今回ご登場いただくのは、jerrys popcorn HS伊勢崎店 店長の江原 智淳さん。今年4月に起業をしたという、これからが有望な32歳です。
江原 智淳(えはら ともあつ)さん
生年月日:1984年9月24日
伊勢崎市出身
伊勢崎市在住
優しくあたたかな風貌の江原さん。 失意のどん底に陥った江原さんは、心機一転音楽の道に進み、アーティストについて全国を回ることに。
中学時代は、1年生のときからボランティアに精を出し、3年生ではやりたかったボクシングにも本格的に取り組んでいました。
「その後、高校に進みますが、実は僕は高校を3回、中退しているんです」と江原さん。
ボクシングがきっかけで進学した1校目は、そのボクシングが理由で、その後進学をした2校目も、ケガのためにボクシングを続けられなったことがきっかけで、同級生よりも早く学校を去ることになりました。
その後、弟さんが進学のために家を離れることになり、父親が早くに他界していたため家に男手がいなくなるというので、伊勢崎に戻ることになったそうです。
このときに頭に浮かんだのが
「高校だけは卒業しておいて」という祖母の言葉。祖母の願いを聞くべく、もう一度、高校に入り直しました」と江原さん。
23歳で再び高校に通い始めた江原さんに、新たな希望が湧き始めました。
「大学に行きたい」。
そこで、大学進学を目標に、大検受験を決意。猛勉強の末、翌年に合格。
学ぶ楽しさを知った江原さんは、新島学園短期大学への入学を果たします。
23歳のときのことでした。
「短大ではいきなりおじさん扱いでした」と苦笑する江原さん。 「遠回りしていたのは、ほかの人が回っていないところを歩んだ証拠」と、自分の強みとしてとらえることができるようになりました。 卒業後、ボランティアで身に付けた野外教育の経験を買われて伊勢崎市青少年育成センターへ。ここで小学生を対象とした野外教育に携わったのち、声がかかった国立赤城青少年交流の家へフィールドを移しました。 長年の実績と自信を携えていた江原さんですが、その自信が見事に打ちのめされてしまいます。 自分がビジョンを示すことで、周りが何をすればいいのか、理解し、行動しやすくなる。 社会的マイノリティとのつながりを持ちつつ、そろそろ違うステップにいきたい、と考えていた江原さんに、起業の話が舞い込んできます。
3度の高校中退で悲観的になっていた江原さんの人生に、光を差したのは若い同級生たちでした。
所長に就任した野外教育のパイオニアとも言われる人に
「ビジョンは何だ?と尋ねられるうち、イメージをしていなかった自分に気づきました」と江原さん。
それまで、障がい児や外国人など社会的にマイノリティな人たちを対象とするキャンプの運営、年間13万人という利用者の予約業務、地域貢献活動などの業務に携わり、手腕を発揮していましたが、幾度となくビジョンを尋ねられるうち、個人プレーだった自分に気づき、組織で物事を進める大切さを知ったといいます。
1馬力より、2馬力、2馬力より4馬力。
みんなの力が集まれば、一人ではできなかったことも可能になります。
社会におけるシステムの大切を江原さんは、ここで学びました。
それがポップコーン販売をするjerrys popcorn のフランチャイズの話でした。
商売として成り立つのか? さまざまな不安が頭を巡ったという江原さん。 決め手は、jerrys popcornを運営する株式会社ジェリーズポップコーンが、社会的弱者と呼ばれる人たちを大切にし、仕事のパートナーとして選んでいたことでした。 初めての出店は、忘れもしない、前橋のリリカ。 県内のさまざまな場所で、ポップコーンの移動販売をする江原さん。 jerrys popcorn HSの特徴は、なんといっても多彩はフレーバー。 「対面販売の販売員はパフォーマー。 福祉作業所と仕事を―――
経営ノウハウもないのに大丈夫なのか?
そもそも怪しいのでは?
何度も話を聞き、考え抜いた末、勇気を出してこの世界に飛び込むことにしました。
いつか自分も、伊勢崎でそのような存在になりたい、と考えたのです。
分からないことだらけで不安いっぱいの江原さんですが、慣れ始めると楽しさが分かってきました。
そんな江原さんの元に、中学や短大の友達が訪ねて来るようになりました。
声をかけてくれるお客さまも増えてきました。
「確実に仲間が増えました」と笑顔でこう話します。
人気のキャラメルを筆頭に、季節限定のパンプキン、定番のチョコレート、いちごミルクや、お酒の共にもぴったりのブラックペッパーやチェダーチーズなど、10種類ものポップコーンが店頭を彩ります。
11月中旬からは、北海道バターしょう油も仲間入り。ますます人気に拍車がかかりそうです。
販売場所は、フェイスブックで知ることができます。
来てよかった、また来たいと思われるよう、心の入った対応を心がけます」とニッコリ微笑む江原さん。
夢はまだまだ続きます。
jerrys popcorn HS伊勢崎店
住所/伊勢崎市上植木本町2643-14
TEL/090-3542-1594
設立/2016年
事業内容/ポップコーンの販売
平成28年10月
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際にお店等に行く方におかれましては、事前に電話等で確認してからお出かけ下さい。記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)