経営者の輪Vol.158 株式会社エムズコーポレーションの「松原史明さん」伊勢崎市連取町

Vol.158 株式会社エムズコーポレーションの「松原史明さん」の巻

今回「経営者の輪」にご登場いただくのは、株式会社エムズコーポレーションの松原史明さんです。

プロフィール

株式会社エムズコーポレーションの松原史明さんは、とても多趣味で話題豊富。現職に至るまでの経緯、趣味が広げた人の輪などについてうかがいました。

 

<プロフィール>
松原 史明(まつばら・ふみあき)さん
昭和47年6月14日生まれ
伊勢崎市出身
伊勢崎市在住


 

ラジオ、野球、空手、音楽…、子どもの頃から多趣味

フレンドリーな笑顔が魅力の松原さん。そんな松原さんは、ちょっとユニークな子どもでした。巷で大人気だった「少年ジャンプ」は購読経験なし。大好きだったラジオに関する本を読み漁り、自分で短波ラジオを作ってしまうほどだったそうです。

音楽好きだった松原さんの楽しみは、ラジオを作るだけではなく、お手製のラジオでさまざまな国の放送を聞くこと。各ラジオ局は、受信報告書を送ってくれたリスナーに、その証明として「ベリカード」と呼ばれるカードを発行するのだそうです。松原さんも外国を含めたたくさんのベリカードを手にするようになりました。そうしているうちに英語にも興味を持ち、海外に憧れるようになりました。

このようにまったくのインドア派かと思いきや、子ども時代の夢はプロ野球選手。小学校2年生からは空手を習うという、小さい頃から「多趣味」ぶりを発揮しています。

伊勢崎東高校時代は、応援団部に所属。その後、いずれは自分で何かやりたい、という気持ちから東京国際大学の商学部に進学を果たしました。2年生のとき、交換留学生としてオレゴン州の大学に行くことが決定したのです。

 

 

すべてに渡って充実していたアメリカ留学時代

アメリカの大学の講義は、当然ながらすべて英語。好きだったとはいえ、母国語ではない言葉で専門的な講義を受けるのはかなりしんどいものがあります。
それに加え、講義中は常に「自分の意見」が求められるのだそうです。アタマは常にフル回転。授業が終わっても「勉強」から解放されるわけではありません。それぞれの教授が最低1時間はかかる宿題を毎日出すため、寝る間も惜しんで勉強をしたそうです。「この時期が人生で一番勉強をした」と振り返ります。

一番の思い出は、学園祭で得意の空手を披露したこと。4本並んだバッドを足で蹴り折る! はずが、惜しくも失敗。脛がへこんでしまうほど衝撃的な痛さに腰まで抜けてしまったそうです。 そんな体を張ったパフォーマンスが評判となり、地元の小学校や中学校の運動会でも腕前を披露。趣味が人の輪を広げました。

音楽という趣味もまた、松原さんの友人関係を大きく広げてくれました。バンドつながりで、留学中にニューヨークにも滞在するという経験もできたそうです。

ブラジル、イギリス、インドネシア、香港、中国…、世界各国に友達ができた松原さん。今でもよく海外に出かけますが、「宿泊はすべて友人のところ」と笑顔を見せます。

日本の大学と最も違いを感じたのは「目標を持ってきている人が多い」ということ。周りの刺激を受け、勉強も趣味も友人関係もすべてに渡って充実していた留学期間の1年間は、きっとあっという間だったに違いありません。

力を貸してくれた人たちのために

就職活動では、大好きな音楽の道を目指してレコード会社の入社試験に臨みました。ある大手のレコード会社で「良い音楽は?」と尋ねられた松原さん。「人の気持ちを楽しくしたり、元気を与えたりできるもの」と答えたところ、レコード会社から返ってきた答えはNO。「売れるもの」との回答に「商業的な音楽を仕事にするのはやめよう」と思ったそうです。

大学卒業後は、流通業界に就職。外国人の来客が多い店舗に配属になった松原さんは、得意の語学と、生まれ持っての親しみやすい性格にコミュニケーション能力を生かして外国のお客さまとも仲良く会話を交わすようになりました。

その後、退職~渡米を経て再び日本に戻った松原さんに「広告の仕事は面白いよ」と言ってくれたのは、広告代理店の元社長である音楽仲間でした。運よく、求人広告で伊勢崎市内の広告代理店で社員募集をしていることを知り、応募。営業職として就職しました。お客さまからの厚い信頼を寄せられ、絶好調で仕事を続ける松原さんでしたが、社長が体調を崩して業務が遂行できなくなることに…。どこかの会社と合併するか、畳むか、といわれる状況下で松原さんは決心しました。「だったら自分で会社を興そう」と。

新たに会社を作った松原さんに、以前の会社でのお客さまも応援してくれ、好調な滑り出しとなりました。

「順調でした。あの日までは」と松原さん。あの日、とは、2011年3月11日、忘れられないあの震災の日です。以来、広告は自粛モード。東北から回ってくる仕事も直前になってキャンセルが相次ぎ、仕事がない日が何か月も続きました。社員が減り、このままでは今までの蓄えも底をついてしまう、というとき、仲間や先輩たちが少しずつ仕事を出してくれ始めたのだそうです。

「困ったとき、不安なときは、話を聞いてもらいました。社長業は、案外孤独。誰かに話すだけで気持ちが楽になる。『命までとられるわけじゃない』という仲間の言葉には救われました。人に恵まれたのです」と松原さんはしみじみとした表情で話します。

数ある広告代理店の中で、枠にとらわれない幅広い提案ができることが同社らしさ。お客さまと徹底的に会話を交わしながら、お客さまが本当に求めることを引き出していくのは、松原さんの得意とするところです。地域において、FMぐんまの唯一の正規代理店であることも大きな特徴です。

「これからは、お世話になった人たちのためにも地元が元気になってくれる仕事をしたい。町づくりにも貢献したいですね。まずは、ポスターやラジオCMなど、自分にできることを全力でやりたい」という松原さん。松原さんの会社がポスターやノベルティなどを手がけたイベントが、10月27日10時~、伊勢崎のオートレース場で開かれます。ポスターやステッカーからも松原さんの「大きな愛」が感じられます。

企業情報

株式会社エムズコーポレーション

住所/伊勢崎市連取町1863-1
TEL/0270-21-6686
事業内容/総合広告代理業(印刷物関連、ノベルティグッズ制作、ラジオCMなど)、FMぐんま代理店
営業時間/9時~18時
定休日/土曜、日曜、祝日
設立/2008年3月3日 

平成25年9月

 

応援します商売人!
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!

あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。

ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際にお店等に行く方におかれましては、事前に電話等で確認してからお出かけ下さい。記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)


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