華蔵寺公園近くにあるお食事処「いっちゃん庭」の店長、本田直之さんに、今に至るまでの道のりと、新メニュー「華蔵寺バーガー」をはじめとするに大人気メニューについてお話しいただきました。

<プロフィール>

本田直之（ほんだ・なおゆき）さん
昭和49年7月8日生まれ
玉村町出身
玉村町在住

華蔵寺公園の南、マンションの1階にお店を構える「いっちゃん庭」。

そこで店長を務める本田直之さんは、同店近くの伊勢崎商業高校出身です。高校卒業後は、都内の専門学校に進学。以前から食べることが大好きで、都内で調理の勉強と進学の目的を果たしましたが、就職は群馬で、と決めていたという本田さん。卒業後は予定どおり群馬に戻ってきました。

地元に戻ってすぐに飲食店に就職しようとしましたが、両親の反対もあり、飲食店とは関係のない事務職などの仕事に就きました。しかし「食べることが大好きな自分には、やっぱり飲食店しかない」と独立を決意しました。

お店を始めてから一番感じたことは「伊勢崎商業高校の存在の大きさ」と本田さん。

当時の同級生で同じクラスだったＭ．Ｋさんや、社会人野球チームの監督をしているＫさん、忙しい中足を運んでくれる大勢の友人たちのおかげでお店の名前も広がりつつあります。
「感謝の気持ちでいっぱいです」と本田さんは話します。

お店には、当時の卒業アルバムも置いてあります。それを見つけたお客さまが「（私も）伊勢崎商業出身なんだよ」と声をかけてくださったりするとか。
たった一冊のアルバムからお客さまとの会話に花が咲きます。

最近では、同校の野球部の保護者や先生方もたびたび訪れてくれるとか。高校野球の応援にも自然と力が入る本田さんです。

店名は「いっちゃん庭」ですが、本田さんの名前に「いっちゃん」を想像させる文字はありません。その由来が気になるところ。

実は、おばあちゃんの名前「いちさん」にちなんでいるのだそうです。仕事をしているご両親に代わって、学校から帰ってきた本田さんをいつでも優しく迎えてくれた「いちおばあちゃん」。その「いちおばあちゃん」の家に帰ってきたときのように、あったかく、心がふわっとやわらかくなるような家庭的な雰囲気にしたいとの思いから「いっちゃん庭」という名前をつけました。

本田さんの願いどおり「いっちゃん庭」は、やさしい空気が満ちていてついつい長居をしたくなる落ち着いたお店です。

昼夜通して高い人気を誇るのがオリジナルにブレンドした粉を使って揚げた「からあげ」。「自分でおいしいと思ったものでないと」と味へのこだわりから何度も試行錯誤を重ね、完成したのはなんとオープン前日！　コクのあるモモ肉を使った「メンズ」、あっさりしたムネ肉を使った「レディース」、2種類が両方いただけるミックスがあり、3種類合わせて「からあげファミリー」という楽しい名前もついています。

同店は、豚肉料理がおいしいことでも知られています。使用しているのは「和豚もち豚」。モチモチした歯ごたえと、しつこくなくさっぱりした味わいの脂が特徴で、生姜焼き、角煮、メンチカツなど、男性はもちろん女性からも大人気です。
「和豚もち豚」に自家製のたれを絡ませた「モチモチとん丼」は、去年、いせさきもんじゃまつりに初出場して堂々の第４位入賞！　今年はさらに上を目指します。

また、この度、この豚肉を使った新メニュー「華蔵寺バーガー」が登場。ジューシーに仕上げたメンチとたっぷりのキャベツを、渋沢製パンさんの手作りバンズにサンドしました。本田さん特製のソースと、からしマヨネーズもベストマッチ！　栄養のバランスもよいので、夏休みのお子さまのお昼ご飯としても喜ばれること間違いなし。ただ、数に限りがあるので、予約を忘れずに。

本田さんが「いっちゃん庭」をやっていて良かったと思うのは、心の触れ合いが持てること。先日も、忙しい仕事がようやく片付いたというＯＬさんが「今日は仕事が終わったら、ここで豚丼を食べるって決めてきたんです」と夜、一人でお店にやってきたことがあったとか。

今後は、常連さんからのリクエストで「出会いの場も作りたい」、と笑顔を見せます。

朗らかな本田さんと、可愛らしい奥様が切り盛りする「いっちゃん庭」。ここから、みんなが喜ぶ新しいメニューや、みんなが笑顔になる新たな出会いが生まれています！

いっちゃん庭

住所／伊勢崎市堤下町71-2　華蔵寺マンション1階
TEL／0270-21-7115　
営業時間／11：00～23：00←左記時間内休憩なし
（22：30ラストオーダー）
定休／火曜
Ｐ／13台
創業／2012年11月

平成26年7月