今回「経営者の輪」にご登場いただくのは、岡田設備の岡田務さんです。
岡田務さんは、お父様が創業した岡田設備で手腕を発揮しています。その岡田さんに、現職に至るまでの経緯と伊勢崎の魅力について話していただきました。 <プロフィール>
岡田 務(おかだ・つとむ)さん
昭和51年5月21日生まれ
伊勢崎市出身
伊勢崎市在住
岡田務さんが所属するのは、伊勢崎市上下水道の指定工事店であり、給排水精製設備工事一式を手掛ける「岡田設備」。創業者は、お父様ですが、水道業としての歴史は長く、岡田さんのおじい様の代にさかのぼるといいます。 伊勢崎市立第四中学校から新田高校に進んだ岡田さん。卒業後は、お父様のあとを継ぐ道を選びました。 1年後、卒業訓練校での勉強が終わると、お父様の紹介で市内の会社に就職。この会社は、道路工事など公共事業を手掛けていました。今まで、住宅の設備オンリーだった岡田さんは初めてのことばかりで戸惑うこともあったといいます。しかし「嫌だとか、辛いとか思ったことはありませんでした」と岡田さん。「将来、自分が仕事をしていくうえで必要なことだと思っていたし、同世代の仲間がいたので励みになりました」と振り返ります。
「正直言うと、当時は絶対この職業につきたい、という強い希望があったわけでないんです」と照れ臭そうな岡田さん。それでも、昼間はお父様のもとで仕事を覚え、夕方からはその仕事に必要な免許を取得するために職業訓練校に通い、技術と知識を効率よく身につけていきました。
就職して4年後。当初の予定より1年長い修業を終えた岡田さんは、「岡田設備」に戻ってきました。就職先ではリーダーとして手腕をふるい、自分の腕に自信を持って戻ってきた岡田さんですが、当時を思い出して「今までやってきたことがすべて覆されたように思いました」と話します。 岡田設備さんが手掛けるのは、長い歴史を持つ住宅の水道給排水工事のほか、公共事業や工場の水道設備事業。「岡田設備さんの強みは?」と伺うと「それは自分で言うことではなく、お客さまが決めてくださること」と言い切ります。
「ひとつの作業をするのでも、今までやってきたのとは順番が違う。いろいろなことで父とはずいぶんぶつかりました」と岡田さん。毎日のようにケンカもしたそうです。しかし、それは我のぶつかり合いではなく、あくまでもお客さまにいかに良いものを提供できるか、を考えた上での「思い」が強いからこそ。「父と自分とどちらが正しいとかそういうことではないんです」。お父様とぶつかることがなくなったという今、穏やかな口調で岡田さんはそう話します。
それでも「今まで続けてきている、ということは、それだけのものをやってきた証ではないかと思っています」と慎ましい口調で話します。
新築住宅の場合、基礎工事前からスタートする岡田さんのお仕事。本管から水道管を引き、水を使うところに配管をします。クロス張りが仕上がると、実際に使う設備の取り付け。家が完成すると排水と、家づくりの最初から最後まで一番長く携わります。 一番のやりがいは「少し難しいかな」と思う仕事を完成させたときの達成感。自分が主体となって手掛ける仕事が増えてきた10年ほど前から強く感じるようになったと話します。 「今の仕事が十分楽しく、ほかの仕事は考えられない」と話す岡田さん。生まれ育った伊勢崎で、このところ新たに感じた伊勢崎の魅力は「団結力が強いこと」。その団結力を生かして、街中を元気にしたいと願っている岡田さんは、強い意志を内に秘めた素敵な経営者です。
岡田設備
住所/伊勢崎市富塚町91-2
TEL/0270-32-3078
事業内容/給排水衛生設備など
営業時間/8時〜18時
定休日/日曜、祝日(相談により営業)
設立/2013年11月
平成25年11月
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
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