武正晃治さんは、前回、ご紹介した岡田設備の岡田さんと同級生。株式会社カツラで営業～見積もり～設計とあらゆる業務を担当しています。その武正さんに、仕事のやりがいや大好きな伊勢崎市について話していただきました。
 

<プロフィール>
武正　晃治（たけまさ・こうじ）さん
昭和51年11月9日生まれ
伊勢崎市出身
伊勢崎市在住

武正さんが所属する株式会社カツラは、お父様が昭和62年に創業した会社。武正さんが物心ついたときには、お父様はすでに有限会社カツラタイル工業所という石・タイル業の会社を経営していたそうです。

お父様が自分の会社を持つことで、武正さんの中には誰に言われるでもなく、後継者になる意識が自然に芽生えていたといいます。自宅と会社は離れており「父の働く姿を直接目にしていたわけではなかった」という武正さん。それでも「あとを継ごう」と思ったそうですから、親子の結びつきの強さを感じずにはいられません。

そんな武正さんは、伊勢崎市立第四中学校を卒業すると、将来の目標に進むべく、足利工業大学付属高等学校に進学。その後は、太田情報商科専門学校の建築キャド学科に入学して、専門技術を身につけました。

卒業後は、お父様の紹介で市内の同業者のもとでお世話になる道を選びました。

「初仕事は自動車の工場か、ショッピングセンターのどちらかでした」と頭をひねりながら答える武正さん。実はそのあたりの記憶は定かではないのだとか。

それもそのはず。その建物はすでに完成間近。そして、当時の武正さんは明確な仕事内容を教えてもらうわけでもなく、言われるがまま、先輩について歩く毎日だったからです。

その後、先輩が退職。後輩が入ってくるまでの３年間、武正さんは現場の掃除やごみ捨てから、図面描き、現場管理、職人さんの手配まで一人で手掛けざるを得ない状況が続きました。そんな中で、大勢の人が利用する建築物を造り上げる楽しさや面白さを少しずつ感じるようになってきました。

後輩が入ってくると、今までと様子は随分変わってきます。任せる人ができるのは、良いことばかりではありません。「体は楽になったけれど、気を遣うことも増えた」と武正さん。それでも「後輩を育てながら仕事をする中で、自分自身も大きく成長することができた」と振り返ります。

当初、３年間の約束だった会社勤めが、４年、５年、と延び、結局は７年後、ようやくお父様が新たに立ち上げた総合建築業「株式会社カツラ」に移ることになったのです。

株式会社カツラに移ってからの武正さんの仕事は、さらに充実度を増します。前職での仕事に、見積もり制作と営業がプラス。大変さは増しますが、やりがいも大きくなりました。

仕事で一番気を遣うのは、なんといっても納期。特に、ショッピングセンターの場合、○月○日オープン、と明確な日程が広くインフォメーションされます。「絶対に完成させなければ」との思いが、武正さんのやる気を駆り立てます。やりがいを感じるのは「予定どおりの仕事をきちっと仕上げられたとき」と武正さん。スケジュールを立て、時間のロスがないようにスタッフの手配をし、実際にそのスタッフを動かしてひとつのものを完成させるのは実に大変なことなのです。

現在、手掛けているのは、工場や店舗や住宅。木造でも鉄骨でも、外構だけでも任せられるのが同社の強み。「たくさんの仕事を通して、お父様の人望の厚さを改めて感じるようになった」と話します。

忙しい毎日を過ごす中、武正さんの息抜きは、バイク。10年前に大型の免許を取得し、気の向くままふらりと走るのがお気に入りです。

生まれ育った伊勢崎が大好きという武正さん。「不満は何にもありません。このまま変わらないでいてほしい」とニッコリ微笑みました。

株式会社カツラ

住所／伊勢崎市茂呂町二丁目2812-6
TEL／0270-21-8044
事業内容／総合建築業
営業時間／8時～18時
定休日／第2・4土曜、日曜、祝日（相談により営業）
設立／1987年7月

平成25年11月