお昼を食べると、やる気もアップします。
今年9月には、社長に就任。そのときに贈られたたくさんのお花は、お客さまから寄せられる信頼と羽鳥さんへの期待の大きさの表れです。 羽鳥さんは社長就任時、社員に次のような話をしたそうです。 大きなものから小さなものまで手掛ける規模の幅広さ、納期に対応できるフットワークの軽さ、団結力の強い社員を武器に、これからは、営業力を強化し、同社の存在を広めていきたいと抱負を語ります。 現在、主軸になっているプラスチック部品加工と、自動車部品検査治具等の製造という2本の柱に、今後新しい柱を一つ加えたい、と静かな意欲を見せる羽鳥さん。 同社の確固たる技術と、それを生み出す社員さんたちと、穏やかで誠実な人柄の羽鳥さんのタッグで、さらに大きな発展を遂げる予感があふれています。
羽鳥さんご自身も「ジワジワと責任の大きさを感じてきた」と話します。
「お客さまは、困っているからうちに相談してこられる。その困っているお客さまの力になれるよう、全力で応えよう」と。
ハトリバンテック株式会社
住所/伊勢崎市三室町5852-4
TEL/0270-63-3356
営業時間/8:00〜17:00
定休日/土曜、日曜
創業/1945年
事業内容/プラスチック試作品製造、自動車部品検査治具
平成29年11月
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
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