今回「経営者の輪」にご登場いただくのはフラワーデザインルーム浪漫の代表・山田秀一さんです。
フラワーデザインルーム浪漫の代表・山田秀一さんに、現職に至るまでの経緯と、気持ちよく人付き合いをする方法について話していただきました。 <プロフィール> 山田 秀一(やまだ・しゅういち)さん
昭和48年1月12日生まれ
伊勢崎市出身
伊勢崎市在住
なんて感じのよい方なんだろう!! お目にかかった山田さんは、お店のドアをスマートに開けてくださるジェントルマン。電話の印象どおり、明るく朗らかで爽やかな方です。 そんな山田さんは、伊勢崎東高校(現伊勢崎高校)卒業後、「将来、飲食店を経営したい」という夢を持って帝京大学経済学部に進学を果たしました。 幼いころから、家族で外食をするのを楽しみにしていた山田さんは、今度は自分の手でその楽しみを作り出したいと思ったのです。 入学直後から、夢を叶えるべく、居酒屋さんでアルバイト。憧れの世界に足を踏み入れた山田さんは、水を得た魚のように生き生きと働き始めました。 「大学時代はバイト一色だった」と振り返る山田さん。試験前になると、ほかのアルバイトさんはお休みをもらえたのに、山田さんは休みなし。それだけお店にとっては「かけがえのない人」だったのです。 卒業後は、アルバイト先の社長に誘われ、就職を果たしました。
今回の取材のアポを取るために、電話をしたときの山田さんの印象です。
丁寧な語り口、こちらを思いやるきめ細やかさ。
どんな方かな、と取材日がとても楽しみでした。
「人間関係に恵まれました」と当時を振り返る山田さん。はじめの2〜3カ月はホールを経験し、その後は調理場に移りました。担当していたのは、焼き物。山田さんの焼く「やきとり」は、とても好評で、一日にお持ち帰りを含めて1000本も焼いたことがあるそうです。
念願の飲食店に勤務し始めて1年。好きな業界ではありましたが、このまま続けてよいものか、山田さんの中で迷いが生じ始めていました。 そんなとき、お花の先生 兼 生花店を営んでいたお母様から「手伝ってほしい」と声がかかりました。渡りに船、とばかりに伊勢崎に戻った山田さん。早速、生花店の経営に乗り出しました。 そして、こう感じたといいます。 そしてもう一つ感じたのが「売れている花屋とそうでない花屋は、市場の人から受ける扱いが違う」ということ。 「理不尽な扱いに悔しい思いをしました。でも、このときに感じた悔しさが、自分自身を奮い立たせる原動力になりました」と話します。 山田さんは、プロとしての技術を身に付けるため、他店へ修行に出ることを決めました。 熊谷と足利でそれぞれ2年の修行。その中で、葬儀の花を扱ってみては? という声がかかり、フラワーデザイン浪漫で再スタートを切ったのです。 周囲の応援に支えられてはいるものの、既存の葬儀場はすでに付き合いのあるお花屋さんがあるため、そこに食い込んでいくのは難しいもの。 それでも、紹介から始まり、声がかかる機会がぐんぐん増えていきました。 「運が良かったんです」 仕事のやりがいは「何といってもお客さまに喜んでいただけること」と山田さん。 中には感極まって泣き出す遺族もいらっしゃるとか。
「ビジネスとして成り立たせるためには、技術を身に付ける必要がある」
山田さんはそう言いますが、運だけではなかなかその先を拓いていくのは難しいはず。
運+山田さんの熱心さが、新たなお客さまを引きつけたのでしょう。
発注は、葬儀屋さん経由でくることがほとんどだそうです。
「お花は、亡くなった方を送る彩り」山田さんはそういいます。
そして
「清楚な感じの方だった」
「活動的で明るい方だった」
など、お花を送られる方の情報を元に「大切な方を亡くしたご遺族の心の傷が少しでも癒えますように」と願いを込めながら丁寧に花材を選び、心を込めて生けています、と。
「こんなにきれいなお花にしてもらって幸せ」という声をお客さまから聞けること、また「お客さまに喜んでいただけた」と、葬儀会社の方が喜んでくださることが、何よりもうれしい、と山田さんは話します。
山田さんのお話をうかがっていると、こちらまで明るく穏やかな、清らかな気持ちになるから不思議です。 「なんでも、感じが悪いより、良い方がいいじゃないですか」山田さんは、ニッコリ。 山田さんは、同業他社を「ライバル」ではなく、仕入先を「取引先」ではなく、困っていれば躊躇することなくヘルプが言える「仲間」たち。お付き合いのある葬儀社さんもまた、大切なパートナー。共に、山田さんにとってかけがえのない宝物です。 人間味あふれる人柄は、これからも多くの人を味方とファンを呼ぶにちがいありません。 「家族、特に妻には感謝してもしきれません。逆に感謝しかありません」と言い切る山田さん。 来年は、山田さんの思いを見習おう! と思える、年の暮れにぴったりな取材対象者様でした。
仕事でも、家庭でも人の心と、つながりを大切にする山田さん。
みんながこのような気持ちで過ごしたら、争いごとが起こることはありませんね!
フラワーデザインルーム浪漫 住所/伊勢崎市波志江町4128-1
TEL/0270-21-6851
業務内容/葬儀用生花の製作・販売、葬儀用花祭壇の製作・施行、生花に付帯する一切の業務、アレンジメント制作販売、教室運営
定休日/不定期
平成26年12月
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際にお店等に行く方におかれましては、事前に電話等で確認してからお出かけ下さい。記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)