今回「経営者の輪」にご登場いただくのは、伊勢崎市地域包括支援センター豊受のセンター長「島田 幸治さん」です。
「伊勢崎市地域包括支援センター豊受」の島田 幸治さんに、現職に至るまでの経緯と現職のやりがい、趣味の音楽についてうかがいました。 <プロフィール> 島田 幸治(しまだ・こうじ)さん
生年月日:昭和44年5月11日
伊勢崎市出身
伊勢崎市在住
「特別養護老人ホーム ゆたか(運営/社会福祉法人 植竹会)」さんのエントランスで自慢のふさふさしっぽをふりふりしながら迎えてくれるのは、二代目看板犬のクロちゃん。この姿を見るだけで心が、ふぅ〜っとなごみます。エントランスを進むと、錦鯉が悠然と泳ぐ姿。大きなガラスの先にある広い中庭には、さまざまな種類の花が美しさを咲き競っています。
スタッフさんもニコニコ明るく、とってもいい感じ♪ 心からリラックスできる至極の空間です。
このように素敵な空間を運営するのが社会福祉法人 植竹会さん。今回、ご紹介する島田さんが小学5年生のときにご両親がスタートさせました。地域との交流を大切にしている地域に開かれた法人で、昭和55年の設立当時は保育園だけを運営していそうです。
ときは流れ、大学生になった島田さん。卒業を控えた4年生のとき、お父様から同会が特別養護老人ホームをつくる計画があることを聞かされます。保育園の規模ではない、特別養護老人ホームに在宅サービスが併設された複合型施設でした。今までにない新しい取り組みのもと、社会人の第一歩を踏み出す決意を固めました。
「老人ホームは『ご高齢者のお世話をするところ』という漠然とした認識しかありませんでした」と当時を振り返る島田さん。同施設がオープンするまでの3年間は、保育園職員として働く傍ら、さまざまな施設を見学したり、研修に参加したりして高齢者に関する知識や技術を身につけていきました。
「頭の先から足の先まで全介助が必要な方を目の当たりにしたり、身内の死に接する前に『看取り』の現場に居合わせたり…。正直、大変な世界だと思いました」という島田さん。それでも、ここまで来たら後戻りはできないという前向きな気持ちで、旧伊勢崎市内では4番目となる複合施設での勤務をスタートさせました。平成9年4月のことでした。
同会が運営する高齢者施設は、家庭では適切な介護が難しい人が入所する「特別養護老人ホーム」、家庭では生活が少し難しくになりつつある高齢者が低料金で食事や日常生活のサポートを受けられる「ケアハウス」、施設に短期間入所して日常生活の世話やリハビリなどが受けられる「ショートステイ」、日帰りで食事、入浴、レクリエーションを受けられ、仲間たちとの交流できる「デイサービス」、利用者の自宅に伺い身体や生活の援助をする「ホームヘルプ」などさまざまなタイプのサービスを提供しています。 島田さんは、仕事を通して、社会福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、認知症介護指導者、認知症ケア専門士などさまざまな資格を取得しました。
そして、今年4月からは、伊勢崎市地域包括支援センター豊受のセンター長に就任。 地域包括支援センターとは、高齢者の生活をさまざまな方向から支えるための相談窓口です。高齢者がいつまでも住み慣れた地域で生活することができるよう、健康の維持だけでなく、福祉や医療の向上のためのさまざまな相談を幅広く受け付ける頼りになるところです。
伊勢崎には9つの地域包括支援センターがありますが、島田さんがセンター長を務めるところは、豊受地区(除ヶ町、大正寺町、富塚町、下道寺町、馬見塚町、長沼町、上蓮町、下蓮町、国領町、飯島町、羽黒町)を担当しています。
「健康に関すること、生活における心配ごとなど、どんなことでもよいので、ぜひ相談してほしい」と島田さん。 相談がある人だけでなく『こんなことをしたらいいんじゃないかな』」というアイデアを持った人も大歓迎なんだとか。「近くに住む人を、良い意味で気にする「お節介」は、今の世の中、必要かもしれません」と言う島田さん。「よい意味でのお節介」が網の目のように張り巡らされた地域は、きっと犯罪も少なく良い地域であるはず」と笑顔で話します。
日々忙しく過ごす島田さんの趣味は、音楽。高校生のころ、お祖母様に買ってもらったギターをきっかけにベースやドラムなども次々と弾きこなすようになり、バンドを組んで人前で音楽を披露する楽しさを知りました。 さまざまな取り組みや、出会う人が『つなぐ』輪が、島田さんと島田さんの周りを一層充実したものにしていきます。
「音楽もまた、人と人とをつなぐツール」と島田さん。先輩経営者がステージでスポットライトを浴びる姿を見て触発され、しばらく休んでいた演奏活動を再開。 施設内のおまつりでは、職員たちとバンドを組んで場を盛り上げたり、市内や前橋のライブでステージに立ったり。
音楽がつなぐ人と笑顔の輪は、どんどん広がります。
ギターに目覚めるきっかけとなり、今もコンサートに足を運ぶほど大好きというバンドがあります。
ファンが経営する都内の飲食店で懐かしい友人に出会ったり、そのバンドをきっかけに話が弾んだり。
「最近、『つなぐ』が自分の中のキーワード」と話す島田さん。
伊勢崎市地域包括支援センター豊受(特別養護老人ホーム ゆたか内) 伊勢崎市馬見塚町1196-1
TEL/0270-27-7703
支援内容/地域住民の保健・福祉・医療の向上や虐待防止などの相談、介護予防マネジメントなど
平成28年5月
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際にお店等に行く方におかれましては、事前に電話等で確認してからお出かけ下さい。記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)